執筆:
買取むすび 編集部
訪問買取トラブル多発!?【悪徳業者】と【優良業者】の見極めるポイントについて
「訪問買取って怪しい業者が多い?」
「訪問買取は違法なのでは?」
このように考えていませんか?
訪問買取は便利なサービスですが、騙されるのではないかと心配になる人もいるでしょう。一時期は、年配の方をターゲットにした訪問買取詐欺も流行ったため、不安に思うのも無理はありません。
訪問買取のトラブルになるのを避けるために業者名を調べることもオススメしますが、悪徳業者は悪評が増えてくるとまた新しい会社名・お店の名前に変えて営業をかけてきます。
訪問買取そのものは合法ですが、方法次第では違法になります。この記事では、訪問買取に関する法律を交えつつ悪質な買取業者の手口・対策を解説しています。訪問買取での売却を考えている人は、ぜひ参考にしてみてください。
目次
そもそも訪問買取とは?

訪問買取とは、買取業者のスタッフが自宅に行き、その場で査定・買取できるサービスを指します。最近は出張買取といわれることも多いです。
店舗に行かずに品物を売れるため「お店に行く時間がない」「売りたい物が多くて持っていくのが大変」という人にとって便利なサービスといえるでしょう。
しかし、中には利益を得るために「押し買い」してくる買取業者もます。押し買いとは、お客さんの意志を無視して強引に売買契約を結ぼうとすることです。
2023年現在は取り締まるための法律(特定商取引に関する法律)が制定されたため数は減りましたが、いまだに押し買いしてくる買取業者がいます。
訪問買取自体は大手買取業者やリサイクルショップなどでも取り入れられており、合法的なものです。しかし、やり方によっては違法となる場合があります。次章からは、トラブルとなるケースを悪質な買取業者の手口を交えつつ紹介します。
トラブルになる悪質な訪問買取の手口

お客さんを騙したり、押し買いしてくる業者の手口は今も昔も変わりません。以下の特徴が見られるならトラブルになる悪徳業者の可能性が高いでしょう。
- ・突然訪問してくる
- ・ほかの貴金属の買取を勧めてくる
- ・大手の業者だと偽る
ひとつずつ解説します。
突然訪問してくる
悪質な業者は、突然家を訪問してきて買取を勧めてきます。まずこの時点でトラブルになりやすい業者である確率が高いでしょう。優良な買取業者であれば訪問営業をかけなくても、お客様側から依頼が来ます。訪問営業をかける業者すべてが悪というわけではないですが、突然訪問してくるということはその分切羽詰まっているという営業マンが多いです。
そしてもし家の中に入れると「今売らないと損しますよ」「今だけ相場より高く買います」など、聞こえの良いセールストークで買い叩こうとしてくる場合がほとんどです。
セールスマンはあの手この手で商品を出させて、買い取ろうとします。営業トークが上手な方が多いので騙されてしまうのも仕方ありません。
また、「汚れているからクリーニング代を差し引きます」「状態が悪いので買取価格が下がります」など、適当な根拠を述べて安く買い取ろうとしてくる場合もあります。
訪問買取自体は違法ではありませんが、事前連絡のない訪問買取は特定商取引法第58条の6第1項に抵触するため違法です。どのような場合でも、突然訪問して買取を勧めてきたら応じないようにしましょう。
ほかの貴金属の買取を勧めてくる
突然訪問しての買取は違法なため、中には事前に電話を入れる悪質な業者もいます。
訪問する前に「古着を買取しています」「不要な鞄や靴を買い取っています」など電話してくるのです。事前に連絡を入れ、家の人から承諾を得られれば違法にはなりません。
悪質な業者は価値の高い貴金属を狙っています。電話では「不要な物を買取します」と言っておきながら、家に訪問すれば「ついでにブランド品、金や貴金属も査定しましょうか?」と高価な物の買取を勧めてくる場合があるのです。
査定依頼した品物以外の買取を勧めるのは特定商取引法第58条の6第1項に抵触します。ほかにも「〇〇も買取しましょうか?」「売ってもらえませんか?」など、買取の勧誘をすることも違法です。
依頼した物以外の品物を狙っている言動が見られたら悪質な業者の可能性が高いため、売買契約をする意志はない旨を伝え、帰ってもらいましょう。
大手の買取業者だと偽る
訪問買取を実施している業者は数多くあります。大手企業の名前はテレビのコマーシャルやネット記事・動画配信サイトの広告などでよく見聞きするかもしれません。
ただそういった大手の買取業者は突然の訪問営業をしている会社はほとんどありません。ほとんどがお客様から依頼のあった場合にのみ訪問します。
「自分は大手企業の査定スタッフだ」と偽ってくる悪質な買取業者もいます。「有名な大手企業なら安心して買取に出せる」という心理を利用して騙そうとしているのです。
大手企業の名前で名刺やネームホルダーを作っている場合もあるため、悪質な業者かどうか判断が難しくなります。
貴金属を狙うような怪しい素振りを見せたら、その場で売買契約を結ぶのではなく本当にその会社の社員なのか名乗った会社に問い合わせるといいでしょう。
訪問買取トラブルへの対処方法

