【2024年】反物の買取相場は？高価買取される反物の特徴や高く売る3つのポイントも紹介

「反物の買取相場は？」

「高く売れる反物の特徴は？」

このような疑問はありませんか？

現代では、着物を着る機会が減ったため、仕立てるための反物を見る機会は少なくなりました。中には反物の存在自体知らない方もいるでしょう。

しかし、着物は冠婚葬祭やフォーマルな場面で着られることがあり、現代でも反物は一定数の需要があります。中古市場でも反物は売買されており、種類によっては高値で取引されることも珍しくありません。

この記事では、反物の買取相場や高く売る3つのポイントなどを解説しています。高価買取される反物の特徴も紹介しているため、ぜひ参考にしてみてください。

反物とは

反物とは、着物を仕立てる前の布を指します。一般的なサイズは12m×36cmであり、芯棒と呼ばれる筒に、巻物のように布を巻いているのが特徴です。

反物は着物の布を指す場合がほとんどですが、広義には羽織・帯・袴などの布製品も含まれます。そのため、反物は作る布製品によって以下のように名称が異なります。

現代では反物を購入する機会は少なくなりましたが、明治時代以前は当たり前のように売買されていました。反物を購入したあとに、仕立て屋へ持っていき、オーダーメイドの着物を作っていたのです。

反物に使用される素材

反物に使用される素材は以下のように種類があり、それぞれ特徴が異なります。

ひとつずつ紹介します。

正絹（しょうけん）

反物には、蚕の繭（かいこのまゆ）から取れる絹糸を使用した種類があります。絹糸を使用した織物の中でも、何の交じり物のない純度100%のものを正絹（しょうけん）と呼ぶのです。

着物を1着作るのに必要なサイズは「一反（いったん）」と呼ばれています。一反作るために必要な繭の量は50kgにもなり、正絹素材の着物は高級品として人気があります。

また、正絹には上品な光沢・極上の肌触りに加えて通気性・保湿性にも優れている特徴があり、反物の素材の中で最も高級といわれ、買取価格も高い傾向です。

木綿

綿花を原料としており、普段着や浴衣などに多く使用される素材です。ほかの素材と比べると厚み・重みがあり、吸湿性・通気性に優れている特徴があります。

正絹と比べると買取価格は安い傾向ですが、群馬県を産地とする館林木綿や、静岡県で作られる遠州木綿などの反物は伝統工芸品として高価買取が期待できます。

麻

麻は、植物の表皮内側から採取できる繊維で作られています。水に強いといわれており、洗うほど生地が柔らかくなるのが特徴です。

麻の中でも柔らかさ・吸湿性に優れている大麻・芋麻・亜麻は着物をはじめとした衣類に多く使われています。

買取価格は低い傾向ですが、沖縄県で作られる宮古上布や、新潟県が産地の越後上布は、比較的高く買取されています。

ウール

羊・アルパカ・アンゴラ・カシミヤなどの動物の毛から作られるのがウールです。ふっくらとした質感と保温性が特徴で、冬物の着物の素材として人気があります。

また、弾力性にも優れており、シワになりにくく、型崩れしにくい点も特徴です。ウールの反物は大量生産されており、市場に大量に流通しているため、買取価格が低い場合がほとんどです。

ポリエステル

天然繊維である綿や麻を模して作られた化学繊維です。ツルツルとした肌触りが特徴で、安価で仕入れられるため現代の衣服に多く使用されています。

ポリエステルを使った着物もあり、お手頃価格で手に入れられるため、着物初心者におすすめの素材といわれています。ウールと同様に大量生産されており、買取価格は低い傾向です。

