プラチナ投資は儲かる?リスク・投資方法・金投資との比較・現金化する際のポイントを解説

「プラチナ投資が気になっているけれど、どのような投資かが分からない」
「プラチナ投資で注意するべきポイントなどを知りたい」
このような疑問をお持ちではありませんか。
プラチナ投資とは、金投資と同じコモディティ投資(物への投資)の一種です。しかし、金投資とは異なる性質を持っています。
また、ハイリスクハイリターンな投資ですので、事前に基本的な知識をつけておくとよいでしょう。
そこで、本記事ではプラチナ投資に関する以下の内容について解説します。
<この記事でわかること>
- ・プラチナ投資の特徴
・プラチナ投資のメリット・デメリット
・プラチナ投資をするうえで注目するべきポイント
・プラチナへ投資する方法
プラチナ投資を検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。
プラチナの特徴
プラチナ投資をするうえで、素材の特徴を把握しておくのは重要です。本章では、投資に関係する以下の特徴について解説します。
- ・希少性は金よりも高い
・装飾品よりも工業分野の需要が高い
それぞれ見ていきましょう。
希少性は金よりも高い
プラチナは、金よりも圧倒的に埋蔵量が少なく、希少性が高い貴金属です。近年は金価格がプラチナの2倍以上になっていますが、2010年まではプラチナの方が高い価格で取引されていました。
昨今の金高騰は、世界経済の影響が如実に現れている結果です。実際はプラチナの方が高い希少性を持っています。
装飾品よりも工業分野の需要が高い
装飾品としてのイメージが強いプラチナですが、需要の半分以上が工業分野です。装飾品へ使用される量はわずか3割といわれています。
工業分野でも特に自動車市場からのニーズが高く、ディーゼル車の排ガスをきれいにする部品の触媒に欠かせない素材です。
プラチナ投資とは
プラチナ投資とは、プラチナの実物や銘柄に投資して値上がり益を狙う方法で、コモディティ投資の一種です。
コモディティ投資とは現物へ投資する方法の総称です。プラチナ投資以外には、エネルギーや農産物への投資があります。
株式投資と異なり、会社の倒産によって資産が無くなるリスクがありません。このような性質から、新型コロナウイルスによる財政出動後に注目を集めるようになりました。
投資商品としての性質|基本的にはハイリスクハイリターン
プラチナ投資は、金と同じようにETF(上場投資信託)や現物購入で投資できます。しかし、金と異なりハイリスクハイリターンの商品です。
一方、企業に依存しない資産であるため、プラチナと異なる値動きをする株式投資と組み合わせてリスク分散するのもよいでしょう。
値動き|金と相対的な動きをする傾向
プラチナは、金と相対的な値動きをする傾向があります。2018年以降の推移をまとめた表を見てもらえればわかる通り、比較的相対的な動きをしているのがお分かりいただけるでしょう。
金の場合、経済が低迷すると価格が上がりますが、プラチナは経済が活性化すると上がります。
金価格の推移参照:田中貴金属
プラチナ価格の推移参照:田中貴金属
将来性|燃料電池が普及するかがカギとなる
プラチナの価格は、燃料電池の普及や需要拡大がカギとなっています。水素自動車に使用される燃料電池にはプラチナが使用されるためです。
現在は世界全体で脱炭素の流れが活発化しています。将来的にディーゼル車の需要が無くなったとしても、水素自動車が普及すればプラチナの需要は安定的に上がり続けると予想されます。
また、プラチナ価格は、これまでの推移から考慮すると比較的安値で推移している傾向です。将来的に水素発電が推し進められれば、値上がり益で大きく稼げる可能性もあります。
他の貴金属投資との違い
貴金属投資には、プラチナの他に金や銀があります。それぞれの特徴や、プラチナ投資との違いは以下のとおりです。
貴金属 | 特徴 |
金 |
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銀 |
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プラチナ |
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基本的には金と反対の性質を持ち、銀と同様にハイリスクハイリターンな投資です。
プラチナ投資のメリット3つ
プラチナ投資には、以下3つのメリットがあります。
- ・株式投資とのリスク分散に有効
・インフレに強い
・手軽に始められる
それぞれ見ていきましょう。
株式投資とのリスク分散に有効
