激レアなエラー紙幣とは?1000倍の価値になったお札も!主な種類や破損との違いを解説
「エラー紙幣が何か知りたい」
「高く売れると聞いたけど、本当?」
このような疑問はありませんか?
日常生活に欠かせないお札の中には、製造過程でミスが生じたエラー紙幣と呼ばれる特別なものがあります。また、ミスがなくても希少価値が付き、高額取引されている紙幣も存在するのです。
本記事では、エラー紙幣の主な種類や特徴、破損との違いを解説します。エラー紙幣について知りたい方は、ぜひ参考にしてみてください。
目次
エラー紙幣とは?破損した紙幣との違い
エラー紙幣とは、印刷や裁断などの製造工程でミスが生じた不良品の紙幣を指します。
製造された紙幣のうち、国立印刷局の最終検査をクリアしたものが、お札として流通します。製造工程でミスが生じても、検査で除外されるため、基本的に不良品は世に出回りません。しかしごく稀に、検査をすり抜けてミスのある紙幣が流通する場合があるのです。
汚れたり破れたりして、券売機や自動販売機ではじかれる紙幣を「エラー紙幣」ととらえる方もいるでしょう。しかし、製造時にはミスが起こらず正常な状態で流通し、人の手に渡るうちにダメージを受けた紙幣と、エラー紙幣は別ものです。
紙幣が汚れたり破れたりした場合、銀行に持ち込めば以下の条件で新しい紙幣と交換できます。
- ・紙幣の2/3以上が残っている場合:全額交換
- ・紙幣の2/5以上〜2/3未満が残っている場合:半額交換
例えば、誤ってシュレッダーで裁断してしまった場合も、残っている部分の割合に応じて交換可能です。一方で、残っている部分が2/5未満の場合、紙幣とは扱われないため使用できず、交換もできません。
エラー紙幣の種類|市場相場を交えて解説
エラー紙幣の種類と特徴を、市場での取引相場を交えて解説します。
エラー紙幣は主に以下の6種類です。
- ・印刷ズレ・ミス|絵柄がズレたり一部抜けたり欠けたりしている
- ・裏写り|表裏の絵柄が片面に重ねて印刷されている
- ・記号違い|紙幣のアルファベットや数字が表裏で異なっている
- ・耳付き・裁断ミス|紙幣の角に余分な紙が残っている
- ・液だれ|インクが紙幣に垂れてしまっている
- ・めくれ|破れてめくれた部分に印刷されている
一つずつ、見ていきましょう。
印刷ズレ・ミス|絵柄がズレたり一部抜けたり欠けたりしている
印刷ズレや印刷ミスは、紙幣にデザインを印刷する過程で起こるエラーを指します。例えば、デザインの上下左右の位置がズレていたり、絵柄が重なって印刷されていたりするケースです。
樋口一葉の5,000円札は、印刷の位置が1ミリほどズレただけで、約1~2万円で取引されています。1ミリのズレで、額面の2~4倍の価値になる場合があるのです。
また、印刷が欠けていたり、デザインの一部が空白だったり、印刷自体が片面だけだったりするケースもあります。中でも2007年以前に発行された福沢諭吉の1万円札は、エラー紙幣が多く見つかっている紙幣としても有名です。
諭吉が寝癖のような髪型になっていたり、透かしの部分の諭吉にすだれ髪が発生したりするなど、ユニークなエラー紙幣も存在します。印刷ズレやミスの発生したエラー紙幣の買取相場は、約3~20万円程度です。
裏写り|表裏の絵柄が片面に重ねて印刷されている
エラー紙幣の中でかなりもっとも発生頻度が低いとされるのが、裏写りエラーです。裏写りエラーが生じた紙幣には、表と裏のデザインが片方の面に重なるように印刷されています。
裏写りは、デザインの重なりが鮮明なほど価値が上がります。過去には福沢諭吉の1万円札で、74万円の値が付いたケースもあるのです。裏写りエラー紙幣は重なりが薄い場合でも、3万円以上の価値が期待できるでしょう。
記号違い|紙幣のアルファベットや数字が表裏で異なっている
裏写りに次いで珍しく貴重とされているのが、記号違いエラーです。
紙幣の2箇所(左上と右下)に印刷される記番号の頭のアルファベット(記号)が異なる場合、記号違いと呼ばれます。記番号は、一定のルールで採番される「紙幣のシリアルナンバー」に該当する番号です。
通常は紙幣の2箇所に同一の番号が印刷されます。しかし、ごく稀に頭のアルファベット(記号)が誤ってしまうケースがあるのです。記号違いは左上が「J」、右下が「L」になった「JL券」が有名で、発行数の少ない紙幣では、約25万円の価値がついた例もあります。
特にJL券の2,000円札は、最低取引価格が額面の50倍にあたる10万円となるケースもあるのです。
耳付き・裁断ミス|紙幣の角に余分な紙が残っている