反物の買取相場

反物は、正絹素材なら～5万円、木綿素材は～3万円で買取される傾向です。ウールやポリエステルは、保存状態が悪ければ買取価格がつかない場合もあります。

一般的な反物の買取相場は数万円ほどですが、生地の産地や作家によっては数十万～百万円で取引されるケースも珍しくありません。

同じ反物でも保存状態や付属品の有無によって買取価格は異なるため、ぜひ一度『買取むすび』の無料査定に出してみてください。

反物が着物より高く売れる理由

仕立て上げられた着物の方が高く売れると思うかもしれませんが、反物の方が高値で取引されています。反物が高く売れる理由は以下のとおりです。

ひとつずつ紹介します。

未使用品のため

反物は仕立て上げられる前のただの布地の状態を指します。そのため、布地にハサミを入れていない反物は未使用品として扱われるのです。

一方、着物は衣類として完成しており、誰かが袖に腕を通した物がほとんどのため、未使用品は多くありません。

中古品は新品に近い状態、つまり未使用品ほど高価買取される傾向があります。そのため、未使用品が多く流通している反物の方が高価買取されるのです。

使用用途が幅広いため

反物は使用用途が幅広い点も高価買取されるポイントです。

着物は、もとが大きいサイズでなければ自分の身体に合った大きさに仕立て直せません。小さい着物は大きいサイズに仕立て直せないため、中古市場では需要が低く、比較的安価で取引されています。

一方、反物は布地のため、どのようなサイズの着物にも仕立て上げられます。着物以外にも、洋服・バッグ・小物などにも使えるため、需要が高く高値で取引されているのです。

高価買取される反物の特徴

着物と比べると高価買取される反物ですが、以下の特徴があればさらに買取価格が上がります。

ひとつずつ見てみましょう。

正絹を使用している

先述したように、正絹を使用した反物は高級品として扱われ、高価買取が期待できます。絹の重さには「匁（もんめ）」と呼ばれる単位が使われており、一匁あたり3.75gです。

匁の値が大きいほど絹を多量に使用していることになり、より高値がつきます。反物の素材は証紙を見ればわかります。

正絹を使用した高級反物には証紙が付属している場合がほとんどで、生地の素材・生産地・作家・染色方法などが記載されています。証紙が手元にある方は、ぜひ確認してみてください。

有名作家が手掛けている

反物は作家によっても買取価格が異なります。有名な作家、特に以下の人物が手掛けた反物は高価買取される傾向です。

以上の有名作家が手掛けた反物は単なる生地ではなく、芸術品として扱われており、高い価値があります。有名作家が手掛けた反物には落胤（署名・捺印）が施されている場合が多く、ひと目で見分けられるでしょう。

有名産地で作られている

反物には有名な産地がいくつかあり、場所によって買取価格が異なります。有名産地は以下のとおりです。

• 反物の有名産地

  名称	産地
  結城紬（ゆうきつむぎ）	茨城県｜栃木県
  小千谷縮（おぢやちぢみ）	新潟県
  塩沢紬（しおざわつむぎ）	新潟県
  本場黄八丈（ほんばきちじょう）	東京都
  有松絞（ありまつしぼり）	愛知県
  阿波しじら	徳島県
  大島紬	鹿児島県
  宮古上布	沖縄県

産地は着物の付属品である証紙に記載されているため、確認してみてください。

人気の柄

中古品は需要が高い物ほど高値で取引されます。そのため、人気があり、需要が高い柄の反物は高価買取が期待できるでしょう。

時代・年齢層・流行・季節に関係なく着用できる以下のような柄は高値で取引されています。

• 人気の柄一覧

  名称	柄
  吉祥文様（きっしょうもんよう）	松竹梅・亀・鶴・龍・鳳凰など
  有職文様（ゆうそくもんよう）	花菱文・菱文・唐草文・立涌文など
  四君子文様	菊・竹・蘭・梅のすべてが描かれたもの
  動物柄	麒麟・獅子・鷹・孔雀など

反物を高く売る3つのポイント

反物は少し工夫すれば買取価格が上がります。査定に出す際は、以下の点を押さえておきましょう。

それぞれ解説します。

付属品を揃える

反物の付属品として挙げられるのが証紙や箱です。証紙は、素材・作家・産地などを証明する役割があります。そのため、証紙があれば本物の可能性が高くなり、高価買取されるのです。

また、反物を保管する箱も買取価格に影響します。反物の箱には作家のサインが入った物もあり、セットで買取に出せば付加価値が上がり高価買取されるのです。

良い状態を保つ

反物は保存状態によって買取価格が変わります。きれいな状態の反物は高価買取されますが、反対にシミ・汚れ・虫食い・カビなどが見られる物は買取価格が下がるのです。

高級な反物であっても状態が悪い物は買取価格が下がるため、適切に保管して良い状態を維持しましょう。反物を保管する際のポイントは以下のとおりです。

特に、絹素材の反物は光に弱いため、紫外線や蛍光灯によって変色しないように注意しましょう。光に当たらないように、暗い所に長期間保管していると、カビが生える可能性もあるため、定期的に干す必要があります。

