【古い外国のコインは売却できる?】価値の高いコインの買取価格や余った場合の使い道も紹介
「余ったった外国のコインをどうすればいいか知りたい」
「古い外国のコインは買取してもらえる?」
このようにお考えではありませんか?
海外旅行で換金した外国のコインの余りをお持ちの方は多いはずです。
古い外国のコインは買取してもらえるのか、どのような処分方法があるのかわからず困っている方もいるでしょう。
本記事では、古い外国のコインの買取について、高い査定が期待できる地金型金貨を取り上げ解説します。
余ってしまった外国のコインの使い道もわかるため、ぜひ最後までご覧ください。
目次
【外国のコイン】通貨型・地金型・収集型の3種類
コインは3種類にわけられ、それぞれ通貨型・地金型・収集型と呼ばれます。
通貨型は、日常的に使用されるコインで、一般的に皆さんの財布に入っているものです。
地金型は、主に投資用に発行されているコインで、金や銀などの高価な金属で製造されています。
1ドル10ドルなどの額面通りにも使用できますが、例えばメイプルリーフ金貨は、額面が50ドルでも素材の価値が10万円以上にもなります。そのため、通貨として使われることはまずないでしょう。
収集型は、各国がオリンピックや大統領就任などの記念や行事にあわせて発行するコインで、記念コインとも呼ばれます。
発行数や販売期間が限られるケースが多く、素材の金属の価値に加えてプレミア価値が期待できる場合があります。
3種類のうち、基本的に買取が可能なのは地金型か収集型のいずれかです。海外旅行に行く際に現地で使うために換金した通貨型は、買取が難しいといえます。
しかし、なかには価値が高いものが含まれている可能性もあるため、鑑定士などの専門家にみてもらうのがよいでしょう。
収集型(記念コイン)については、以下の記事も参考にしてください。
高額査定が期待できる外国のコインとは?
コインのなかでも、近年特に高額査定が期待できるのは「金貨」です。最近の金相場高騰により、金貨は高値で取引されています。
所有している古い外国のコインのなかに金貨が含まれていれば、高額査定となる可能性は十分あるでしょう。
本章では、人気と知名度の高い以下の地金型金貨について解説します。
- ・メイプルリーフ金貨|カナダ
- ・イーグル金貨|アメリカ
- ・ウィーン金貨|オーストリア
- ・カンガルー金貨|オーストラリア
- ・パンダ金貨|中国
- ・ソブリン金貨|イギリス
- ・キャット金貨|イギリス
一つずつ、見ていきましょう。
メイプルリーフ金貨|カナダ
メイプルリーフ金貨は、カナダの王室造幣局によって1979年から発行されているもっともメジャーな地金型金貨の一つです。
純金素材のコインは、表に英国王、裏にはカナダのシンボルでもあるカエデの葉がレリーフされています。
メイプルリーフ金貨は、カナダ造幣局の徹底した品質管理と最新の偽造防止技術により、偽造のリスクが低いことでも知られています。
偽造リスクの低さは信頼性の高さに直結する重要なポイントです。また、金の純度も高いため、地金型金貨のなかでも世界一の流通量を誇ります。
メイプルリーフ金貨について詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。
イーグル金貨|アメリカ
イーグル金貨は、アメリカ合衆国の造幣局が発行する22K(純度91.7%以上)の地金型金貨です。
自由の女神像とイーグル(鷲)がコインの表裏にレリーフされ、アメリカを象徴する金貨として、コレクター人気の高さでも知られています。
イーグル金貨は、物語性を持つ金貨でもあります。1933年、アメリカは大恐慌に伴う経済政策で市民の金の所有が禁止され、金貨はすべて溶解処分されました。
しかし、存在しないはずの1933年発行の金貨が2002年のオークションにかけられ、6億円で落札されます。
そして2021年には、同じく1933年発行のイーグル金貨が20億円で落札され、大きな話題になりました。
イーグル金貨に興味を持たれた方は、以下の記事もご覧ください。
ウィーン金貨|オーストリア
ウィーン金貨は、オーストリア造幣局が1898年から発行している24K(純度99.9%)の地金型金貨です。
オーストリアは金貨の歴史の長い国で、金貨をはじめて製造したのは今から800年以上も前の1194年にまで遡ります。
ウィーン金貨の表面にはフィルハーモニー管弦楽団に由来するパイプオルガン、裏面にはバイオリン・チェロ・ハープなどの管弦楽器がレリーフされています。
ウィーン金貨発行25周年を記念して2014年に製造された5,000セット限定の金貨は、希少価値の高い限定品です。もし所有していれば、高額査定が期待できるでしょう。