紙幣は大きな紙に印刷してから、1枚ずつのサイズに裁断します。この際、裁断ミスで四隅のどこかに切れ端が付いたままのものが、耳付き(福耳)と呼ばれるエラー紙幣です。
戦後、紙幣の印刷を民間に委託していた時期に発行された紙幣に、耳付きエラーが多く発見されています。現在の検査体制の中では、滅多に流通しません。そのため、現行の紙幣で耳付き紙幣が見つかれば、高額取引になると予想されるのです。
耳付き以外にも、紙幣の上下の余白が広すぎたり狭すぎたりする裁断ミスのエラー紙幣も存在します。裁断ミスはおおむね額面の2~3倍が取引相場の目安です。しかし中には、耳付き以上に高額で取引されるケースもあります。
例えば、聖徳太子の耳付き100円札では、額面の300~500倍にあたる3~5万円で取引されています。一方、デザインの一部まで削り取られてしまった裁断ミスの場合は、5~7万円とさらに高い価値が付いているのです。
液だれ|インクが紙幣に垂れてしまっている
液だれは、あるべき場所ではない部分に印刷のインクが付着するミスが起きた紙幣です。エラー紙幣の中では比較的見つかりやすく、印刷機の不具合でインクが垂れてしまったり、インクが乾き切っていなかったりするのが原因と考えられます。
わずかな液だれから、はっきりわかる液だれまで状態はさまざまです。インクが垂れて模様が崩れていたり、インクの色が通常と異なったりする場合は、コレクター需要が高い傾向にあるでしょう。
例えば、液だれエラーが起きた岩倉具視の500円札は、額面の10~150倍の5,000~75,000円の価値がつく可能性があります。
めくれ|破れてめくれた部分に印刷されている
数は少ないものの、めくれと呼ばれるエラー紙幣も確認されています。めくれは、用紙が破れたり穴が空いてめくれた部分に、上から紙幣のデザインが印刷されてしまったものです。
印刷の過程で用紙が破れるアクシデントは起こりえます。しかし、除外されずに破れている上から印刷され、さらに検査をクリアして世に出てしまうのは、非常に珍しいといえるでしょう。
紙幣に生じるミスの中もかなりレアであるため、取引事例がほとんどありません。もし見つかった場合、取引価格は額面の何千倍にもなると予想されます。
【番号にも注目】高値で取引される特別な記番号の紙幣を解説
紙幣の製造工程で起こるエラー紙幣だけでなく、紙幣の番号によって価値が高まるケースもあります。
本章では、希少紙幣として扱われる特別な記番号と、買取相場を解説します。
- ・価値が高まる紙幣の記番号
- ・実際の買取相場
一つずつ、見ていきましょう。
価値が高まる紙幣の記番号
紙幣に振られている発行番号は「記番号」と呼ばれ、前後を2桁ずつのアルファベットに挟まれた6桁の数字(全10桁)で構成されます。数字と見分けが付きにくいため、I(アイ)とO(オー)は使用されません。
通常の紙幣でも、印刷される番号が特徴的な場合、希少価値がプラスされ額面より高い値段での買取が期待できます。高額査定につながる記番号の特徴を下表にまとめました。
-
高額査定につながる記番号の特徴
種類
記番号の例
特徴
ゾロ目
AA777777AA・CC999999CC
6桁の数字がすべて同じ数字の記番号で「7」がもっとも人気が高い
キリ番
CB100000CB・CB200000CB
キリのよい番号
階段・逆階段
HA123456HA・HC345678HC
CC654321CC
階段上に数字が増えたり減ったりする記番号
サンドイッチ
HA100001HA・DE299992DE
両端の数字やアルファベットが同じ組み合わせでサンドイッチ状になった記番号
A券
AA000001AA
Aで挟まれている記番号
Z券
ZZ000001ZZ
Zで挟まれている記番号
他にも「445566」「111777」など2桁もしくは3桁ずつ同じ数字や「123321」「456654」といった左右対称など、特徴的な記番号の紙幣を集めるコレクターが存在します。
以下の2,000円札の記事でも記番号や高く売れるお札の特徴を解説しています。参考になるため、ぜひご覧ください。
実際の買取相場
特別な記番号を持つ紙幣の実際の買取相場を確認していきましょう。
福沢諭吉の1万円札では、ゾロ目の記番号を持つ紙幣は2~14万円が買取相場です。聖徳太子の一万円札では、ゾロ目が約13万円で買取されたケースや「××123456×」の階段数字の紙幣が約16万円で買取されたケースがあります。
買取相場に幅があるのは、以下のような条件が査定額に影響を与えるためです。
- ・発行数や流通量が少ない
- ・レアな記番号
- ・紙幣の状態がよい
例えば、2,000円札は発行期間が約3年間と短いため、全体の発行枚数も多くはありません。そのため、同じレア記番号の紙幣であっても、同時期に流通していた他の紙幣よりも2,000円札のほうが買取相場は上がります。
