ゴヤールはなぜ高いの?価格が高い理由と人気の秘密を紹介します
トートバッグやハンドバッグを中心に、セレブ御用達のアイテムも数多い「ゴヤール(GOYARD)」。キャンバス素材を使ったアイテムで一躍知名度をアップさせたブランドで、汎用性の高いデザインはもちろん耐久性の高さでも広く支持されています。
この記事では、男女を問わず愛用されているゴヤールのアイテムについて、ブランドの設立から現在までに至る歴史や価格に関するポイント、人気の理由、おすすめのアイテムを詳しく紹介します。
目次
ゴヤールとは
ゴヤールは、フランスを代表するメゾン(店舗)であり、フランス革命直後の1792年まで遡ることができます。
創業者のピエール・フランソワ・マルタンは、「メゾン・マルタン」という名の会社を設立し、旅行用のトランクや木製ボックスの製造販売を行っていました。
メゾンの移転後、マルタンは会社の存続のために義理の息子で会社の従業員だったルイ・アンリ・モレルに自社を贈与。二代目となったモレル自身も一流の職人として現場で腕をふるい、良質なアイテムの製造に携わり続けました。
モレル社の従業員として働いていたエドメ・ゴヤールの息子のフランソワ・ゴヤールは当時17歳。モレルはフランソワの将来性を見込んで弟子にとり、彼に技術を継承しました。1852年、このフランソワが次の後継者として会社を引き継ぐこととなり、1853年に彼の名前をとって「ゴヤール」が設立されました。
フランソワは三代目としてメゾン・ゴヤールを経営し、創業以来受け継がれる高い皮革技術を活かして、ゴヤールを世界的なブランドに育てていきます。
月日が経ち、フランソワの息子であるエドモンが四代目となってからの1892年、非常に画期的とされたキャンバス地が開発されました。このキャンバス生地にY字のモノグラムデザインを配した「ゴヤールディン」は、ブランドを象徴する新たなアイコンとなりました。
ゴヤールディンはモノグラム調のシグネチャーで、伝統を受け継いできたゴヤール家と人類の歴史を象徴しており、ブランドの顔ともいうべきデザインです。
トランクにこのキャンバス地を使用したことで、品質とデザイン性が大きく向上し、世界中にブティックをオープン。フランスから始まったゴヤールは海外にも広く受け入れられていきます。
ゴヤールが高い理由
ゴヤールは伝統的な技術と職人による丁寧な手作業が持ち味のブランドです。ここからは、ゴヤールのアイテムが高級な理由についてみていきましょう。
長い歴史のあるブランド
ゴヤールは200年近い歴史をもつブランドです。創業当時は「メゾン・マルタン」という名称でしたが、ゴヤールという名前に変更される前から会社として事業を行っており、同じく世界的なハイブランドのルイ・ヴィトンやシャネルよりも長い歴史があります。
四代目のエドモンから五代目のロベール、六代目のフランソワへブランドを引き継ぎ、1998年ついにゴヤールは第三者によって買収されます。
実業家のジャン・ミシェル・シニョルはかねてからゴヤールのファンであり、経営していたホテルを売却して会社を買収。一方で、ブランドの世界観はそのままに継承することを約束しました。
シニョルによる買収劇の後もゴヤールは一流ブランドとして存続し、メゾン・マルタン時代を含めると200年以上存続している長寿ブランドの一員となりました。
創業当時から受け継がれる伝統技術やメゾンならではのこだわりも、ハイブランドとしての信頼性を確かなものにしています。
耐久性の高い品質
4代目の時代に開発された「ゴヤールディン」は、麻(リネン)とコットンで織られているキャンバス地です。革よりも圧倒的に軽く、簡単にほつれない耐久性を兼ね備えているため、当初から非常に画期的な素材として用いられてきました。
ゴヤールディンをはじめとする耐久性の高い素材は、ゴヤールのブランドとしての価値に深く関わっています。シニョルによるブランドの買収以降、経営を安定させるために軽量なキャンバス地のアイテムが数多く発売され、品質は維持しつつも顧客のニーズを大切にしています。
