【2023年新作】コスモグラフデイトナがフルモデルチェンジ!旧作との違いを解説

「新作コスモグラフデイトナにはどんなモデルがある?」

「フルモデルチェンジで何が変わった?」

ロレックス愛好家の中には、このような疑問を持つ方も多いでしょう。

2023年3月27日に開催された「Watches & Wonders Geneve 2023」で、ロレックスはコスモグラフデイトナのフルモデルチェンジを正式に発表しました。

フルモデルチェンジは誕生から60周年を迎える節目の年に行われたため、アップデート内容は関心を集めています。

この記事では、新作コスモグラフデイトナの概要を紹介し、旧作モデルとの比較も解説します。

<この記事でわかること>

  • ・新作コスモグラフデイトナの概要
  • ・新作と旧作モデルの違い
  • ・新作の発表で変化がみられる旧作モデルの相場
  • 新作のコスモグラフデイトナが気になる方は、この記事を参考にしてみてください。

【2023年】コスモグラフデイトナがフルモデルチェンジ

2023年にフルモデルチェンジした新作のコスモグラフデイトナは、以下の2種類に大別されます。

  • ・Ref.126500LN|ステンレススチールモデル
  • ・Ref.126506|プラチナモデル

それぞれモデルの概要をご紹介します。

Ref.126500LN|ステンレススチールモデル

コスモグラフのステンレススチールモデルとして2016年に登場した第6世代のRef.116500LNは、2023年のフルモデルチェンジでRef.126500LNにアップデートされました。

旧作モデルはロレックスのスポーツモデルにおける代表格として、ロングセラーを続けており、当時の定価(約170万円)を大きく上回る400〜500万円前後で取引されています。

新作のRef.126500LNも旧作モデルに続いて高い人気が維持されるのは間違いないでしょう。

Ref.126500LNの概要は以下の表をご覧ください。

【Ref.126500LNの概要】

外装

ケースサイズ

40mm

素材

ステンレススチール

ダイアル(文字盤)

ホワイト

ブレスレット

オイスター(3列リンク)
オイスタースチール

クリスタル

傷防止サファイア

ベゼル

セラミック製モノブロック
セラクロムベゼル
(ブラック)

機能

ムーブメント

Cal.4131

パワーリザーブ

72時間

精度

日差-2〜+2秒
高精度クロノメーター
(スイス公式クロノメーター検定機関・ロレックス認定)

防水

100m

新作モデルでは基本となるデザインは従来のものを踏襲しながらも、随所に最新技術が取り入れられています。

旧作と新作モデルの違いについては後述します。

Ref.126506|プラチナモデル

Ref.116506からアップデートされた新作のRef.126506はプラチナ素材のモデルです。

旧作のRef.116506は2013年に発表されたデイトナ50周年記念モデルで、ロレックスのスポーツモデルでは初となるプラチナ素材が採用されました。

入手難のため価格が高騰しており、中古市場では1,600〜1,800万円で取引されています。

新作モデルのRef.126506も旧作同様に人気を集め、発表された2023年4月時点においても正規店での入荷目処は立っていません。

そんな新作モデルの概要を以下の表で確認しておきましょう。

【Ref.126506の概要】

外装

ケースサイズ

40mm

素材

プラチナ

ダイアル(文字盤)

アイスブルー

ブレスレット

オイスター(3列リンク)
プラチナ

クリスタル

傷防止サファイア

ベゼル

セラミック製モノブロック
セラクロムベゼル
(チェスナットブラウン)

機能

ムーブメント

Cal.4131

パワーリザーブ

72時間

精度

日差-2〜+2秒
高精度クロノメーター
(スイス公式クロノメーター検定機関・ロレックス認定)

防水

100m

Ref.126500LN同様にRef.126506でも旧作モデルから基本的なデザイン変更は少ないものの、新しいムーブメントやベゼルの変更などアップデートが施されています。

新作と旧作の違いについては次章でみていきましょう。

新作コスモグラフデイトナと旧作モデルとの違い

ロレックスのモデル全般にいえることですが、新作においてもデザインは従来のモデルを踏襲しています。

それでも新作モデルのRef.126500LN・Ref.126506と旧作のRef.116500LN・Ref.116506を比較して大きく変更された点があり、具体的には以下の3点です。

