小判・大判の価値や買取価格を解説【高く買取してもらう方法も紹介】

小判や大判は現代でも価値がある?」
「種類によって買取価格は変わる?」

このような疑問をお持ちではありませんか?

小判・大判は安土桃山時代から江戸時代にかけて使用されていた通貨です。アンティーク品としての価値が高く、コレクションしている愛好家も多いため、現代でも高値で売買されています。

ただし、小判のなかでも価値のランクがあり、すべて同じ希少価値があるとはいえません。そこで、本記事では小判や大判に関する以下の内容について解説します。

<この記事でわかること>

  • ・小判・大判の価値が決まる基準
    ・小判・大判の種類別の価値や希少性
    ・小判・大判を高値で買取してもらう方法

「小判や大判の価値を知りたい」「高値で買い取ってもらいたい」と考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。

 

小判・大判の歴史【大判は通貨ではなかった】

小判

小判や大判が初めて製造されたのは安土桃山時代(1588年)といわれています。当時は、日本の共通通貨としてではなく、各藩で利用できる通貨として製造されました。

しかし、価格が高すぎるため一般市民に使用されることはなく、位の高い人たちだけが使用していたとされています。

大判はその後も上流階級の方々でのみ使用されてきましたが、小判は江戸時代に入ってから徐々に市民の間でも使用されるようになりました。

大判が市民に浸透しなかった理由は「サイズが大きすぎた」「価値が高すぎた」という点で、日常生活に不向きだったためです。主に功績をたたえる記念品として、明治初期頃まで製造されています。

 

小判・大判の価値は製造された年・金の含有量・希少価値で決まる

金塊

小判や大判の希少価値は、主に以下の要素によって決まります。

  • ・製造された年
    ・金の含有量
    ・希少性

それぞれの内容について解説します。

製造された年

小判の場合、広く市民に流通したのが江戸時代以降ですので、江戸時代よりも前の物は製造量が少なく希少性が高いため買取相場も高い傾向です。

大判の場合、貨幣として市民に浸透しなかった経緯から製造された枚数が少ないため、年代問わず存在自体に価値があります。

金の含有量

金の含有量も価値を決める一つの基準となります。小判や大判は純金と思われがちですが、年代によっては銀が混ざっているケースもあるためです。

希少性

製造された歴史的背景も、価値を決める基準に関係してきます。単純に古い方が高価というわけではありません。製造された枚数が多くても、歴史的背景が濃いものであれば、それだけ価値が高くなります。

 

大判の種類と希少価値

大判

前述の通り、大判は存在自体に希少性がある古銭です。そのなかでも、製造された年代によって価値の大小が異なります。種類や希少価値については、以下の表をご参照ください。

  • 大判の種類と希少価値

    大判の種類

    概要や希少価値

    天正(てんしょう)大判

    日本で初めて製造された物で、発行枚数は多い。

    天正菱(てんしょうひし)大判

    現存している枚数が6枚といわれており、増税博物館に展示してあるほど貴重。

    天正長(てんしょうなが)大判

    世界的にも大ぶりなサイズで、現在価値で数千万円といわれている。

    大仏(だいぶつ)大判

    京都のお寺を再建させるために製造された経緯があり、残存枚数が最も多いといわれている。

    慶長(けいちょう)大判

    徳川家康が最初に製造したといわれている。

    元禄(げんろく)大判

    製造枚数は多かったものの、多くが鋳潰(いつぶ)されたため希少価値は高い。

    享保(きょうほう)大判

    比較的製造されていた期間が長い。
    墨書きが6種類あり、それぞれ価値が異なる。

    天保(てんぽう)大判

    製造枚数が少ないため希少性の高い。
    金の含有量としてはK14〜K18程度。

    万延(まんえん)大判

    通貨として利用されており、明治4年まで使われていた。

また、大判の場合は「墨書き」の有無によっても価値が変動します。墨書きとは、現代でいう刻印のようなものです。価値を保証するため、本体に直接したためられています。

 

小判の種類と希少価値

小判

小判の場合、製造された年によって価値が大きく変わります。製造された種類の一覧は以下のとおりです。製造順に並んでおり、元禄小判以降が江戸時代の通貨です。

そのため、江戸時代以前の慶長小判・武蔵墨書小判の場合、高い価値がつきます。

  • ・駿河墨書(するがすみがき)小判
    ・武蔵墨書(むさしすみがき)小判
    ・慶長(けいちょう)小判
    ・元禄(げんろく)小判
    ・宝永(ほうえい)小判
    ・正徳(しょうとく)小判
    ・享保(きょうほう)小判
    ・元文(げんぶん)小判
    ・文政(ぶんせい)小判
    ・天保(てんぽう)小判
    ・安政(あんせい)小判
    ・万延(まんえん)小判

