【2023年最新情報】ロレックスのオーバーホールにかかる費用は?申し込み方や注意点も紹介
「ロレックスのオーバーホール費用はどれくらい?」
「どこに申し込めばいい?」
このように考えていませんか?
ロレックスを所有している方は、できるだけ長く愛用したいと思っているのではないでしょうか?
しかし、ロレックスは定期的にオーバーホールしなければ、油切れや部品の摩耗によって精度が悪くなり、最悪の場合、故障してしまいます。
本記事では、ロレックスのオーバーホールにかかる費用や申し込み方法を紹介します。ロレックスを長く使いたい方はぜひ参考にしてみてください。
<この記事で分かること>
- ・ロレックスのオーバーホールにかかる費用
- ・オーバーホールの流れ
- ・オーバーホールする際の注意点
目次
オーバーホール最新の価格
ロレックスのオーバーホールは、お店によって価格が異なります。オーバーホールを受け付けているお店は大きく分けると以下の2つです。
- ・正規販売店・ロレックスサービスセンター
- ・時計修理専門店
- それぞれ、紹介します。
正規販売店・ロレックスサービスセンター
ロレックスのオーバーホールは、正規販売店・ロレックスサービスセンター(以下、正規販売店)で依頼できます。
価格はモデルによって異なるため、下記の表からお持ちのロレックスのオーバーホールはいくらするのか確認してみてください。
モデル名 |
価格(税込) |
デイトナ |
88,000円 |
デイデイト |
88,000円 |
サブマリーナー |
77,000円 |
エクスプローラー |
|
GMTマスター |
|
ヨットマスター |
|
デイトジャスト |
71,500円 |
※2023年2月現在
オーバーホールと同時に、劣化したパーツ交換が必要な場合もあります。パーツ交換が必要な場合は表の金額に加えてパーツ代が加算される点を覚えておきましょう。
パーツは個体によって異なるため、技術者に見てもらわなければ詳しい金額がわかりません。ロレックスの調子が悪いと感じたら、オーバーホール費用がいくらになるか相談してみてください。
時計修理専門店
ロレックスのオーバーホールを受け付けている時計修理専門店もあります。お店によって価格が異なりますが、3~6万円前後でオーバーホール可能です。
正規販売店に依頼するより価格は安い点が魅力ですが、技術力にも注目しなくてはなりません。また、パーツ交換が必要な場合、純正パーツに交換できるか事前に確認しましょう。
正規販売店に依頼する5つのメリット
オーバーホールにかかる費用は、時計修理専門店と比べて正規販売店の方が割高ですが、5つのメリットがあります。
- ・安心して任せられる
- ・国際サービス保証書が発行される
- ・純正パーツと交換できる
- ・研磨・点検費用も含まれている
- ・本物かどうか確認できる
- それぞれのメリットについて解説するため、オーバーホールの依頼先を決める際の参考にしてみてください。
安心して任せられる
正規販売店の技術者はさまざまなモデルのロレックスの構造を熟知しているため、安心してオーバーホールを任せられます。
時計修理専門店でもロレックスに精通した職人がいる場合がありますが、店舗によって技術力は異なるため、どこに依頼するか見極める必要があります。
国際サービス保証書が発行される
正規販売店でオーバーホールすれば、国際サービス保証書が発行されます。
国際サービス保証書があれば、2年以内にオーバーホールでメンテナンス・修理した箇所に不具合が生じた際に無償で調整可能です。
また、ロレックスを売却する際に証明として提示できるため、プラス査定につながる可能性もあります。
純正パーツと交換できる
腕時計に非純正パーツを使用していれば、修理を断られる可能性がありますが、正規販売店では純正パーツのみを扱っています。
純正パーツはストックしているため、生産終了したモデルでもオーバーホールできる可能性がある点もメリットでしょう。
ただし、30年以上前のモデルはパーツがない場合もあるため、事前に確認しておくと良いでしょう。
また、オリジナルのロレックスにこだわりがある場合はパーツの有無には特に注意が必要です。パーツが変わってしまうことで、オリジナルのロレックスではなくなってしまいます。
研磨・点検費用も含まれている
腕時計は着用中に、ぶつけたり擦ったりして、表面に細かい傷がつくことがあります。オーバーホール費用には、表面の傷を消す研磨作業も含まれているため別途料金はかかりません。
また、腕時計のメンテナンス後に行われるムーブメントの精度検査・防水検査・最終品質検査などの点検も料金に含まれています。
時計修理専門店でも研磨してくれますが、ロレックスが施すレベルの作業を依頼すれば追加料金がかかる場合があります。
本物かどうか確認できる
正規販売店では、本物のロレックス製品しか受け付けていません。そのため、オーバーホールの依頼ができれば本物である証明となります。
ロレックスを譲り受けた場合など、本物かどうか分からない方は、オーバーホールに出してみても良いでしょう。
オーバーホールの流れ
正規販売店へのオーバーホール依頼が初めての方は、どのような流れでロレックスが自分の元に戻ってくるか気になるでしょう。
オーバーホールは以下のような流れで行われます。
- ・申し込み
- ・オーバーホール
- ・返却
- 順番に解説します。
1.申し込み
オーバーホールは、全国に点在する正規販売店か、東京に2つ、大阪・広島に1つずつあるロレックスサービスセンターで受け付けています。最寄りの店舗は公式サイトをご確認ください。