劣化する前に売る

反物はデリケートな物が多いため、劣化する前に買取に出すことをおすすめします。湿度が高い時期はすぐにカビが生え、価値を下げかねません。

適切に保管しても経年劣化により、時間とともに価値が下がるため、売ると決めたら早めに査定に出すとよいでしょう。

反物の売却先

反物の主な売却先は以下のとおりです。

ひとつずつ紹介します。

リサイクルショップ

リサイクルショップは近所に店舗がある場合が多く、気軽に利用できる点がメリットです。また、反物以外の品物も同時に売れるうえに、即日現金化できる点もメリットに挙げられます。

デメリットは、リサイクルショップには反物に精通したスタッフがいない場合が多く、買取価格が低くなる可能性がある点です。

高級な反物でも買取相場以下の価格になる場合があるため、高く売りたい方は次節以降の方法を利用するとよいでしょう。

フリマサイト・ネットオークション

反物は、フリマサイトやネットオークションに出品できます。自分で出品額を設定できるため、買取相場よりも高く売れる可能性がある点がメリットです。

しかし、買い手が見つからなければ、いつまでも売れない点も特徴として挙げられます。買取相場より高く出品すれば買い手が現れない場合が多く、結果的に出品額を下げる必要がでてくるでしょう。

また、買い手が決まっても、手数料や送料などで手元に残る金額が少なくなる点もデメリットです。個人間での取引となるため、リサイクルショップや買取専門店と比べると、トラブルに発展する可能性も高いでしょう。

適正価格で安心して取引したい方は次の方法がおすすめです。

買取専門店

買取専門店には、査定経験の豊富な鑑定士が在籍している場合が多く、適正価格で買取できます。また、買取実績が豊富な店舗を利用すれば、トラブルが発生する確率は極めて低いでしょう。

『買取むすび』では、反物や着物をはじめとした衣服の買取実績が豊富な鑑定士が多数在籍しています。反物の状態・価値・最新の買取相場を考慮して査定するため、適正価格で買取可能です。

『買取むすび』の買取実績は以下のボタンから確認できるため、ぜひチェックしてみてください。

『買取むすび』の買取方法

『買取むすび』で反物を売る際は、以下から買取方法をお選びいただけます。

それぞれ特徴を紹介します。

店頭買取

『買取むすび』の店舗にて反物を査定・買取いたします。お客様の目の前で査定し、買取価格について丁寧に説明するため、初めて利用される方におすすめです。

『買取むすび』は関東を中心に店舗を展開しており、それぞれに熟練の鑑定士が在籍しているため、どこでも適正価格での買取が可能です。

査定料は無料。ぜひ下のボタンから最寄りの店舗を確認してみてください。

宅配買取

宅配便で反物をお送りいただき、査定・買取する方法です。無料の宅配キットをお送りしているため、梱包材を用意する必要はありません。

査定料・宅配料は無料。自宅から発送するだけのため、査定に持っていく時間がない方におすすめです。下のボタンから簡単に申し込めるため、ぜひ試してみてください。

出張買取

『買取むすび』の鑑定士がご自宅へ伺い、反物を査定・買取いたします。ご都合の良い日時をご指定いただけるため、お気軽にご利用いただけます。反物1点だけでも大歓迎です。

玄関先での査定もできるため、自宅に人を上げたくない方も安心してご利用いただけます。査定料・出張料は一切かかりません。ぜひ下のボタンから出張買取を試してみてください。

※出張買取の対応エリアはこちらをご確認ください。

反物を高く売るなら『買取むすび』がおすすめ

反物は、素材・産地・作家などによって買取価格が異なります。一反で数万円のものから、百万円するものまで買取相場は幅広いため、一度査定に出してみることをおすすめします。

査定に出す際は、証紙や箱などの付属品を揃えましょう。きれいな状態ほど高価買取につながるため、適切な保管が大切です。

『買取むすび』では反物を高価買取しています。適正価格で安心して反物を売りたい方は、ぜひ『買取むすび』がおすすめです。査定料は無料のため、ぜひお気軽にお試しください。