各小判の概要や希少性についてみていきましょう。

駿河墨書(するがすみがき)小判

日本最古の小判といわれている駿河墨書小判は、文禄4年に製造されています。「小判」と聞いて連想するような角張った楕円形ではなく、きれいな楕円形をしているのが特徴です。現在は数枚程度しか確認できていないため、1枚で数千万円の値がつく物もあります。

武蔵墨書(むさしすみがき)小判

武蔵墨書小判は、文禄4年頃に製造されました。のちに製造された慶長小判のプロトタイプといわれており、改鋳(かいちゅう)した経緯があるためオリジナルの枚数はそれほど多くありません。

希少価値が高く、買取の際には高値がつきやすい小判です。コレクターの間で人気があり、一千万円以上の値がつく物もあります。

慶長(けいちょう)小判

慶長小判は、慶長6年に製造されています。江戸幕府が最初に製造した物で、徳川家康が天下統一した象徴とされているため、高い価値がつきやすいです。

小判のなかでもサイズが大きく、金の純度が高いことで知られています。表面に刻まれているござ目によって製造時期が判別でき、製造場所によって「江戸座・京座・駿河座」と違う刻印が押されている点が特徴です。

元禄(げんろく)小判

元禄小判は、慶長小判に次ぐ小判として元禄8年に製造されました。小判の流通量を増やす目的で製造されます。以前の物は金の純度が高かったために市民に浸透しにくかったのです。

そのため、元禄小判は銀を混ぜて金の純度を下げています。以前の小判2枚で元禄小判を3枚製造していたようで、金の含有量は30%ほどです。

より価値が低い小判の登場により、市民への流通量が増え経済は活性化しました。金の純度は低いですが、経済を発展させたという意味から、価値の高い小判です。

宝永(えいほう)小判

宝永小判は、永保7年に製造された小判です。以前の小判は品質が悪く壊れやすかったため、脆弱性を補うために製造されました。

しかし、当時は金の産出が不足していたため、同じ大きさで品質の高い小判を制作できるほど素材に余裕がありませんでした。

そこで、サイズを小さくして品質をあげたのが本章の小判です。小判の中では小ぶりなほうですが、金の純度が高いため買取価格も高めで査定されています。

正徳(しょうとく)小判

正徳4年に製造されたのが、正徳小判です。製造されていた期間が非常に短く、わずか4ヶ月といわれています。流通した数が少なく、希少性が高いため、高値で買取してもらえる可能性があります。

享保(きょうほう)小判

享保小判は、正徳小判の後に製造された小判です。20年以上流通していたため、現在でも多数発見されています。

慶長小判と同品質を求めて製造された背景があり、金の純度は当時のなかでも高い方です。しかし、流通した量も多かったため、買取相場は慶長小判よりも高くありません。

元文(げんぶん)小判

元文小判は90年ほど使用された小判です。金の純度が低く製造量も多いため、小判のなかでは買取価格が低い傾向にあります。

文政(ぶんせい)小判

文政2年に製造された文政小判は、政治や金の産出量の影響もあり、最も金の純度が低いです。アンティーク品ですので「金の含有量=買取価格」ではありませんが、比較的低めの買取価格となっています。

ただし、流通用とは別に作られた献上用の文政小判もあり、献上用の場合は数倍〜数十倍の値がつく可能性もあります。

天保(てんぽう)小判

天保小判は、天保8年に製造されました。この時代は小銭が流通しはじめた経緯もあり、製造された枚数はそれほど多くありません。

金の純度は高くありませんが枚数が少ないため、価値は高い傾向です。献上用の小判には「大吉」と刻印されており、縁起物としてさらに高い買取価格がつくときもあります。

安政(あんせい)小判

安政6年に製造された小判が安政今晩です。発行期間が3ヶ月と短く、日本が開国した際、金が海外に流出しないように製造されました。

結局、アメリカ政策によって海外に大量流出してしまったため、残存数はそれほど多くありません。アンティーク愛好家の間では高い人気を誇っており、買取価格も高めとなっています。

万延(まんえん)小判

万延小判は、万延元年(1860年)から翌年(1860年)までと製造期間が短いです。江戸時代に製造されたなかでもっとも金の含有量が少なく、最小サイズとなっています。

通貨としての目的ではなく、海外に金が流出するのを防ぐ目的で製造されていたため、金の純度は低くなっています。

 