訪問買取詐欺に騙されないための対処方法は以下のとおりです。
- ・買取業者の素性を確認する
- ・実店舗のない買取業者は避ける
- ・買取業者の店舗情報や口コミを調べる
- ・実店舗のない買取業者は避ける
- ・品物を手渡さない
- ・貴金属の所在を明かさない
- ・1人での対応は避ける
- ・インターホン越しで対応する
- ・玄関先で対応する
- ・貴金属の買取価格を事前に調べておく
- ・事前にルールを決めておく
それぞれ解説します。
訪問買取業者の素性を確認する
まずは、相手の素性を確認しましょう。特定商取引法第58条の5にて、訪問買取する際は、査定・買取する前に以下の点を家の人に明かす義務があります。
- ・事業者の名称(会社の名前)
- ・売買契約を目的とした訪問であること
- ・査定・買取する予定の品物の種類
買取業者側から以上の点が明かされない場合は詐欺を働こうとしている可能性が高いため、商談のテーブルにつかないようにしましょう。
実在しない会社名を名乗る場合もあるため、一度会社のホームページや住所を調べるのも効果的です。
実店舗のない買取業者は避ける
実店舗がないということはどんなに悪評が立ったとしても、いつでも新しく会社を作り直しまた一から始めることができます。
その点「ちゃんと店舗を構えている」「店舗数が多い」買取業者であれば悪評が立ってしまえば、ずっとその悪評が尾を引き会社の看板に傷がつくため詐欺行為を行うことはないでしょう。
もし訪問買取を受けるのであれば、その会社が実在し実店舗を構えているかを確認しましょう。
買取業者の店舗情報や口コミを調べる
名刺やパンフレットを受け取ったら、記載されている会社名・住所・連絡先をインターネットで検索してみてみてください。
実在しない会社・店舗・連絡先の場合は、悪徳業者の可能性が高いため取引しないようにしましょう。
実在する会社なら、口コミを調べるのも効果的です。「会社名+口コミ」「会社名+評判」などで検索すると、実際に査定を利用した人の声を確認できます。
情報が少ないまたは極端に悪い場合は、警戒を強めましょう。
行政の許可を得て営業しているかどうかも確かめてみてください。。中古品の買取や営業には古物商許可証・行商従業者証が必要になります。
許可証の提示を求めても応じない場合は悪徳業者の可能性が高いでしょう。
品物を手渡さない
悪質な業者は一度売買契約を結ぶと、返品を依頼しようと思っても、姿をくらまして連絡が取れなくなる可能性があります。
一度品物を渡せば却ってくるケースは少ないと思いましょう。そのため、売るつもりのない品物は絶対に出さない、手渡してはいけません。
しかし、中には「居座り」「泣き落とし」「恐喝」などの手段を取ってくる可能性もあります。その場合は契約に応じるのではなく、迷わずに警察に通報しましょう。
貴金属の所在を明かさない
詐欺をはたらく業者は、貴金属など高価な品物を狙っています。そのため、貴金属をはじめ、価値のある品物の所在は明かさないようにしましょう。
「大切な物はいつもどこに保管しているんですか?」「貴金属の保管で注意していることはありますか?」などの質問にも答える必要はありません。
1人での対応は避ける
悪質な買取業者は人を騙すことに長けています。1人で対応すれば、相手に言いくるめられて売買契約を結んでしまうかもしれません。そのため、複数人で対応し、商談を第三者の視点で見てもらうようにしましょう。
家族もしくは近所の人に同席してもらうだけでも被害を未然に防げます。地域の見守り活動・ネットワークを活用するのも良い方法です。
インターホン越しで対応する
家の中へ入れなければ被害にあうこともありません。そのため、扉を開けずにインターホン越しで対応するのが効果的な対策と言えます。
扉越しで対応する
インターホンがない場合は扉越しで対応しましょう。。悪質な買取業者は、古着・靴・鞄などを査定すると言いながら、貴金属も一緒に買い取ることを目的としています。
家の中に入れると「あれも査定しましょうか?」などと買取を誘導してくる可能性があります。
家の中へ通せばつけ入る隙を与えるため、扉越しで対応しましょう。
貴金属の買取価格を事前に調べておく
悪質な買取業者は、貴金属を買い叩いて利益を得ようとしています。そのため、売買契約を結ぶ前に買取価格の目安を調べておきましょう。貴金属の買取価格は「地金の買取相場×重量」で計算できます。
買取価格の目安を把握しておけば、買取価格を提示されたときに適正かどうか自分で判断できます。貴金属(地金)の買取相場は以下のボタンからチェックできるため、ぜひ見てみてください。
事前にルールを決めておく
高齢や1人暮らしが原因で心配な人は、事前にルールを決めておくと安心です。
「約束のない訪問は対応しない」「心配があればすぐに家族へ電話する」など、自分のルールを決めておけば、突然の訪問でも冷静に対処できます。
玄関先に「セールス・勧誘お断り」のステッカーを貼るのも良い方法です。
怪しい買取訪問業者が来たときの断り方