その結果、トートバッグやハンドバッグのハンドル周りの耐久性を高めたり、軽量かつ穴が開いても修理ができるサン・ルイ(シリーズ)が登場したりと、「丈夫なのに軽い」「修理をしてまた使える」といった品質力が大きく打ち出されています。
細部に至る職人の手作業
ゴヤールの特徴のひとつに、職人による手作業が挙げられます。他のハイブランドにも共通するポイントですが、ゴヤールは創業当初から一流の職人が手作業で緻密な作業をこなしています。
皮革製品を数多く取り扱ってきたメゾンの伝統技術は、創業者から2代目、3代目へと継承され、メゾンの従業員である職人にも受け継がれてきました。キャンバス地が主流となった今も、細やかな手作業の文化が製品に活かされています。
ゴヤールの人気の理由
ゴヤールの歴史と職人による手作業の文化は、デザイン面にも活かされています。ここからはブランドのデザインやカラーバリエーションに注目して人気の秘密をチェックしていきましょう。
使いやすいデザイン
シンプルな革のトランクを脱却し、遊び心もあるデザインを生み出しているゴヤールでは、アルファベットのYをモチーフにしたヘリンボーン柄を模様として採用しています。
このヘリンボーン柄を取り入れた生地が、有名な「ゴヤールディン」です。ヘリンボーン柄は一つずつ職人の手作業で描かれているため、温かみのある雰囲気が特徴です。その柄を全体に配したバッグは、派手さがない一方で高級感が漂い、さまざまなアイテムに用いられています。
オリジナルデザインが作れる
ゴヤールでは、所有者自身が決めたイニシャルを生地にプリントできる「マーカージュ」を扱っています。アルファベットを組み合わせて自分だけの頭文字として生地に配することで、ゴヤールがさらに特別なアイテムに変身します。
マーカージュは、イニシャルだけではなく顧客の個性を反映させられるように、位置や色味、ストライプにもこだわることができます。公式サイトではイニシャルとフォント・色・模様・カラーのそれぞれを選んで配置し、実際のマーカージュをパーソナライズできます。
カラーバリエーションが豊富
ゴヤールの特徴のひとつに、カラーバリエーションの豊富さが挙げられます。黒・白を中心に、定番のカラーは全部で11色。グリーンやブラウン、イエローなどがラインナップされ、自身の好きな色の生地を選ぶことができます。
マーカージュにも豊富なカラーが揃っているため、世界にひとつだけのオリジナルアイテムをカスタマイズできます。豊富な色味のアイディアはシニョルによってブランドが買収されたあと顧客のニーズを汲み取って考え出されたもので、軽量なキャンバス地とあわせてゴヤールを象徴する強みとなりました。
ゴヤールのおすすめアイテム
男女問わず愛される定番のバッグや財布は、自分のためのアイテムとしても、大切な人へのプレゼントにもぴったりです。ここからは特におすすめのアイテムについてみていきましょう。
バッグ
ゴヤールのバッグは旅行や買い物に使える実用的なアイテムとして人気があります。どれも細身または小ぶりで手に取りやすい持ち手を採用し、口が大きく開く構造。バッグの室内は大容量タイプが多く、しっかりと物が入れられるように考えられています。
財布
長財布、二つ折り財布に加え、ポーチウォレットやカードケースが揃っています。身分証明書や紙幣をすべてひとつにまとめて収納できる「モリエール・ウォレット」は男性にもおすすめ。
小銭・紙幣・カードを収納できる「プリュメポーチ・ウォレット」は、ポシェットタイプで移動のアイテムに使うことができます。ゴヤールディンキャンバス地に、2022年のリミテッドエディションとしてパウダーピンク色がラインナップしています。
ゴヤールの買取相場
ゴヤールは、ハイブランドでありながら手の届きやすい価格帯のアイテムも揃っています。ここからは定番シリーズの買取相場をみていきましょう。