偽物の小判・大判と判別する方法

虫眼鏡

小判・大判を偽物か見分ける判断材料として、以下の2つの方法が有効です。

  • ・磁石に近づける
    ・重さを計る

それぞれの方法について解説します。

磁石を近づける

純金は磁気を持たない性質があるため、磁石を近づけて強い反応を示さなければ、純金(大判)と判断してもよいでしょう。

ただし、小判の場合は金の含有量が低いものもあります。「磁石に反応する=偽物」とも言い切れないため、磁石での判別方法は一つの判断材料として用いましょう。

重さを計る

小判や大判が製造された年代には正確な計量器がありませんでした。そのため、当時作られた偽物には、重さに均一性がありません。

しかし、近年作られたレプリカは、グラム単位で同じです。重さだけでは見分けがつかない物も数多くあります。

小判・大判を高く売る際のポイント

お金

小判・大判をなるべく高く売るためには、以下のポイントに配慮しましょう。

  • ・きれいに磨かない
  • ・経験豊富な鑑定士がいる買取店に依頼する
  • ・複数の品物をまとめて買取依頼する

それぞれのポイントについて解説します。

きれいに磨かない

小判や大判は、保存状態の良い物の方が高く買取できます。だからといって、自分で磨くのは控えましょう。古銭の場合は、アンティークならではの良さに価値がつく場合もあるためです。

また、磨くことによって余計な傷がついたり、大切な墨書きが消えてしまったりする可能性もあります。

経験豊富な鑑定士がいる買取店に依頼する

小判や大判は製造年が古ければ、それだけ価値を判断するのが難しい品物です。また、近年はレプリカが精巧になってきているため、真贋を見極めるには確かな腕と経験が必要になります。

買取を依頼する際は、査定の経験が豊富な買取専門店に依頼するようにしましょう。

『買取むすび』では、小判・大判に精通した熟練の鑑定士が常駐しており、価値を正しく見極められます。

複数の品物をまとめて買取依頼する

を実施しています。

『買取むすび』では、複数の品物をまとめて買取依頼することで買取価格があがる「おまとめ査定」を行っています。

「こんな物でも売れるのかな?」と悩んでしまうような品でも、ぜひお持ちください。おまとめ査定によって、予想よりも高い買取価格になる可能性があります。

古銭・古紙幣や、その他の買取実績は以下のページをご覧ください。

 

『買取むすび』で利用できる小判・大判の買取方法

小判

『買取むすび』では、小判・大判の買取に対応しています。『買取むすび』で利用できる買取方法は、以下の3つです。

  • ・店頭買取
    ・宅配買取
  • ・出張買取

それぞれの特徴やメリットについて解説します。

店頭買取

店舗にご来店いただき、品物を査定・買取する方法です。査定額は即日現金でお渡しいたします。査定結果に納得いただけない場合、キャンセルも可能です。その際の手数料は一切いただきません。

小判・大判の場合は、状態が悪く何の種類か分からないものもあるかと思います。そのような状態でも、全く問題はありません。経験豊富な鑑定士が丁寧に査定いたします。

自宅に眠っている小判・大判がある方は、ぜひお近くの店舗で査定してみてください。

宅配買取

査定してもらいたい品物を『買取むすび』がご用意する無料の宅配キットに入れて、送り返すだけで査定可能です。

査定料・宅配料は、無料のため店舗まで行く時間のない方にも気軽にご利用いただけます。

また、小判・大判のほかにも査定して欲しいものがありましたら、まとめて送っていただくことで査定額が高くなる可能性もあります。

出張買取

『買取むすび』のスタッフが直接自宅へ伺う買取方法です。出張にかかる費用や査定料は無料です。査定額に納得いただけなかった場合でも無料でキャンセルできます。1品からの査定でも歓迎しております。

玄関先での査定も可能なため、ご希望の方はご相談ください。

小判・大判を持ち運ぶのが不安な方や、1人では持ち運べない物の買取を検討している方におすすめの方法です。

 

小判・大判の買取は確かな鑑定士がそろう『買取むすび』におまかせ

古銭

小判・大判は、安土桃山時代から江戸時代にかけて使用されてきた通貨です。純金でできているものもあり、金としての価値はもちろん、アンティーク品としての価値が高い品物です。

通常の貴金属に比べて買取価格が高く、状態が悪くてもある程度の価格がつきます。

ただし、小判・大判は価値の判断や偽造品との見極めが非常に難しい品物でもあります。正しい価値で査定してもらうためには、経験と腕のある鑑定士に査定してもらわなければなりません。

『買取むすび』では、小判・大判をはじめとする古銭の買取実績があります。状態が悪すぎて他店で断られてしまったものでも、『買取むすび』では大歓迎です。

自宅に小判・大判・古銭・古紙幣がある方は、ぜひ『買取むすび』をご利用ください。

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