金価格推移は過去10年・30年・50年でどうなった?グラフでわかりやすく解説!

「金価格の過去10年、30年、50年の推移が知りたい」
「今から金投資を始めた方がいい?」
このような疑問をお持ちではありませんか?
金は価値が高いため、投資目的で保有している方が世界中にいます。2024年現在は金の価格が上昇しているため、これから金投資を始めようと考えている方もいるでしょう。
しかし、今までの金価格の推移を確認してから金投資を始めたいと思う方も多いでしょう。そこで今回は、過去10年、30年、50年の推移グラフを使って金価格の動向を紹介します。
金投資を始めるメリット・デメリットも解説しているため、ぜひ参考にしてみてください。
<この記事でわかること>
- ・過去50年の金価格相場の年ごとの最安値、最高値
- ・過去10年、30年、50年の金価格の推移
- ・金価格が変動する要因
- ・金投資を始めるメリット・デメリット
目次
過去50年の年ごとの金価格相場
1974年~2024年までの50年間の金相場推移です。
年ごとの最安値、最高値、為替(ドル円)を載せています。(2024年8月11日時点)
過去50年 金価格相場一覧
年 | 金価格 最低値 | 金価格 最高値 | ドル円平均 (為替T.T.S. ※1) |
---|---|---|---|
2024年 | ¥9,373 | ¥12,494 | ¥141.71 |
2023年 | ¥7,909 | ¥9,935 | ¥132.63 |
2022年 | ¥6,680 | ¥8,154 | ¥110.8 |
2021年 | ¥5,930 | ¥6,897 | ¥107.77 |
2020年 | ¥5,214 | ¥7,063 | ¥110.03 |
2019年 | ¥4,521 | ¥5,343 | ¥111.45 |
2018年 | ¥4,207 | ¥4,827 | ¥113.13 |
2017年 | ¥4,410 | ¥4,751 | ¥109.66 |
2016年 | ¥4,140 | ¥4,655 | ¥122.11 |
2015年 | ¥4,184 | ¥4,985 | ¥106.79 |
2014年 | ¥4,142 | ¥4,745 | ¥98.7 |
2013年 | ¥3,852 | ¥5,084 | ¥80.81 |
2012年 | ¥3,975 | ¥4,677 | ¥80.79 |
2011年 | ¥3,538 | ¥4,745 | ¥88.79 |
2010年 | ¥3,096 | ¥3,807 | ¥94.65 |
2009年 | ¥2,377 | ¥3,475 | ¥104.57 |
2008年 | ¥2,240 | ¥3,339 | ¥118.86 |
2007年 | ¥2,371 | ¥3,070 | ¥117.39 |
2006年 | ¥1,986 | ¥2,562 | ¥111.26 |
2005年 | ¥1,433 | ¥2,088 | ¥109.22 |
2004年 | ¥1,403 | ¥1,548 | ¥117 |
2003年 | ¥1,296 | ¥1,510 | ¥126.15 |
2002年 | ¥1,209 | ¥1,402 | ¥122.54 |
2001年 | ¥1,000 | ¥1,229 | ¥108.83 |
2000年 | ¥961 | ¥1,140 | ¥114.95 |
1999年 | ¥917 | ¥1,190 | ¥131.93 |
1998年 | ¥1,118 | ¥1,395 | ¥122.1 |
1997年 | ¥1,202 | ¥1,467 | ¥109.84 |
1996年 | ¥1,366 | ¥1,471 | ¥95.1 |
1995年 | ¥1,070 | ¥1,343 | ¥103.26 |
1994年 | ¥1,242 | ¥1,472 | ¥112.21 |
1993年 | ¥1,216 | ¥1,440 | ¥127.67 |
1992年 | ¥1,365 | ¥1,548 | ¥135.56 |
1991年 | ¥1,494 | ¥1,826 | ¥145.83 |
1990年 | ¥1,526 | ¥2,008 | ¥139.01 |
1989年 | ¥1,568 | ¥1,979 | ¥129.19 |
1988年 | ¥1,662 | ¥2,070 | ¥145.71 |
1987年 | ¥1,995 | ¥2,390 | ¥169.6 |