ウィーン金貨については、以下の記事で特集しています。
カンガルー金貨|オーストラリア
カンガルー金貨は、1986年からオーストラリア・パース造幣局が発行している24K(純度99.99%)の地金型金貨です。
発行当初は現行デザインとの違いからナゲット金貨という名称でした。
メイプルリーフ金貨・ウィーン金貨とともに世界三大金貨の一つに数えられ、高い知名度と信頼性で知られています。
表面にカンガルー、裏面にエリザベス2世がレリーフされており、表面のカンガルーのレリーフが毎年変わるのも特徴の一つです。
そのため、デザイン違いを毎年購入するコレクターも存在します。
2019年はカンガルー金貨の発行数が7,500枚と少ないため、金相場にプレミア価値の上乗せが期待できるでしょう。
パンダ金貨|中国
パンダ金貨は、1982年より中国造幣公司から発行されている24K(純度99.9%)の地金型金貨です。
純金ですが、メイプルリーフ金貨のような99.99%ではなく99.9%と純度が若干劣ります。
カンガルー金貨同様、表面のパンダのレリーフが毎年変わるため、収集型金貨としての側面も併せ持ちます。
毎年大胆なデザイン変更が行われるのは、地金型金貨のなかでも珍しく、コレクター需要が高い金貨といえるでしょう。
また、パンダ金貨は人気が高いため偽物の多さでも知られています。パンダ金貨について詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。
ソブリン金貨|イギリス
ソブリン金貨は、15世紀から現在に至るまで、中断をはさみつつ発行されている金貨です。
19世紀以降は22K(純度91.7%)で製造されています。ソブリンは「君主」を意味し、当時の英国王ヘンリー7世がコインのモチーフになっていることからソブリン金貨と呼ばれます。
ソブリン金貨は歴史的経緯から、年代によって収集型→通貨型→地金型とコインの種別が変化し、もっとも付加価値が期待できるのは、1489~1604年に発行された収集型金貨です。
キャット金貨|イギリス
キャット金貨は、イギリス王室領のマン島自治政府が1988~2012年まで発行していた24K(純度99.99%)地金型金貨です。
1988年にはじめて発行されたキャットコインには、表にエリザベス女王2世、裏にはマン島を発祥とする尻尾のないマンクスキャットという猫がレリーフされていました。
以降、発行年によって世界中のさまざまな猫がコインの裏側に登場します。
すでに発行が停止されているため、金相場を大きく上回る価格で取引されています。カンガルー金貨やパンダ金貨と同様に収集型金貨としての要素が強い金貨といえるでしょう。
発行数や裏の猫の種類によって価値が異なります。
古い外国のコインを高く売るコツ
古い外国のコインの買取価格を上げるには、いくつかのコツがあります。
- ・セルフメンテナンスは控える
- ・ケースなどの付属品を一緒に査定に出す
- ・コインの付加価値も鑑定する買取業者に売る
一つずつ、見ていきましょう。
セルフメンテナンスは控える
古い外国のコインを自分でメンテナンスするのは避けたほうが、結果として買取価格が上がる可能性があります。
コインは汚れや埃を落とした方が高額査定につながりやすいとされていますが、古い外国のコインは例外です。
外国のコインは比較的やわらかい金属が使われているケースが多い傾向にあります。
そのため、ティッシュで軽く磨くだけでも表面に細かいキズがつき、価値が下がる場合があるのです。
きれいにしようと手入れをするほどキズがつく場合もあるため、あまり触れずにケースなどに保管しておくのが無難です。
ケースなどの付属品を一緒に査定に出す
コインにケースや説明書などの付属品がある場合、一緒に査定に出しましょう。コインは、付属品までそろって一つのパッケージとなります。
一式そろっていればコレクターズアイテムとしての価値を高められるため、査定アップにつながりやすいのです。
箱や説明書が傷んでいたとしても、廃棄しないよう注意しましょう。
コインの付加価値も鑑定する買取業者に売る
古いコインは、古銭やアンティークコインの買取実績が豊富な買取業者に売却しましょう。
コインや古銭などは、コレクターが減りつつあります。そのため、外国のコインも素材である金の価値のみを査定する買取業者が増えてきました。
しかし、古い外国のコインには、発行時の時代背景からくる歴史的価値や、刻まれたレリーフの美術的価値など、付加価値があります。
付加価値をしっかり査定額に反映するために、古銭や古いコインの買取実績が豊富な買取業者に売却するのがおすすめです。
『買取むすび』の買取実績は、以下のボタンから確認できます。
コインや金貨は偽物に注意