怪しい買取訪問業者が来たとき、なかなか断れない人もいるでしょう。断る際は以下の点を意識してみてください。
- ・きっぱり断る
・家族に相談すると伝える
・警察に通報すると伝える
それぞれ解説します。
きっぱり断る
怪しい買取訪問業者が来たときは「必要ありません」と、きっぱり断りましょう。「今は忙しい」「また今度」と曖昧な返答をすれば、再び訪問してくるかもしれません。
家族に相談すると伝える
「家族に相談します」と伝えるのも強引な買取を防止できます。第三者が話に入ってくると不正をはたらきにくくなるため、訪問業者を撃退できる可能性があります。
「今すぐ買取に出せばお得」「今だけ特別に高価買取する」と言われても応じないようにしましょう。
警察に通報すると伝える
何を言っても帰ってくれないときは「警察に通報します」と伝えましょう。
それでも執拗に話しかけてくる場合は、迷わずに110番または#9110(警察相談ダイヤル)へ連絡してください。
相談時には、会社名・担当者名・訪問日時・やり取り・その人の特徴などを伝えると、詐欺の再発を防げる可能性が上がります。
訪問買取トラブルは「クーリングオフ制度」が適用される

貴金属の訪問買取は、クーリングオフ制度が適用されます。クーリングオフ制度について以下の点を解説します。
- ・クーリングオフ制度の概要
- ・クーリングオフの手続き方法
売買契約を結んでしまっても品物を取り返せる可能性があるため、覚えておきましょう。
クーリングオフ制度の概要
クーリングオフ制度とは、売買契約を結んだ後でも8日以内なら無条件で契約を無かったことにできる制度です。
契約書面を受け取った日から8日を過ぎると適用されないため、クーリングオフ制度を利用するなら早めに手続きしましょう。
クーリングオフの手続き方法
クーリングオフは、書面(はがき等)もしくはFAX、あるいは電子メール等の電磁的記録によって買取業者に通知する必要があります。契約年月日・契約者氏名・品物名・契約金額を記載して通知しましょう。
はがきで通知する際は、送付した記録の残る特定記録郵便や簡易書留などを活用することをおすすめします。「クーリングオフしたいけどよくわからない」という人は消費生活センターへ相談しましょう。
優良な訪問買取業者のポイント

訪問買取を利用する際は、優良な買取業者に依頼することをおすすめします。優良な買取業者は以下の特徴があります。
- ・無料査定を実施している
- ・貴金属の1gあたりの買取相場を公表している
- ・査定後のキャンセル料が無料
- ・店舗を展開している
買取業者を探す際は、以上の点を考慮してみてください。買取業者の中には悪質な業者がおり、売買契約後にお金が振り込まれなかったり、音信不通になったりするケースも。
店舗がなければトラブル発生時に問い合わせられない可能性があります。安心して取引をするには、いつでも連絡がつく店舗を展開している買取業者がおすすめです。
『買取むすび』は、関東・東海を中心に店舗を拡大(2024年7月時点 58店舗)しており、訪問買取(出張買取)を実施しております。査定料は無料で、買取をキャンセルした場合でも出張・キャンセル・査定の費用は一切かかりません。
玄関先での査定・買取も承っているため、安心してご利用いただけます。地金の買取相場も公表しているため、買取額の目安を計算したうえで、ぜひ『買取むすび』の無料査定をお試しください。
訪問買取を利用する際は信頼できる業者に依頼しよう

訪問買取は便利なサービスですが、中には利益を得ようと消費者を騙す悪質な業者もいます。しかし、詐欺の手口や対策を把握しておけば騙されるリスクを抑えられます。
売買契約後であってもクーリングオフ制度が適用されるため、怪しいと思ったら迷わずに買取業者に通知を送りましょう。
『買取むすび』も出張買取を実施しています。査定料は無料。お客様に安心してご利用いただくために、玄関先での査定・買取を承っております。ぜひお気軽にお試しください。