サン・ルイ
女性に人気が高い「サン・ルイ」は、細身の持ち手に大容量の収納力が特徴です。ショッピングバッグのような形で、カジュアル用にも使うことができます。
手持ち用のコンパクトなサイズから男性にもおすすめの大ぶりなタイプまでが揃っており、買取相場は5万円前後〜20万円程度までと幅があります。
アンジュ
アンジュはサン・ルイに似ているデザインですが、どこかクラシカルな雰囲気があるため伝統的なデザインを求める方に人気があります。サン・ルイよりも新しい登場ながら、価格は高め。アンジュは生地をひっくり返して使えるリバーシブルアイテムのため、汎用性の高さが特徴です。
買取相場はサン・ルイよりもやや高く、10万円前後〜20万円程度です。ただしリミテッドアイテムなどの限定品は希少価値が高くなるため、さらに高額での買取が期待できます。
ゴヤールの高価買取のポイント
ゴヤールのアイテムはハイブランドらしく、数万円から数十万円で買取が行われています。高価買取のコツとして押さえておきたい3つのポイントをみていきましょう。
付属品がそろっている
サン・ルイのように、メインのトートバッグに小さなポーチやストラップが付属しているものは、付属品もすべてまとめて売却を行いましょう。すべてが美しい状態で、スレや汚れが可能なかぎり最小限であるほど新品価格に近づきます。ブランドのショッパーや保証書、ノベルティも揃った状態であればさらに良い結果が期待できるかもしれません。
マーカージュの有無
マーカージュはゴヤールを象徴する特別なモチーフですが、持ち主に特化しやすい性質があります。特に名前のイニシャルは所有者が限定されてしまうもののため、買取価格に影響する可能性もあります。
ただしライン(線)のみ、またはイラスト(犬のペイントや星柄など)のみのような汎用性の高いマーカージュであれば、マイナス査定になりにくい場合があります。
実績のある買取業者へ
高額買取を目指すには、買取実績が豊富で正しく査定が行える買取業者を利用しましょう。
ゴヤールを含む、ブランドアイテムを専門に扱う鑑定士が在籍している店舗では、経験とノウハウに基づいてゴヤールアイテムの価格を丁寧に査定することができます。
ただし、ブランド物を数多く査定しているからといってゴヤールの取り扱いが必ずあるわけではありません。店頭にゴヤールが並んでいるか、公式ホームページにゴヤールの買取実績が掲載されているかを確認のうえ、不明点や疑問点は事前に店舗へ問い合わせを行い、信頼できる業者をチェックしましょう。
参考記事:ブランド品の鑑定に必要な費用や鑑定の依頼先を徹底解説
ゴヤールの売却なら「買取むすび」にお任せください!
ゴヤールのアイテムは、トートバッグやハンドバッグを中心にカジュアルに使えるアイテムが人気です。男女問わず使えるシンプルなデザインも需要が高く、普段使いができるものほど査定価格が安定しやすくなっています。
「買取むすび」では、ブランド品をはじめとする豊富なアイテムを高額査定しています。箱や保護袋がないものでも査定可能ですが、付属品一式が揃っていれば高額査定が期待できます。
世界的なハイブランドはもちろん、カジュアル・ミドルブランドについても区別なく高額査定を目指しています。ゴヤールの売却を考えている方は、公式サイトの問い合わせページからお問い合わせください。
ゴヤールを積極買取しているお店がおすすめ
いかがでしたでしょうか。今回は、フランスのハイブランド・ゴヤールの歴史から人気のデザインまでを紹介しました。実用的なバッグや財布を中心に高額買取が期待できますので、手持ちのアイテムの売却を考えている方はゴヤールの買取を積極的に行っている買取店を利用しましょう。
買取むすびでは、ベタつきや型崩れ、使用感のあるアイテムでも査定を行っています。保証書や付属品がないゴヤール製品も対象となりますので、ぜひ一度ご相談ください。