『他の貴金属投資との違い』にて「プラチナは株式と連動した値動きをする傾向」と解説しました。たしかに値動きは似る傾向ですが、ほとんどの場合、価格変動の要因が株式と異なります。そのため、株式と組み合わせて投資するとリスク分散の効果があります。
インフレに強い
インフレとは、お金の価値が下がり、相対的に物の価値が上がる現象です。プラチナは物への投資(コモディティ投資)のため、インフレの際には価値が上がります。つまり、インフレに強い投資先と言えるのです。
手軽に始められる
プラチナ投資は、一般的な投資のようにETFや投資信託で手軽に投資がおこなえます。証券口座によっては1,000円から投資できるため、大金を用意する必要もありません。一方で、現物投資の場合は手間がかかりますし、ある程度の予算が必要です。
プラチナ投資のデメリット2つ
プラチナ投資をする前に留意しておきたいデメリットは以下の2点です。
- ・配当や利子などが得られない
- ・価格変動が大きい
プラチナ投資を始めるのならば、これらのデメリットを事前に把握しておきましょう。
配当や利子などが得られない
プラチナ投資では、インカムゲインが得られません。インカムゲインとは、配当や利子を指します。価格が低いとき購入し、高くなったら売る値上がり益を狙った投資なため、配当・利子で資産を増やしたい方には不向きと言えます。
価格変動が大きい
プラチナ投資は、金と比較して市場があまり大きくありません。そのため、価格が大きく変動しやすい特性があります。上記の表を見てもらえればわかる通り、金は緩やかに上昇していますが、プラチナは大きく変動しています。
このように、プラチナは大きく儲かる可能性もあれば、大きく損をする可能性もある投資先です。金のように長期的に保有していれば少なからず利益になるという商品ではない点を覚えておきましょう。
また、価格変動率を「ボラティリティ」と言い、価格変動が大きい商品は「ボラティリティが大きい」と表現します。
金価格の推移参照:田中貴金属
プラチナ価格の推移参照:田中貴金属
プラチナ投資で注視するべきポイント
プラチナ投資をするにあたっては、以下のポイントを注視しておくとよいでしょう。
- ・自動車市場
- ・世界情勢や金融政策
- ・南アフリカの情勢
上記のポイントを注視しておくべき理由について解説します。
自動車市場
プラチナは、需要の半数以上が自動車産業です。そのため、自動車市場によって価格が大きく左右されます。
2015年に発覚したドイツ大手自動車メーカーによる排ガス不正問題の際には、売り注文が増えてプラチナの価格は下落しました。
プラチナの価格変動を把握したいのであれば、自動車市場は欠かせないチェックポイントです。
金価格の推移参照:田中貴金属
プラチナ価格の推移参照:田中貴金属
世界情勢や金融政策
プラチナは、世界情勢や金融政策によって価格が左右されます。2009年のリーマンショック時には、2008年の高値から半額程度まで下落しました。
2023年現在は、2月の利上げ終了に伴い価格を持ち直し、若干値下がりしつつも一時の安値よりは上がっています。
世界情勢や経済を完璧に予測するのは不可能ですが、プラチナ投資をするのであれば、注視しておいて損はありません。
金価格の推移参照:田中貴金属
プラチナ価格の推移参照:田中貴金属
南アフリカの情勢
プラチナの約7割は南アフリカで採掘されています。そのため、南アフリカの経済・社会情勢によって価格が変動します。
2008年には、南アフリカの財政難・ストライキ・鉱山の電力不足による生産休業によって、プラチナの価格が大きく高騰しています。供給量が減れば、需要に間に合わずプラチナの価格が上がるのです。
金価格の推移参照:田中貴金属
プラチナ価格の推移参照:田中貴金属
プラチナへの投資方法
プラチナの投資方法には、主に以下の4種類があります。
- ・現物取引
- ・先物取引
- ・CFD取引
- ・投資信託やETF
それぞれの方法について解説します。
現物取引
実物のプラチナを購入し、自分で保管しておく投資方法です。好きなタイミングで手放せるメリットがある一方、盗難リスクや管理の手間がかかるというデメリットもあります。
現物と聞くとインゴットを想像する方も多いかもしれませんが、アクセサリーなどの装飾品を購入する方法もあります。
先物取引
先物取引とは、将来の価格でプラチナを購入する方法です。例えば「2年後に100gを50万円で購入する」と決めたとしましょう。将来、プラチナの価格が100gで100万円になっていれば、50万円安く手に入れられます。
反対に、2年後に100gが30万円の価値しかなかった場合、20万円損してしまうという取引方法です。
CFD取引
CFD取引とは、売買によって発生した差額だけで取引する投資方法です。「差額決済取引」とも呼ばれています。簡単に説明すると、買ったことにして現物を受け取らず、売買益の差額だけを受け取る取引です。
