【ROLEX】ロレックスの型番・法則性を徹底解説!モデルナンバーの見方を伝授します。

自分が持っているロレックスがいったい何代目なのかを知りたい!
いったいこの時計はいつつくられたものなのだろう…と気になった方に向けて、ロレックスの型番、シリアルナンバーの見分け方をご紹介いたします。
ロレックスや他の高級腕時計のブランドは恒久的に愛されるデザインを尊ぶ傾向にあるため、そのモデルの代が変わる、リニューアルされてもデザインはほとんど変わっていないことがほとんどです。
もちろん内部的にはアップデートされており、代を追うごとにより最新の機能、高いクオリティに仕上げていることに変わりはありませんが、専門職に就いていない限り、パッと見た目でそれを判断することは難しいモデルが多く存在します。
ご自身の所有されているモデルの価値をおおまかに把握できるよう、ここではロレックスの型番の法則、シリアルナンバーからわかることを解説させていただきます。
☑ 型番の法則はいちばん易しいかも?ロレックスの型番からわかること
ロレックスの型番は、基本的に数字とローマ字で管理をされています。
その型番からは、
・モデルナンバー(エアキング・サブマリーナ・デイトジャスト・デイトナ等のモデル固有の番号)
・ベゼルのタイプ(文字盤の外側、風防ガラスがはまっている金属製リングの種類)
・ケース・ベルト素材(金・プラチナ・ステンレススチール等)
・装飾(文字盤やにあしらわれた装飾の種類ダイヤ・ベゼルの色等)
この4つがわかるように構成されています。
型番だけで判別がつかないものとしては、ローマン文字やバータイプのインデックス、文字盤の色等、他にも様々な要素があるのですが、ひとまず型番さえ把握できればおおよその価値は知ることができるのです。
ロレックスは古いもので4桁、5桁、6桁とケタが増える法則がありますが、そのいずれもが上記の情報が判別できるようになっています。
116520LN
ロレックスの型番はこのような形で表記されます。
数字4~6桁+ローマ字で構成されているのはどのモデルも変わらないので、これさえ覚えてしまえば、型番だけでどのモデルなのかを特定できるのです。
ちなみにロレックスの型番はブレス部分を外すと本体上部側面に刻印されております。
専門工具が必要となりますが取り外しの際、本体を傷つける可能性もありますので、ご自身で外される際は細心の注意を払って作業するよう心掛けてください。
不安な方は腕時計屋さんか修理店に依頼し、洗浄ついでに見てもらうとよいでしょう。
中には本体に型番が刻印されておらず、ベルト側に刻印がされているものもあります(77200/オイスターパーペチュアル等)ので、型番が刻印されてないからといって、偽物であるとは限りません。
余談ですが、ロレックスのシリアルは本体下部側面に本来刻印されております。
これはよく知られたことかもしれませんが、モデルによってはこの部位に刻印されていないものも存在します。
○ ロレックスの型番構成:モデルナンバー/左から2~4桁の数字
ロレックスのモデルにはそれぞれ管理番号が振られています。
その管理番号が、型番の頭から2~4ケタとなります。
例えば上記に示した『116520LN』の1165はコスモグラフ デイトナを指す管理番号です。
モデル番号 | 種類 | 性別 | カレンダー等 |
114 14 | エアキング等 | メンズ | デイト無 |
140 | エアキング サブマリーナ等 | メンズ | デイト無 |
142 1142 2142 | エクスプローラー1 オイスターパーペチュアル等 | メンズ | デイト無 |
15 | パーペチュアルデイト クロノメーター等 | メンズ | デイト有 |
116 16 | デイトジャスト デイトジャストⅡ クロノメーター等 | メンズ | デイト有 |
1164 | ミルガウス等 | メンズ | デイト無 |
165 1165 2165 | デイトナ(旧型自動巻き) エクスプローラーⅡ等 | メンズ | デイト有 |
166 1166 | サブマリーナ ヨットマスター シードゥエラー等 | メンズ | デイト有 |
2166 | ヨットマスターⅡ等 | メンズ | デイト有 |
167 1167 | GMTマスター GMTマスターⅡ等 | メンズ | デイト有 |
1169 | エアキング(新型)等 | メンズ | デイト無 |