地金型金貨や収集型金貨は、価値が高く人気があるため、偽物が多く出回っています。近年の金相場高騰も影響し、より手の込んだ精巧な偽物が製造されるようになりました。
なかには本物の金貨さながらの「スーパーコピー」と呼ばれる偽物も存在します。外国のコインの歴史は非常に長く、種類は多岐に渡ります。
そのため、プロでなければ種類を見分けるのすら難しいのです。古い外国のコインの場合、適正な価値を鑑定するには経験豊富な鑑定士に依頼するのが大切といえます。
『買取むすび』は日本をはじめ諸外国のコインの取り扱い数、実績数共に豊富で、お持ちのコインの価値を1点ずつしっかり鑑定いたします。
売却が難しい古い外国のコインの活用法
本章では、売却が難しい外国のコインの3つの活用法について解説します。
- ・ポケットチェンジを利用する
- ・募金する
- ・リサイクルする
一つずつ、見ていきましょう。
ポケットチェンジを利用する
余ったコインは、ポケットチェンジを利用してみてはいかがでしょうか。
ポケットチェンジは、外国のコインや紙幣を国内で使える電子マネーや各種ギフト券などに交換できるサービスです。
コインは米ドル・中国元・韓国ウォン・ユーロに対応(2024年8月時点)しており、交通系マネー・楽天Edy・amazonギフト券・Google Playギフトコードなどに交換できます。
ポケットチェンジは、全国の主要空港をはじめ、JR東京駅・JR札幌駅・JR仙台駅などの主要駅、ドンキホーテの一部店舗など、さまざまな場所に設置されています。
また、変形などによりポケットチェンジが読み取れなかったコインは「寄付または返却」から選べるため、そのまま寄付も可能です。
募金する
換金できず、使い道がない古い外国のコインは、募金する形で役立てる方法もあります。
主な募金先として、2つ紹介します。
- ・日本ユニセフの外国コイン募金
- ・日本キリスト教海外医療協力会(JOCS)
一つずつ、解説します。
日本ユニセフの外国コイン募金
日本ユニセフでは、流通している外国コインでの募金が可能です。
外国コイン募金箱は、主要空港やJTB店舗、三井住友銀行などに設置されています。募金箱が近くにない場合、郵送でも募金可能です。
コインのみの場合、普通郵便もしくはレターパックで、伝票に「メタル」と記載して以下の住所まで送付してください。
送付先:
〒108-8607 東京都港区高輪4-6-12 ユニセフハウス
(公財)日本ユニセフ協会 外国コイン募金係
Tel:0120-88-1052
郵便物の到着後、1か月程度で受領のお知らせが届きます。
日本キリスト教海外医療協力会(JOCS)
日本キリスト教海外医療協力会(JOCS)は、1960年に日本で最初に設立された国際協力団体です。JOCSを通じて行う医療募金は、流通していない古いコインや旧紙幣でも支援可能です。
また、どこの国の通貨でも受付しています。コインの場合は、封筒の表や伝票の品名に「メタル在中」と記載しましょう。
送付先:
〒169-0051 東京都新宿区西早稲田2-3-18-51
JOCS東京事務局 切手部
住所:03-3208-2418
リサイクルする
すでに流通していない(発行されていない)コインの場合、資源ゴミとして出せます。
やむを得ずゴミに出す場合も、日本ではリサイクルされて他製品に生まれ変わる形でしっかり引き継がれます。
とはいえ、現在使えないとしてもお金を捨てるのは抵抗があるものです。
処分の方法として知っておくにとどめ、まずは査定に出して、コインの状態や具体的な種類や発行された年代などを確認しましょう。
古い外国のコインは鑑定士が在籍する買取業者に査定を依頼しよう
古い外国のコインは、売却・募金・リサイクルなどさまざまな活用法があります。
すべて募金する選択肢もあれば、価値がつくコインは売却し、それ以外のコインは募金、またはリサイクルする方法もあります。
コインをどのように活用するかを検討するために、手元のコインの種類や年代、価値があるものかを把握するのがよいでしょう。
鑑定して価値が判れば、売却するだけでなく一部を手元に残したりといった判断もしやすくなります。
前述どおり、古い外国のコインは歴史が長く膨大な種類があるため、経験豊富な鑑定士に依頼するのがおすすめです。
『買取むすび』は古銭やアンティークコインを積極的に買取しています。古銭に関わる疑問や不安がある方は、いつでもお気軽にご相談ください。
まとめ:古い外国のコインは『買取むすび』におまかせ
古い海外のコインのなかには、驚くような価値がつくものもあります。
古い外国のコインに精通した『買取むすび』の鑑定士が、1点1点しっかり鑑定いたします。ご相談はメールやLINEでも承っているため、いつでも気軽にご連絡ください。