1986年 | ¥1,810 | ¥2,410 | ¥239.62 |
1985年 | ¥2,125 | ¥2,800 | ¥238.58 |
1984年 | ¥2,480 | ¥3,080 | ¥238.53 |
1983年 | ¥2,895 | ¥3,975 | ¥250.15 |
1982年 | ¥2,475 | ¥4,220 | ¥221.68 |
1981年 | ¥2,830 | ¥3,895 | ¥227.83 |
1980年 | ¥3,645 | ¥6,495 | ¥220.25 |
1979年 | ¥1,418 | ¥3,985 | ¥211.48 |
1978年 | ¥1,235 | ¥1,480 | ¥269.55 |
1977年 | ¥1,260 | ¥1,450 | ¥296.6 |
1976年 | ¥1,015 | ¥1,435 | ¥297.86 |
1975年 | ¥1,365 | ¥1,835 | ¥293.01 |
1974年 | ¥1,145 | ¥1,980 | ¥269.25 |
※1 「為替T.T.S.」とは外貨(今回は米国ドル)を日本円買うときに適用される為替手数料を含めた交換レートのことです。
なぜ為替も一緒に載せているかというと、金相場というのは為替の影響を受けるためです。詳細については下記のコラムをご覧ください。
過去10年の金価格推移グラフ
過去10年の金価格推移は以下のとおりです。
過去10年(2014年~2024年)の推移を見ていくと、2018年まで大きな変化はありませんでした。しかし、2019年を機に大幅に上昇しているのがわかります。理由として、金の需要増加やインフレの対策として金への投資が増加していることが要因です。
過去30年の金価格推移グラフ
過去30年の金価格推移は以下のとおりです。
過去30年(1994年~2024年)の推移を見ていくと、2003年を過ぎたあたりから金相場が上がり始めています。これは2003年にイラク戦争、2007年にサブプライムローン問題、2008年にリーマンショックと戦争や金融危機が起こったことから安全資産である金に投資が集まったことが要因です。
過去50年の金価格推移グラフ
過去50年の金価格推移は以下のとおりです。
過去50年(1974年~2024年)の推移を見ていくと、1980年前後に大きく相場が動いているのが見受けられます。1979年2月にイラン革命と第二次石油危機が起こり、11月にはイランの首都テヘランにあるアメリカ大使館の占拠事件、12月には旧ソ連のアフガニスタン侵攻、1980年にはイラン=イラク戦争の勃発と金融危機、地政学的リスクが立て続けに起こりました。
上記の事象により金相場に大きな影響をもたらし、1980年1月に当時の最高価格「1g=6,945円」を記録しました。
金は価格高騰している今が売り時
金価格は、最安値を記録した2000年から徐々に上昇してきました。
2024年7月には歴史的最高値である13,743円/g(税込)を記録し、金の取引に注目が集まっています。そのため、金の価格が高騰している今が買取に出すチャンスともいえるでしょう。
金の価格推移に影響を与える要因
金の価格は2024年8月現在、類を見ない最高値を記録していますが、何が要因で高騰しているのでしょうか?金の価格推移に影響を与えている要因は以下の3つです。
- ・経済的要因
- ・為替要因
- ・政治的要因
- ・その他の要因
- これから金投資を始めようとしている方は、これらの要因を理解することで、今後の予想を立てやすくなるでしょう。それぞれ紹介します。
経済的要因
金価格は経済的要因が大きく影響します。インフレが進行すると通貨の価値が下がり、金やプラチナなどの現物資産の需要が高まります。
そのため、価値が安定している金を買い求めるようになります。
反対に、デフレにより金利が上昇すると投資コストが増えるため、金の需要とともに価格も下がる傾向です。
流通量が決して多くはない金の需要が高まれば価格は高騰し、反対に需要が下がれば下降します。
為替要因
円安ドル高になると1ドルあたりの円の価値が下がります。
2023年まで1ドル120円だったのが、2024年では1ドル160円まで円の価値が下がっています。
そうなると金の価格が例えば1g50ドルで価格が変わらずとも、円にすると1g6000円が1g8000円まで上がります。 金の価格は年々世界的に高騰してることもあり、円安も相まって金価格の高騰が進んでいきます。