申し込み方法は、店舗への持ち込みか郵送の2つから選択可能です。郵送のみ受け付けている店舗もあるため、持ち込む前に公式サイトで確認してみてください。
郵送する場合は事前に電話連絡が必要です。電話してから数日すれば「アフターサービス包装キット」が届くため、同封されている書類に必要事項を記入し、ロレックスを入れて送り返します。
送料はオーナーが負担する必要がある点を覚えておきましょう。
2.オーバーホール
オーバーホールする前に技術者が腕時計を点検し、見積書を作成します。郵送で申し込んだ場合は、電話連絡があります。何か質問があればこのタイミングで聞きましょう。
オーナーから了承が得られ次第、オーバーホール作業に入ります。ブレスレットを外したケースからムーブメントを取り外して分解し、パーツひとつひとつを綿密に検査します。
基準に満たないほど劣化したパーツは交換され、新しい物に交換。超音波洗浄してから、ムーブメントの組立て・注油してさらに調整します。
ムーブメントをケースに戻し、各点検に合格すればオーバーホール完了です。
3.返却
腕時計を返却する前に電話連絡があり、宅急便にて送られます。
腕時計と共に、国際サービス保証書と請求書が送られるため、現金またはクレジットカードで支払いをお願いします。
オーバーホールを依頼してから戻ってくるまで約1ヵ月ほどです。オーバーホールに長い間出していなければより長くなる場合もあるため、気長に待ちましょう。
オーバーホールする際の注意点
オーバーホールする際は次の点に注意しましょう。
- ・オーバーホールできない場合もある
- ・研磨によって雰囲気が変わる場合もある
- ひとつずつ解説します。
オーバーホールできない場合もある
正規販売店へ依頼しても、オーバーホールを断られる場合があります。オーバーホールできない主な原因は以下の3つです。
- ・ロレックスが偽物
- ・純正パーツが使われていない
- ・モデルが古すぎて交換できるパーツがない
- オーバーホールは、本物のロレックスしか受け付けていないため、偽物だった場合は断られます。
また、修理・改造によって非純正パーツを使用している場合も断られる場合があるため、注意しましょう。
ブレスレットを付け替えた際も非純正品として扱われます。元に戻す必要はありませんが、依頼する際に純正のブレスレットを持っていくと良いでしょう。
さらに、モデルが古すぎて交換できるパーツがない場合も断られる場合があります。スイス本社にもストックがないほど古いモデルはオーバーホールできない可能性もあります。
研磨によって雰囲気が変わる場合もある
研磨すれば表面の傷や汚れが無くなり、綺麗になります。しかし、繰り返し行えば研磨痩せによって雰囲気が変わる場合があります。
研磨痩せが気になる方や、アンティーク感を味わいたい方は研磨しないのもひとつの方法です。研磨作業はオーバーホール費用に含まれているため、こちらから申し出がない限り行われます。
研磨したくない方は、見積もりが提示された段階で申し出ましょう。
オーバーホールする際によくある4つの質問
ここでは、ロレックスをオーバーホールする際によくある質問を4つ紹介します。
- Q.オーバーホールはどれくらいの頻度ですればいい?
- Q.オーバーホールしないとどうなる?
- Q.時計修理専門店に依頼しても大丈夫?
- Q.オーバーホールした方が高く売れる?
- ひとつずつお答えします。
Q.オーバーホールはどれくらいの頻度ですればいい?
A.ロレックスは購入してから10年以内のオーバーホールが推奨されています。精度と防水性能を保つために欠かせないメンテナンスのため、忘れずに行いましょう。
Q.オーバーホールしないとどうなる?
A.オーバーホールしなければ、腕時計に潤滑油切れによるパーツの錆び・各パーツの接触による摩耗・パッキンの劣化による防水機能の低下などの不具合が発生する可能性があります。
トラブルが起こってからでは修理費用がかさむため、定期的にオーバーホールしましょう。
Q.時計修理専門店に依頼しても大丈夫?
A.時計修理専門店に依頼するなら、ロレックスのオーバーホール技術のあるお店が望ましいでしょう。ロレックスは精密なパーツで構成されているため、分解・検査するには高い技術力が必要です。
時計修理専門店に依頼する場合は、国家資格である「1級時計修理技能士」の資格を持つ職人がいるかどうか確認してみてください。
1級時計修理技能士は、時計修理に関する知識と経験が求められるため、ロレックスを適切にオーバーホールできるかもしれません。
Q.オーバーホールした方が高く売れる?
A.ロレックスの買取額を上げるためにオーバーホールすれば損をする可能性があります。国際サービス保証書があれば、確かに買取額は上がりますが、オーバーホール費用を上回るほどではありません。
そのため、買取額を上げるためのオーバーホールはおすすめしておりません。ロレックスを売るならそのままの状態で買取専門店へお持ち込みください。
『買取むすび』では、高級腕時計に精通した鑑定士が査定し、高価買取いたします。査定料は無料のため、ぜひお気軽にご相談ください。
長く愛用するためには定期的なオーバーホールが大切
オーバーホールは、腕時計を長く愛用するために必要なメンテナンスです。正規店に依頼すれば、費用は割高になりますが、安心して任せられるうえに国際サービス保証書が発行されます。
正規店やロレックスサービスセンターは、全国に点在しているため、公式サイトから最寄りのお店を調べてみてください。
『買取むすび』では、ロレックスの高価買取を実施しております。買取額アップのためのオーバーホールは損をする可能性があるため、ぜひそのままの状態でお持ち込みください。