168 | サブマリーナ等 | メンズ | デイト有 |
170 17 | オイスタークオーツ デイトジャスト | メンズ | デイト有 |
118 18 | デイデイト等 | メンズ | デイ&デイト |
218 | デイデイトⅡ等 | メンズ | デイ&デイト |
19 | オイスタークオーツデイデイト等 | メンズ | デイ&デイト |
68 1686 | デイトジャスト ヨットマスター等 | ボーイズ | デイト有 |
69 1696 | デイトジャスト ヨットマスター等 | レディース | デイト有 |
76 176 | オイスターパーペチュアル等 | レディース | デイト無 |
77 177 | オイスターパーペチュアル等 | ボーイズ | デイト無 |
78 178 | デイトジャスト等 | ボーイズ | デイト有 |
79 179 | デイトジャスト等 | レディース | デイト有 |
この表のように、それぞれの番号に対応したモデルが存在し、それによって相互に読み解くことができるのです。
例えば型番を見ればモデルが、その腕時計を見たら型番が、ある程度推測できるようになっています。
もちろん上記のロレックスの理念から、新型旧型を見分ける方法は特別な知識がないと難しいのですが、型番を推測することでおおよその相場、価値を調べやすくなります。
Googleなどで型番を検索すれば、そのモデルの現在の販売価格は容易に知ることができるでしょう。
もちろん状態等のプラスマイナスもあるので、詳細な取引価格を把握されたいのならば、当店買取むすびにお持ちいただければ無料にて査定を行わせていただきますので、お気兼ねなくご相談ください。
○ ロレックスの型番構成:ベゼルタイプ/右から2桁目数字
モデルナンバーの次に記された数字はベゼルのタイプを指し示します。
様々な趣向が凝らされたベゼルの多いロレックスですが、それらは1桁の数字で大まかに区分されます。
0 | ポリッシュドベゼル 他 |
特に加工されておらず、鏡面仕上げになったスタンダードなデザイン。どんな場面にも合うベゼル。 | |
1 | ファインリーエンジンターンドベゼル 他 |
マット仕上げのベゼルに5分刻みにバー状の磨かれた刻みが入ったデザイン。 | |
2 | エンジンターンドベゼル タキベゼル 他 |
エンジンの動きにインスパイアされたというデザイン。ファインリーエンジンターンドベゼルより細かい刻みが1分おきに入っている。タキベゼルはスピードメーターのように数字とメーター刻みが入ったもので、その作りの通り簡易的にスピードを計測することができる。 | |
3 | フルーテッドベゼル 他 |
山形の優美な凹凸が刻まれたベゼル。瞬くような輝きが上品に仕上がっており、主にデイトジャストなどのドレスウォッチに採用されている。 | |
4 | バーク仕上げベゼル(手掘りベゼル) 他 |
バーク(樹皮)のような模様が刻まれた趣向を凝らしたベゼルタイプ。手彫りベゼルとも呼ばれる。複雑な模様のため職人の手によってひとつひとつ丁寧に生産されたもので数は少ない。 | |
5 | ピラミッドベゼル 他 |
文字通りピラミッドのような四角錐がベゼル上に敷き詰められたきらびやかなベゼル。多くの光を反射する作りになっているので、貴金属無垢素材を主に使うデイデイトモデルに採用されることが多い。 | |
6 | 回転ベゼル サンダーバードベゼル 他 |
ベゼルが回転できるモデル。通常は一方向のみ回転が可能だが、サンダーバードモデルは両方向に回転する特徴がある。デイトジャストに搭載される場合6がつくが、サブマリーナ、GMTマスター等のモデルの場合1がつくことが多い。 |
もちろん、中にはこの限りではないモデルも存在する(サブマリーナの回転ベゼルは1表記、レディースのデイトジャストの場合フルーテッドベゼルは7表記等)ので注意が必要ですが、ベゼル形状、型番どちらかを見ればもう片方も容易に推測することができます。
おおよそがそのモデル固有のベゼルのため、モデルナンバーとセットで覚えてしまうのがよいでしょう。
しかし、デイトジャストやデイデイトはドレスウォッチという区分上、大変多くベゼルのバリエーションがあり、そのベゼルの種類によって価格が大きく変動する場合もあります。
