【価格高騰はいつまで?】ロレックスの価値が上がる理由を『買取むすび』が解説します
「ロレックスの価格高騰はこれからも続くの?」
「売りどきを迷っている」
ロレックスを購入した方の中には、今後も価格高騰が続くか気になる方も多いでしょう。
2019年頃からロレックスは定価の値上げを続けています。
加えて世界情勢の変化でロレックスを投資目的で購入する方も増えました。
そのため相場は毎年上昇を続けており、2023年時点でも価格高騰が続いています。
しかし、今後もこのような状況が続くのかは気になるところです。
この記事では、ロレックスの相場が上昇している理由を『買取むすび』が解説し、10年後も価値が上がり続けているかを考えていきます。
<この記事でわかること>
- ・ロレックスの相場が上昇している理由
・特に価値が高いモデル - ・ロレックス相場の今後を予想
- ロレックス売却を検討中の方は、ぜひ参考にしてみてください。
目次
ロレックスの価格が高騰している5つの理由
ロレックスの価格が高騰している理由は以下の5つが挙げられます。
<ロレックス価格高騰の理由>
- 定価の上昇が続いているため
- 値引きセールをしないため
- 希少価値が高いため
- 時計としての性能が高いため
- ブランドに対する人気が不変で需要が高いため
それぞれの理由をみていきましょう。
定価の上昇が続いているため
冒頭で紹介したように、ロレックスは近年価格改定による値上げを毎年行っています。
2023年も主要モデルを中心に1〜6%の値上げが行われました。
例としてコスモグラフデイトナ(Ref.116500LN)の定価推移をみてみましょう。
価格改定の時期 |
定価 |
差額 |
2019年10月以前 |
1,274,400円 |
– |
2019年10月 |
1,309,000円 |
34,600円 |
2020年1月 |
1,387,100円 |
78,100円 |
2021年8月 |
1,457,500円 |
70,400円 |
2022年1月 |
1,609,300円 |
151,800円 |
2022年9月 |
1,720,400円 |
111,100円 |
2023年1月 |
1,757,800円 |
37,400円 |
特に2022年は値上げ幅が大きく、1年間で約26万円も値上がりしました。
ロレックスの定価上昇が続いている原因はさまざまです。
海外ブランドであるロレックスは、近年の円安傾向で日本に輸入する際の価格が高くなります。
また、感染症拡大の影響で物流が滞り、原材料の価格や人件費が高騰しているのも要因です。
2023年1月の価格改定は2022年に比べると上昇幅は低めですが、今後も定価の上昇傾向は続いていくと予想されています。
値引きセールを行わないため
ロレックスはメーカーとして値引きセールを行わず、アウトレット品も存在しません。
値引きによるブランド価値の低下を防ぐ意図があると考えられていますが、セールを行わなかったとしても高い需要があるため売れ続けているのです。
また、前述のように値上げが続いても買い求める人は、後を絶たないことが価格高騰の一因です。
希少価値が高いため
ロレックスは世界的な需要増加に対して供給量が少なくなっています。そのため希少価値が高くなり相場上昇に繋がっています。
供給量が少ない理由として、ロレックスはスイスの工場ですべて手作業で組み立てられているため、完成に時間がかかることや感染症拡大による流通の滞りなどが挙げられます。
そのため、モデルによっては正規店で現行モデルすら店頭で入手できない状況です。
時計としての性能が高いため
時計の性能として最も重要なのは「精度(正確性)」です。
ロレックスの腕時計は心臓部であるムーブメントを自社で製造し、独自の技術で高い精度に定評があります。
高い精度を証明するものとして「スイス公認クロノメーター協会」が実施する「クロノメーター」という規格があります。
審査は15日間温度や姿勢を変えながら、時計の正確性がどの程度保たれるかというもので、申請されたもののうち認定が受けられるのは数パーセントです。
ロレックスの時計はこの規格をパスし、認定の証として「クロノメータータグ(レッドタグ)」が付属しています。
さらに2015年以降のモデルでは、スイス公認クロノメーター協会の規格よりも厳しい自社基準を設けました。
審査に合格した時計には認定の証として「高性能クロノメータータグ(グリーンタグ)」が付属します。
ムーブメントの開発は膨大な時間とコストがかかるため、他社では汎用のムーブメントを採用するのが大半です。
一方で、ロレックスではムーブメントを自社で開発し、厳しい自社基準で高い精度を維持しており、日常使いから競技まで安心して使用できる品質を保っています。
そのためロレックスの時計は性能が高いと認知されており、時計愛好家からも人気を集めているのです。
ブランドに対する人気が不変で需要が高いため
ロレックスは前述のように相次ぐ定価の値上げにもかかわらず、世界中で人気を維持し高い需要が続いています。
理由として、以下表のようにモデルによって特徴や対象となるユーザーが明確なため幅広い層から支持されていることが挙げられます。
ロレックスの主なモデル別の特徴は以下の通りです。
モデル名 |
特徴 |
エクスプローラー |
|
ヨットマスター |
|
サブマリーナ |
|
GMTマスター |
|
このように対象となるユーザーに明確なコンセプトで訴求することにより、高い知名度と不変の人気を維持しています。
そのため高い需要が維持され、相場全体の価格を押し上げているのです。
ロレックスで特に価値が高いモデルは?