政治的要因
戦争・テロ・政治不安などの地政学的リスクが高まると、金への需要が増加する傾向があります。不安要素が多くなれば、リスク回避の手段として多くの人が安定した価値のある金を求めるようになるのです。
また、政府の金融政策や通貨政策などの変更によっても金価格は変動します。政策の変更によって金利が上がったり、通貨価値が下がったりすれば、それ自体に価値のある金の需要が高まるのです。
その他の要因
金価格は、需要の変化からも影響を受けます。金は、資産だけではなく、アクセサリーや工業製品など、さまざまな分野で需要があります。
金を必要とする分野の成長や、新興国の経済成長などによって需要が高まれば、価格が上昇する可能性があるのです。
また、供給量が増加すれば金価格が上昇する可能性があります。金は鉱山からの採掘や、リサイクルによって供給されています。
鉱山からの採掘が困難になる、リサイクル活動が不活発になるなど、需要に対して供給が追いつかなくなれば、金価格はさらに高騰するでしょう。
反対に、供給が需要を上回れば金価格は下がる可能性があります。
2000年以降に金価格へ影響を与えたできごと
金価格は1980~1990年代の約20年間にわたって下落していましたが、2000年代からは上昇しています。
2000年代に起きたできごとを振り返れば、金価格が変動する要因のイメージがつきやすくなるでしょう。これから金投資を始めようと考えている人はぜひチェックしてみてください。
2000年以降に金価格へ影響を与えたできごとは以下のとおりです。
年代 |
ニュース |
金価格相場(円/g) |
1999 |
– |
1,190円 |
2001 |
アメリカ同時多発テロ インターネットバブル崩壊 |
1,229円 |
2003 |
イラク戦争勃発 |
1,510円 |
2007 |
サブプライムローン危機 |
3,070円 |
2008 |
リーマンショック |
3,339円 |
2013 |
アベノミクス |
5,084円 |
2020 |
コロナウイルスの流行 |
7,063円 |
アメリカ同時多発テロや、イラク戦争勃発など政治的要因だけではなく、アベノミクスなどの経済的要因によっても金価格が高騰したことがわかります。
2020年のコロナウイルスの世界的な蔓延によって多くの人の不安は高まり、通貨よりも安定して価値のある金を求めるように。その結果、金の価格は類を見ない高値を更新しました。
2024年現在においても、ウクライナ有事やアメリカの銀行が次々に破綻するなどが要因となり、さらに金価格が高騰しています。
これから金投資を始める方は、これらのニュースにより金価格がどのように変動したのか覚えておくとよいでしょう。
金投資のメリット・デメリット
金は通貨と比べて安定した価値があるといわれており、多くの人が投資のために保有しています。しかし、金投資にもデメリットはあります。
ここでは金投資のメリットとデメリットを紹介します。
金投資をおすすめする理由
金投資のメリットは、インフレなど影響で通貨の価値が下がったときの備えになる点です。金はインフレに強い特徴があるため、世界情勢が不安になった際のリスク回避方法として適切といえます。
国家や企業が破綻したら価値がなくなる株や債券とは異なる点もメリットです。金は、それ自体に高い価値があるため、国や企業が破綻しても影響は受けません。
金投資をおすすめしない理由
金投資のデメリットは、利子や配当がない点です。預金や株式のような配当がないため、金を保有しているだけでは資産の増加は見込めません。資産を増やすことを目的としているなら金投資は向いていないといえるでしょう。
また、金を現物で所持する必要があるため、保管するための費用がかかるだけではなく、盗難や紛失のリスクがあります。
金の価格は過去最高値を記録|売るなら今がチャンス
金価格は2024年現在、さまざまな要因が重なり歴史上最高値を記録しています。そのため、多くの人が金の取引に注目しているのが現状です。
これからの世界情勢に備えて今から金投資を始めるのもひとつの方法といえます。金投資を始めるなら、メリットとデメリットを押さえておきましょう。
しかし、今後の価格が上がるかどうかは誰にもわからないため、金を保有している方は、高騰している今が売り時かもしれません。
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