2024年7月から発行されている新デザインの紙幣も、ゾロ目・キリ番などの特別な記番号紙幣は価値が高まると予想されます。新デザインの紙幣をお持ちの方は、ぜひチェックしてみてください。額面以上の価値が付く希少紙幣に出会えるかも知れません。
紙幣の売却においての注意点
エラー紙幣や特別な記番号の紙幣は、オークションでも盛んに取引されています。しかし、以下2つの理由から、オークションへの出品には注意が必要です。
- ・エラー紙幣の判別は難しいケースも
- ・オークションでの売却はトラブルにつながる可能性も
一つずつ、見ていきましょう。
エラー紙幣の判別は難しいケースも
エラー紙幣は、プロでも判別しにくいケースが多いため、注意が必要です。特別な記番号の紙幣は、左上と右下の10桁を確認できるため判別しやすいでしょう。
また、エラー紙幣では、大きく印刷がズレている印刷ミスや、片面に両面の絵柄が印刷されてしまう裏写りエラーは見つけやすいとされています。
しかし、流通後に付着した汚れとの判別がしにくい場合もあります。また、紙幣は未使用や美品が高値につながりやすいものの「何を持って美品とするか」の判断は定義できません。エラー紙幣や古い紙幣を数多く扱ってきた鑑定士でなければ、判断は難しいでしょう。
まとめて鑑定に出した紙幣の中から、普通だと思っていたものが実はエラー紙幣だった例もあります。
オークションでの売却はトラブルにつながる可能性も
オークションサイトを見てみると、エラー紙幣や特別な記番号の紙幣が非常に高額で取引されている様子がわかります。そのため、オークション形式でより高く売却するのに魅力を感じるかも知れません。
しかし前述通り、エラー紙幣の中にはプロでなくては判別が難しいケースもあります。エラー紙幣だと思っても、種類が違っていたり単なる汚れだったりする可能性は十分あるでしょう。
また、高額取引が期待できるため、故意に紙幣を傷つけたり汚したりした「わざと作られたエラー紙幣」も存在します。偽物が、巡り巡って手元にやってくる場合もあるのです。
本物のエラー紙幣か判断したい場合、買取専門店の無料査定を受けてみてはいかがでしょうか。『買取むすび』のLINE査定なら、友だち登録し画像を送るだけでおおよその査定額がわかります。
エラー紙幣を売却するなら『買取むすび』がおすすめな理由
エラー紙幣は一見して判断が付かないケースが多く、偽物も存在します。そのため、エラー紙幣と考えられる紙幣がある場合、買取専門店に持ち込んで査定を依頼するのが安心でしょう。
本章では、エラー紙幣の売却先として『買取むすび』をおすすめする理由を解説します。
- ・あらゆる年代・状態の紙幣を適正に鑑定できる
- ・【幅広い取り扱い品目】まとめて一気に売却できる
一つずつ、見ていきましょう。
あらゆる年代・状態の紙幣を適正に鑑定できる
エラー紙幣の判別は難しく、製造時期などによっても価値が変わります。さまざまな年代の紙幣を買取する買取専門店に依頼すると、適正な価格を提示してくれます。
『買取むすび』はエラー紙幣だけでなく、古紙幣や旧紙幣・記念硬貨など取り扱い品目が幅広いのも特徴の一つです。鑑定士は紙幣の鑑定スキルや経験が豊富なため、判別しにくいエラー紙幣もしっかり見定めて査定しています。
買取実績を見ると、日々新たな紙幣や硬貨が買取されているのがわかります。スタッフのコメントで査定額につながるポイントを紹介しているケースもあるため、ぜひ参考にしてみてください。
【幅広い取り扱い品目】まとめて一気に売却できる
『買取むすび』はブランド品・貴金属・切手・古銭・古いお札・楽器・お酒・遺品など、取り扱い品目が幅広いのも特徴の一つです。
エラー紙幣とともに、古い引き出しから見つかった古いお札や昔の切手、動かない時計、もらったけれど飲まないウイスキーなどまとめて査定に出してみてください。
アイテム数が多い場合、鑑定士がご自宅に伺って鑑定する出張買取が便利です。アイテムの追加もでき、査定額にご納得いただければその場で現金にてお支払いしています。
また、2点以上まとめて売却すれば、おまとめ査定が適用されるため、査定額もアップします。面倒な仕分け作業をせずに一気に現金化できるため、ぜひ活用してみてください。
まとめ:特別な紙幣を売却するなら『買取むすび』が便利で安心
エラー紙幣は、製造工程でミスが生じた紙幣を指します。エラー紙幣にはさまざまな種類があり、額面の何倍もの価値が付く希少な紙幣も存在します。
お手元の紙幣の価値を知りたい方は、最寄りの『買取むすび』で無料査定を受けてみてください。