そのくせ、上記の法則に当てはまらないベゼル形状を多くラインアップしているのもデイトジャスト/デイデイトの特徴の一つ。(ダイヤベゼルやルビーベゼル等)
そのため、形状は法則に当てはまるのにその型番で検索しても出てこない!となってしまった場合、お手持ちのロレックスが一体どれくらいの価格になるのか、適正な価値を導き出すのはなかなか骨が折れる事と思います。
そんなときはお気兼ねなくご相談をいただければと思います。
○ ロレックスの型番構成:ベルト&ケース素材/右から1桁目数字
ここまで来たら後は簡単です。
数字の最後の桁はケース・ベルト素材を指し示します。
この法則に関しては例外なく、それぞれの素材で番号が決まっている項目になります。
ステンレススチール素材であれば0、18金無垢素材が使われていれば8となります。
0 | ステンレススチール |
1 | ピンクゴールド/ステンレススチール |
2 | プラチナ/ステンレススチール(ロレジウム) |
3 | イエローゴールド/ステンレススチール |
4 | ホワイトゴールド/ステンレススチール |
5 | ピンクゴールド |
6 | プラチナ |
7 | – |
8 | イエローゴールド |
9 | ホワイトゴールド |
注意する点としてはあくまでケースとベルト素材の表記であって、ベゼルの素材ではないことを留意してください。
ステンレススチールの0が型番に刻まれていても、フルーテッドベゼルのいくつかのモデルについては、輝きを多く生むためホワイトゴールドをベゼルにのみ使用していることもあります。
また、0(ステンレススチール)と4(ステンレススチール×ホワイトゴールドコンビ)、6(プラチナ)は非常に誤判断されがちなポイントでもあります。
こちらは16234、5桁のデイトジャスト、ホワイトゴールドコンビになります。
ご覧いただけると分かると思いますが、ホワイトゴールド部分がステンレス部分と比べてわずかに、明るさのトーンが違います。
また、色味もステンレスより白い銀色の光沢があります。
またプラチナについては、ホワイトゴールドよりも白く光って見え、加えて非常にくすみにくいという特徴を持ちます。
色味は少し青白く、ほんのりステンレススチールよりも温かい光り方をします。
とはいえ長年使用されていたものだと、キズや汚れ、くすみ等によりプロでないとなかなか判別が困難な部分でもありますので注意が必要です。
○ ロレックスの型番構成:装飾/右アルファベット部
ここまでくればお持ちのロレックスのおおよその相場が判別できるかと思いますが、最後にもうひとつの要素、装飾の部分を記した表記が末尾に付きます。
この表記につきましてはネットにある表記だと省略されがちな部分で、なかなか情報が出回らない箇所になります。
しかしこの装飾部分に、購入者の好み趣向が最も反映されると言っても過言ではないでしょう。
具体的にはカラーリングはもちろん、ダイヤ/ルビー/サファイアインデックス、シェルダイヤルやインデックスがローマン文字タイプなのかアラビア文字インデックスなのかに至るまで、事細かに区分されているのです。
サブマリーナであればベゼルカラーを示していたり、ミルガウスならばグリーンサファイアガラスか否かを記していたりと、そのモデル特有の表記も数多くあるため、セットで記憶しておくのが一番かと思いますが、そのバリエーションは多岐にわたります。
また、装飾は趣味趣向が物を言う部分でもあります。
年代やブームによって流行り廃りが常である分野のため、やはりその装飾それぞれの相場と価値を調べるのは大変に苦労するかと思います。
そのため装飾部分がロレックス市場での相場にどう影響するかはあまり考えず、その個体それぞれのコンディションと同様に取引価格に多少影響する、位に留めておく方が宜しいかもしれません。
G | 10Pダイヤインデックス |
A | 8Pダイヤインデックス+2Pバゲットダイヤ |
BIC | 18K WG+トリドールブレス |
LR | ダイヤ+ルビーインデックス |
LE | ダイヤ+エメラルドインデックス |
LB | 青ベゼル |
LN | 黒ベゼル |
LV | 緑ベゼル |
NA | シェルダイアル+アラビア数字インデックス |
NR | シェルダイアル+ローマ数字インデックス |
NG | シェルダイアル+10Pダイヤ数字インデックス |
NSG | シェルダイアル+サファイア+ダイヤ |
NGR | シェルダイアル+ルビー+エメラルド |