レバレッジをかけられるメリットはありますが、資金に対しての損益比率も大きくなるため、裏を返すとデメリットともなりえる方法です。
投資信託やETF
プロに運用を任せる方法です。運用を代行してもらうための手数料は必要ですが、自分の手間がかかりません。依頼先によっては少額からでも取引ができるため、初心者におすすめです。
プラチナを現金化する場合|買取専門店の選び方
現物取引する場合、プラチナを現金化するためには買取専門店へ査定買取してもらう必要があります。基本はプラチナの相場に準じて取引されますが、現物としてアクセサリーなどを所有している場合は、会社選びによって査定額が大きくかわる可能性もあります。
より高く現金化するためにも、以下のポイントは確認しておきましょう。
- ・ホームページに買取実績が掲載されている
・相場が毎日更新されている
・査定が正しく行われている
それぞれ解説していきます。
ホームページに買取実績が掲載されている
会社のホームページがあり、買取実績が掲載されているか確認しましょう。実績がのっていない、またはホームページ自体がない会社は、公表できない買取価格で取引している可能性があります。
なお、『買取むすび』では、プラチナを含めた貴金属の買取実績を掲載しています。詳しくはstrong>「『買取むすび』のプラチナ買取」の実績をご覧ください。
相場が毎日更新されている
会社のホームページで買取相場が日々更新されており、かつ世界の相場から大きく逸脱していないかを確認しましょう。
適正な価格で更新されている会社は、プラチナの相場を理解したうえで健全に買取査定してくれるところと判断できます。
査定が正しく行われている
プラチナをはじめとする貴金属の査定では、計量器・比重計・X線検査機などの機械が必須です。また、経験豊富な鑑定士が在籍しているかも重要なポイントとなります。査定を依頼する会社には、鑑定士が在籍し、適切な機械が用意してあるかも確認しておきましょう。
『買取むすび』のプラチナ買取の実績
『買取むすび』ではプラチナの買取を積極的に行っており、これまでの買取実績も提示しております。ブログ形式で複数のプラチナ買取実績を詳しく紹介していますので、気になる方は、ぜひ覗いてみてください。
『買取むすび』でプラチナを現金化する方法
『買取むすび』では、以下3つの買取方法に対応しています。
- ・店頭買取
・出張買取
・宅配買取
プラチナを現金化したいと考えている方は、ご都合に合う方法でぜひご依頼ください。それぞれの特徴について解説していきます。
店頭買取
『買取むすび』の店舗へ直接来店していただく方法です。鑑定士がその場で丁寧に査定し、買取価格を詳細に説明いたします。納得がいくまで鑑定士へ質問もできるため、お近くに店舗がある方は店頭買取がおすすめです。
『買取むすび』の各店舗は、以下のページから確認できます。他社よりも高い買取価格が提示できるよう尽力していますので「なるべく高くプラチナを現金化したい」と考えている方は、ぜひご来店ください。
出張買取
『買取むすび』の鑑定士が訪問し、ご自宅でプラチナを査定する方法です。出張先に制限はなく、全国どこへでもお伺いします。査定は玄関先でも可能ですので、お気軽にお問い合わせください。
査定後に買取をキャンセルしていただいても問題はありません。「店舗が近くにない」「店舗まで品物を持っていくのが大変」という方におすすめです。
宅配買取
『買取むすび』へプラチナを送っていただき、弊社で査定したのち、買取価格を口座へ振り込むかたちの買取方法です。宅配キットや、品物を送る際の送料は『買取むすび』で負担するため、お客様にかかる負担は一切ありません。
査定金額を確認したあとに、買取をキャンセルすることもできます。店舗の営業時間内に来店できない方におすすめです。
リスクを承知で資産増を目指すならプラチナ投資・安定を求めるなら金投資がおすすめ
プラチナ投資とは、「物」に投資する「コモディティ投資」の一種です。株式と違い、資産価値がなくならないというメリットがあります。しかし、ハイリスクハイリターンな投資先であるため、初心者向きではありません。
長期的な視点で比較的安定して資産を増やしたいのであれば、金投資の方がよいでしょう。
どちらを選ぶにしろ、現物投資する場合は、いずれ現金化する必要があります。その際は、経験豊富な鑑定士が在籍している買取専門店へ依頼するようにしましょう。
『買取むすび』には、常にプロの鑑定士が駐在しており、専門の機械を使って適正な買取価格を提示いたします。プラチナの買取実績も多く、経験に不足もありません。
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