【年表あり】ロレックスシリアルナンバーから製造年式を確認|売却額への影響も解説
「ロレックスの製造年式はどこで分かるの?」
「製造年式で高く売れるモデルはある?」
このような疑問はありませんか?
ロレックスのシリアルナンバーは、一つひとつの個体を識別するために設けられた番号で、製造年式によって特徴があります。そのため、シリアルナンバーを確認すると、製造された年式がわかるのです。しかし、ナンバーがどこにあるのかや見方がわからない人も多いでしょう。
本記事では、シリアルナンバーの確認方法や、年式との関係について紹介します。製造年式を調べたい人は、ぜひ参考にしてみてください。
<この記事でわかること>
- ・シリアルナンバーの確認方法
- ・シリアルナンバーと製造年式の関係
- ・【おまけ】リファレンスナンバーの意味
目次
シリアルナンバーからロレックス(ROLEX)の製造された年式がわかる
ロレックスのシリアルナンバーを調べると製造年式を把握できます。シリアルナンバーについて以下の点について確認していきましょう。
- ・シリアルナンバーとは
- ・シリアルナンバーの場所
- ・シリアルナンバーの年式
- ・製造された年式とシリアルナンバーの関係
- ・近年ではランダムシリアルを採用
それぞれ紹介します。
シリアルナンバーとは
ロレックスの時計には、シリアルナンバーがあります。ロレックスに特有の識別番号で、製造情報・モデル識別・正規品証明に使われる重要な要素です。
各時計には固有の番号があり、同じものは存在しません。
特にヴィンテージモデルの場合、シリアルナンバーによって製造年が特定され、希少性や価値が評価されます。
シリアルナンバーの場所
2010年までに製造されたモデルでは、6時位置のブレスレットを取り外せば、ケース側面のシリアルナンバーを確認できます。
一方、2010年以降のモデルでは、文字盤の外周、6時位置の内側にルーレット刻印が施されており、ブレスレットを取り外す必要はありません。
また、保証書にもシリアルナンバーが記載されているため、そこからも確認が可能です。
シリアルナンバーの形式
シリアルナンバーの形式は時間とともに変化しており、初期のモデルでは5桁の数字で構成されていましたが、後に6桁や7桁の番号に変更されています。
さらに、ナンバーの頭に「R」「L」「O」「X」などのアルファベットが追加されています。
製造された年式とシリアルナンバーの関係
ロレックスの製造された年式を知りたいときは、シリアルナンバーを確認すると判断できます。
ただし近年では、ランダム品番が採用されているため、製造年の判断が難しくなっています。
製造年とシリアルナンバーの関係は以下の通りです。
-
1927~1987年前半
製造された年式(年)
シリアルナンバー
1927
21691~
1928
23969~
1928
24747~
1930
28290~
1932
29312~
1933
29933~
1934
30823~
1935
35365~
1936
37596~
1937
40920~
1938
43739~
1939
71224~
1940
99775~
1941
106047~
1942
143509~
1943
230873~
1944
269561~
1945
302459~
1946
387216~
1947
529163~
1948
628840~
1951
710776~
1952
840396~
1953~1954
929426~999999
1955
282632~
1956
139400~
1957
321884~
1958
360171~
1960
693808~
1962
763663~
1964
985015~
1965
1259699~
1966
1871000~
1967
2163900~
1968
2426800~
1969
2689700~
1970
2952600~
1971
3215500~
1972
3478400~
1973
3741300~
1974
4004200~
1975
4267100~
1976
4538000~
1977
5008000~
1978
5482000~
1979
5958000~
1980
6434000~
1981
6910000~
1982
7386000~
1983
7862000~
1984
8338000~
1985
881400~
1986
9290000~
1987
9766000~9999999
-
1987年後半頃~2010年
製造された年式(年)
シリアルナンバー
1987~1988
R~
1989~1990
L~
1990~1991
E~
1991
X~・N~
1992
C~
1993
S~
1994~1995
W~
1996
T~
1997
U~
1998~1999
A~
2000
P~
2001
K~
2002
Y~
2003~2004
F~
2005
D~
2006
Z~
2007~2008
M~
2009
V~
2010
G~
近年ではランダムシリアルを採用
2010年ごろ、ロレックスはシリアルナンバーの形式を変更しました。
以前はアルファベット1文字に続く6桁の数字で構成されていましたが、新しい形式では数字とアルファベットが混在する8桁のランダム配列に変更しました。
以降のシリアルナンバーには特定の法則性がみられず、以前のようにシリアルナンバーから製造年を特定することが難しくなっています。
ランダム品番では、数字とアルファベットを間違いやすい「0(ゼロ)」「O」、「8」と「B」、「1」と「I(アイ)」は、使用されていません。
また、2010年から2012年頃には、「G」を先頭に持つシリアルナンバーのモデルも平行して製造されていたため、2010年以降のロレックスがすべてランダム品番であるとは限りません。
2010年以降のランダム品番モデルでも、保証書に記載されている日付をチェックすることで、製造年を推測可能です。
例えば、保証書に2016年と記載されている場合、その時計は2015年から2016年頃に製造されたと考えられます。
シリアルナンバーで売却額が変わることもある