NGS | シェルダイアル+サファイア+エメラルド |
OPG | ピンクオパールダイアル+ダイヤインデックス |
RG | ルビー+ダイヤインデックス |
SG | サファイヤ+ダイヤインデックス |
LPG | ラピス+ダイヤインデックス |
MG | ミリヤード・ダイヤ |
M | ミリヤード |
B | バゲットダイヤ |
GV | グリーンガラス |
上記はそれぞれの要素に対応した型番表記となりますが、それら複数が組み合わさったモデルも多く存在します。
例えば、ブルーサブのコンビの場合116613LBとなりますが、ブルーサブにはサファイア+ダイヤインデックスのオプションもあります。
サファイア+ダイヤインデックスのサブマリーナはブルーサブにしかないオプションのため、LBが上書きされ116613SGという表記になります。
このようにそのモデル固有のバリエーションの場合は特殊な型番表記になってしまうので注意が必要です。
上記でも触れましたが、これらの装飾は恒久的なデザインを良しとするハイエンドブランドたるロレックスにおいて、唯一の個性を出せる部分でもあります。
それだけに非常に高いプレミア価値がつく装飾もあれば、それがついているせいで煙たがられる装飾もあるということに他ならないのです。
グリーンベゼルのサブマリーナはリリース当時そのカラーが不評で、販売があまり伸びず定価を割ることも少なくなかったようです。
しかし現在、その個体数の少なさに注目されるようになり、プレミア価値が非常に高まりサブマリーナモデルの中では随一の買取価格を誇っているのです。
それらの価値はやはり現代のトレンドやブーム、風潮によって大きく変動しますので、当時もてはやされていたオプション装飾のロレックスが今も高いか、と言われるとその限りではありません。
また、4桁台~初期のものはそもそも装飾に対応した表記がまだ存在しなかったため、数字のみの記載になっている個体も数多くあります。
なのでオールドロレックス、アンティークロレックスは様々なバリエーションに対し、型番で区別ができないため判断が難しいケースが殆んどです。
また、文字盤に使われている夜光塗料の違いが非常に大きな価格差を生むことでも知られており、これは型番に記されない情報になります。
オールドロレックスにはトリチウム、と呼ばれる放射性物質を用いた夜光塗料が使用されてきました。
しかしより機能性の高いルミノバ、最新だとクロマライトと呼ばれるものに取って代わられ、今ではトリチウムを使ったモデルは販売されておりません。
しかしこのトリチウムが経年変色するという特性を持っており、夜光塗料部分が綺麗に焼けたような茶色の個体は大変プレミア価値のつくものとして高額で取引されています。
有名なものがデイトナのブラウンアイ、と愛称のついたモデルですね。
クロノメーターのスモセコ部のトリチウムがきれいな茶色へ変色し、目のように見えることからこの名で知られています。
いずれも型番だけでは判別できず、その個体のシリアルナンバーとその個体の鑑定が必要になってきます。
もしご自身のロレックスの価値をしっかり把握しておきたい、という方は専門的な知識を持ったプロに依頼するのが一番かと思います。
☑ 覚えてしまえばロレックスの判別は簡単!でも相場は日々変動するもの
いかがだったでしょうか?
ロレックスの判別自体は他ブランドよりも比較的容易にできることから、ご自身のロレックス、手に入れたいロレックスの型番を知ることはそう難しいことではないと思います。
しかし、それぞれの仕様を把握し、資産的な価値を把握したい、ということであれば話は変わってきます。
オプションの有無、そして市場でのニーズはもとより、その個体のコンディションや内部機構、ムーブメントの状態、そしてシリアルナンバーにより生産時期を割り出しての仕様確認…等、非常に多くの要素がかかわってきます。
もしお手持ちのロレックスを売却されたい、いったいいくらで買取ってもらえるのかわからない、今このロレックスはどのくらいの価値があるのかを知りたい、とお悩みでございましたら、ぜひ買取むすびの無料査定にお持ち込みください。
専門知識を持ったスタッフが貴方の大切なロレックスを丁寧に、しっかりと査定をさせていただきます。
買取むすび直売 オンラインショップでROLEXを探す⇒
最新のROLEX人気モデルの買取相場はこちらから⇒