ロレックスで特に価値が高く、発売当初の定価以上で取引されている主なモデルは以下の3つです。
- サブマリーナ
- デイトナ
- エクスプローラーⅡ
モデルの概要と価格相場をみていきましょう。
サブマリーナ
サブマリーナは、ロレックスのダイバーズウォッチとして1953年に初代(Ref.6204)が登場しました。
回転ベゼルでダイバーが潜水時間を計測できたり、高い防水性能でプロのダイバーからの支持を集めています。
また洗練されたデザインで一般のユーザーからも人気が高いのです。
サブマリーナでは近年「グリーンサブ」(Ref.116610LV)と呼ばれるモデルに注目が集まっています。
グリーンサブは2010〜2020年までの10年間製造され、現在は製造中止になっていますが、ロレックスのイメージカラーであるグリーンを前面に押し出したモデルです。
グリーンサブの発売当初の定価は987,800円(2010年)でした。
しかし中古市場では状態のよいもので300万円近くの値段(2023年2月時点)で取引されており、定価の約3倍となっています。
デイトナ
デイトナの初代モデルは1960年に登場しました。
デイトナとは、アメリカにある「デイトナ・インターナショナル・スピードウェイ」というサーキットにちなんで名付けられたスポーツモデルを代表するロレックスです。
元々モータースポーツで使用されるモデルとして開発された背景もあります。ロレックスでは唯一、クロノグラフ(ストップウォッチのように経過時間を図る機能)やタキメーター(時速がわかる機能)を搭載するのが特徴です。
このように元々レーサー向けに開発されたモデルですが、クロノグラフやタキメーターの機能美を魅力に感じる時計愛好家からも高い人気を集めています。
一方で、機構が他のモデルと比べて複雑で生産に時間がかかります。
供給数が少なくて高い人気が続いているため、デイトナの相場は高騰しているのです。
例えば、現行モデルのデイトナで最も人気の高いRef.116500LNは発売当時の定価(2016年)は1,757,800円でした。
しかし中古市場では500万円近くの値段(2023年2月時点)で取引されており、相場の高騰ぶりがわかります。
エクスプローラーⅡ
エクスプローラーⅡは、探検家(エクスプローラー)向けに作られたモデルです。初代モデルは1971年に登場しました。
洞窟探検にも使用できるよう耐久性・耐震性が高く、24時間針を備え昼夜の時間表示が可能です。
一方で視認性の良さやシンプルなデザインから「どのようなシーンでもマッチする」として、一般のユーザーからも人気を集めています。
例えば、現行モデルのエクスプローラーⅡ(Ref.226570)は発売当時の定価は898,700円(2021年)でした。
しかし2023年1月時点では160万円近くの値段で取引されています。
また先代モデル(2011年〜2021年)のエクスプローラーⅡ(Ref.216570)も中古市場では高騰が続いています。
発売当初の定価は875,600円(2011年)でしたが、最近では新品の在庫があれば現行モデルよりも高い180万前後(2023年2月時点)の値段がつくのも珍しくありません。
10年後もロレックスの価値は上がり続けるか?
ロレックスの価値が10年後も上がり続けるかどうかは、社会情勢や人々の価値観の変化なども影響するため、断定的なことは言えません。
前述したような理由から、価格の上昇傾向は続く見方もあり、実際に時計として使うというよりは資産として手元に所有している方も多いのです。
しかし懸念材料もあります。
一例として現在の若者が以前ほど時計に興味を示さない傾向が挙げられます。
ロレックスを数年後に定価より高くなった時点で売却し、その際に得られた利益でまた新しい時計を買うのを繰り返していたのは1990年代に20〜30代であった顧客です。
2023年現在、この顧客層の一部は60代を超え若い時ほど積極的に売り買いをしなくなっています。
そのため今後は需要が減り、相場が下落する可能性もあるのです。
このように10年後もロレックスの価値が上がり続けるかどうかは、ほかの投資と同じように不透明な部分もあるのです。
ロレックスの状態が良いうちに売却も視野にいれよう
この記事では、ロレックスの価格が高騰している理由や特に価値が高いモデルを紹介しました。
近年毎年のように繰り返される値上げにもかかわらず、需要に対して供給数が少ないことから相場は上昇傾向です。
しかし他の投資でも言えることですが、10年後も相場が上がり続ける保障はありません。
そのため、手持ちのロレックスを相場が上昇傾向にある今のうちに売却するのも一つの方法です。
少なくとも、2023年現在なら定価で購入したときより高い値段で売れることが多いでしょう。
またロレックスは精密機械のため、年数が経過すればするほど状態は劣化します。
経年劣化で状態が悪化すると査定額が下がる場合があるため、状態がよいうちに売るのも一つの方法です。
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