ロレックスでは、特定のシリアルナンバーが市場で高い評価を得ることがあります。
特に、生産が終了したモデルの最後にあたるシリアルナンバー(最終品番)は、コレクターの間で人気があり、高価で取引されています。
同じ理由で新しいモデルが市場に登場すると、旧型モデルの価値が高まることも珍しくありません。
シリアルナンバーによって価格変動する例として、デイトナRef.16520があります。
後継であるRef.116520の登場により、2000年に生産終了となりましたが、最後のシリアルナンバーである「Pシリアル」や「Aシリアル」のモデルは人気が高く、プレミアム価格で取引されている状況です。
【おまけ】リファレンスナンバーには意味がある
すべてのロレックスには、リファレンスナンバーが付けられています。
リファレンスナンバーは、時計のモデルや素材、装飾などを表す数字とアルファベットの組み合わせで構成されています。特徴や意味は以下の通りです。
- ・リファレンスナンバーの表記場所
- ・冒頭の2~4桁はモデルを表す
- ・後ろから2番目の数字はベゼルの素材
- ・最後の数字はケースの素材
- ・末尾のアルファベットは装飾
順番に見ていきましょう。
リファレンスナンバーの表記場所
12時方向のブレスレットを外すことでリファレンスナンバーを確認できます。
いわゆる「型番」と言われるもので、リファレンスナンバーを理解すると、時計のモデルや素材などの情報が把握できます。
冒頭の2~4桁はモデルを表す
リファレンスナンバーの最初の2~4桁はモデルナンバーを表し、どのコレクションかを示しています。
年式が古いモデルは2~3桁、新しいモデルは4桁で表記されます。
例えば、以下の通りです。
-
モデルナンバーの一例
数字
モデル
対象
114・14
エアキングなど
M
140
エアキング・サブマリーナ―など
M
142・1142・2142
エクスプローラーⅠ・オイスターパーペチュアルなど
M
15
パーペチュアルデイト・クロノメーターなど
M
116・16
デイトジャスト・デイトジャストⅡ・クロノメーターなど
M
1164
ミルガウスなど
M
165・1165・2165
デイトナ(旧型自動巻き)・エクスプローラーⅡなど
M
166・1166
サブマリーナー・ヨットマスター・シードゥエラーなど
M
2166
ヨットマスターⅡなど
M
167・1167
GMTマスター・GMTマスターⅡなど
M
1169
エアキング(新型)など
M
168
サブマリーナーなど
M
170・17
オイスタークオーツ・デイトジャスト
M
118・18
デイデイトなど
M
218
デイデイトⅡなど
M
19
オイスタークオーツデイデイトなど
M
68・1686
デイトジャスト・ヨットマスターなど
B
69・1696
デイトジャスト・ヨットマスターなど
L
76・176
オイスターパーペチュアルなど
L
77・177
オイスターパーペチュアルなど
B
78・178
デイトジャストなど
B
79・179
デイトジャストなど
L
※対象:M=メンズ、L=レディース、B=ボーイズモデル
後ろから2番目の数字はベゼルの素材
型番の後ろから2番目の数字はベゼル素材を指します。例えば、以下の表の通りです。
-
ベゼルの素材一例
後ろから2番目の数字
ベゼルの種類
0
ポリッシュドベゼル など
1
ファインリーエンジンターンドベゼル など
2
エンジンターンドベゼル タキベゼル など
3
フルーテッドベゼル など
4
手彫りベゼル など
5
ピラミッドベゼル など
6
回転ベゼル など
このように、後ろから2番目の数字を確認すると、どの種類のベゼルが使用されているかがわかります。
最後の数字はケースの素材
最後の数字はケース素材を示しています。
この数字を見ると、使用されているケース素材を簡単に識別できます。
-
ケース素材一例
数字
ケース素材
0
ステンレススチール
1
ピンクゴールド×ステンレススチール
2
プラチナ×ステンレススチール(ロレジウム)
3
イエローゴールド×ステンレススチール
4
ホワイトゴールド×ステンレススチール
5
ピンクゴールド
6
プラチナ
7
–
8
イエローゴールド
9
ホワイトゴールド
ほかにも、以下のように異なる素材の組み合わせもあります。
- ・「1」はステンレススチールとピンクゴールド(SS×PG)のコンビ
- ・「3」はステンレススチールとイエローゴールド(SS×YG)のコンビ
- ・「4」はステンレススチールとホワイトゴールド(SS×WG)のコンビ
番号を覚えておけば、ケース素材をすぐに把握できます。
末尾のアルファベットは装飾
型番の末尾にある英字は、装飾の種類に関連しています。宝飾時計におけるダイヤモンドのセッティングや、モデルによってはベゼルの色を示すこともあります。
例えば、サブマリーナのモデルには、黒ベゼルを意味する「LN(Lunette Noir)」や、緑ベゼルを表す「LV(Lunette Vert)」などが使われています。
ロレックスの型番を理解しておくと、時計の特徴やコレクションを瞬時に識別できるため、時計愛好家にとっては便利な知識です。
ただし、これらの法則は例外があるため、型番を解釈する際はあくまでも参考程度にとどめることが重要です。
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ロレックスのシリアルナンバーは、それぞれの時計に与えられた固有の識別番号で、製造年式を特定する重要な情報です。
2010年以前のモデルではブレスレットを外すことで確認でき、2010年以降では文字盤の外周に刻印されています。
シリアルナンバーの形式は時代とともに変化し、近年では8桁のランダム配列を採用しているため、製造年の特定が難しくなっています。
特定のシリアルナンバーは、市場で高い価値を持つことがあり、特に生産終了モデルの最終シリアルナンバーや新型モデル登場後の旧型モデルは価値が高まる傾向です。
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