<旧作モデルからの主な変更点>

  1. ムーブメント
  2. シースルーバック
  3. ベゼル

それぞれみていきましょう。

1.ムーブメント

旧作モデルのムーブメントはcal.4130でしたが、新作コスモグラフデイトナのRef.126500LN・Ref.126506ではともに新型のcal.4131に変更されました。

cal.4131では、耐震性の高いセラミック製ボールベアリングやパラフレックス・ショックアブソーバーが用いられてます。

さらに、従来のスイスレバー式に改良を加えたクロナジーエスケープメントを採用したことで性能と効率を向上しました。

ちなみに他モデルでは、2015年に登場したデイデイトのムーブメント(cal.3255)に初めてクロナジーエスケープメントが採用されています。

またcal.4131では、素材の一部にニッケル・リン合金を使用することにより磁場に対する脆弱性を軽減。

ムーブメントの信頼性がさらに高められました。

機械式時計の精度は一般的に日差(1日の進み・遅れ具合)は-10〜+20秒程度なのに対し、cal.4131の公表値は日差-2〜+2秒です。

日差-2〜+2秒は、スイス公式クロノメーター検定機関による基準の2倍以上であり、cal.4131の精度と信頼性は非常に高いと言えるでしょう。

2.シースルーバック

Ref.126506では、サファイアクリスタルのシースルーバックが採用されました。

高級時計ではタグホイヤー・パネライ・パテックフィリップなどシースルバックを採用するメーカーは珍しくありません。

ところが2023年登場以前のロレックスには、シースルバックが採用されたモデルが存在しませんでした。

今回の新作コスモグラフデイトナ(Ref.126506のみ)では、サファイアクリスタルのシースルーバックが採用され、時計の裏側から精密なムーブメントの動きや仕上げを鑑賞できるのが大きな特徴です。

3.ベゼル

新作モデルのRef.126500LN・Ref.126506では、ベゼルのエッジ部分にケースと同じ金属素材が使用されているのが旧作との違いです。

さらに刻印されるタキメータースケールにはPVDコーティング(真空で硬質な皮膜を物理的に蒸着させる加工)が施されています。

PVDコーティングによりベゼル部分の耐摩耗性が高まりました。

旧作モデルと比較して文字盤部分とのコントラストがより明確になり、一層高級感のある印象を与えます。

価格

新作モデルの価格は、Ref.126500LNで1,795,200円(税込)と発表されており、旧作のRef.116500LNと比較して37,400円の増額です。

一方のRef.126506の販売価格は要問い合わせとなっています。

新作コスモグラフの発表で旧作モデルの相場は上がるのか?

一般的に新作モデルが発表されると旧作の相場は下がります。

しかしコスモグラフデイトナの場合は例外的な傾向で、新作モデルの発表によって旧作の相場が上昇する可能性が高いでしょう。

コスモグラフデイトナは世界的に人気で需要が非常に高いモデルです。

一方で熟練した職人が手作業で組み立てるため供給が追いつかず、新作モデルの入手が困難になる可能性が高いのです。

そこで旧作モデルの需要が高まり、新作の登場に連動する形で相場が高騰する傾向がみられます。

実際に2023年3月まで緩やかに相場が下降傾向にあった旧作モデルのRef.116500LNは、2023年3月27日の新作モデルの発表直後から再び上昇傾向に転じています。

旧作のデイトナをお持ちの方は、現在の価値を把握するために『買取むすび』のLINE査定を利用するとよいでしょう。

LINE査定では、写真を撮るだけで好きなタイミングで査定が依頼できます。

旧作の買取相場を把握し、新作モデルへ買い換えるタイミングの参考にしてみてください。

旧作モデルとの違いをおさえて新作コスモグラフデイトナの買い時を見極めよう

この記事では、コスモグラフデイトナのフルモデルチェンジで登場した新作モデルを紹介し、旧作との違いを解説しました。

新作モデルでは、新型ムーブメントの搭載・ベゼルデザインの変更・シースルーバックの採用などいくつかの変更点があります。

しかしコスモグラフデイトナは生産数が限られており、正規店でも新作がすぐに入手できない可能性が高いのです。

そのため、依然として十分なスペックと人気のある旧作モデルの相場が上がる可能性も考えられます。

コスモグラフデイトナは新作モデルとの違いだけでなく旧作の相場動向を確認した上で買い替え時を検討するとよいでしょう。

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