金ETFって知っていますか？現物の金との違いを解説

近年、金の価格が高騰しており、2023年6月には過去最高額を記録しました。そのため、金の投資に注目が高まっています。金の投資方法には、現物の金を保有する方法と金ETFという2つの選択肢があります。

しかし、どのような違いがあり、それぞれのメリット・デメリットについて知っている方は少ないのではないでしょうか？

今回は、金ETFの特徴と現物の金との違いについて『買取むすび』アピタ静岡店が解説します。

金ETFとは？

金ETF（Exchange Traded Fund）は、金の価格動向に連動する投資信託の一種で、株式と同様に証券取引所で売買されます。

金ETFを利用すると、物理的に金を保有することなく金投資が可能です。金の保管や取引の手間を省けるため、手軽に投資を始められるでしょう。

金ETFは流動性が高く、取引時間中ならいつでも売買できる特徴があります。

税金の取り扱いが異なる

金（現物）の場合、投資から得られる利益は、譲渡所得として扱われ、他の所得と合わせて総合課税の対象となります。

また、保有期間が5年以内の場合は短期譲渡所得、5年を超えるものは長期譲渡所得となり、それぞれ税金が課せられます。税金の計算方法は以下の通りです。

一方、金ETFの利益は配当所得として扱われ、総合課税または申告分離課税の適用を受けます。現行の制度では、「確定申告不要制度」が採用されており、分配金の受け取り時に源泉徴収が行われ、そのまま課税が完了するため、基本的には確定申告の必要はありません。

課税される税率は、所得税が15.315％、住民税が5％の合計20.315％です（2023年5月末時点）。

金ETFのメリット

金ETFは一般的な投資商品（外国為替や株式）と比べても、多くのメリットがあります。

金ETFのメリットは以下の通りです。

それぞれ見ていきましょう。

金ETFの特性

金ETF投資の最大の特性は、購入した金が国内で保管され、必要に応じて交換可能であることです。金は古くから権力者や富裕層の投資対象となってきました。

そのような金を手軽に購入できるのが、金ETF最大のメリットと言えます。ただし、実際に金と交換するためには、一定量以上の所有が必要です。

金と交換を考えている方は、この点を覚えておきましょう。

少額から投資可能

金ETFの大きな特徴のひとつは、少額から投資できることです。通常、金の現物を購入しようとすると、一定の大きな金額が必要となります。

しかし、金ETFでは1口単位での購入が可能なため、大きな金額を用意できない人でも投資可能です。

何かあった時のために、通常の投資に加えて金ETFを利用して積立を行うのも、賢い投資戦略の一つと言えます。

また、NISAなども利用できるため、税制面にも優れています。

株と同様に取引可能

金ETFは株と同様に、気軽に投資ができるというメリットがあります。

現在ではインターネットを通じてどこからでも取引が可能なため、世界情勢に影響を及ぼすような事件が起きた際にも、すぐに自身の資産を金に換えることが可能です。

金ETFのデメリット

デメリットとしては、金価格が予想とは逆の動きをした場合、損失を被る可能性があることです。

金価格は各国の金融・財政政策・新興国の動き・中央銀行の動きなど、さまざまな要素が影響します。保有している金ETFの資産価値は、金価格の変動に直接的な影響を受けるため注意が必要です。

さらに、金ETFは証券取引所で売買されるため、取引手数料が発生します。そのため、頻繁に取引を行うと手数料が積み重なり、投資効果を損なう可能性があるため注意が必要です。

未来への投資として金ETFを始めてみよう

今回は、金ETFについてメリットとデメリットを紹介しました。

金ETFは、金の価格動向に投資できる便利な商品です。しかし、税金の取り扱いやデメリットについて理解した上で投資売買をすることが大切です。

どちらの方法を選ぶ場合でも、金の価値とその動向を理解しておくと売買するときの判断に役立ちます。

『買取むすび』では、熟練の鑑定士が金の価値を査定・買取をしています。

金（現物）の投資を始めた場合は『買取むすび』でぜひ売却してください。