【金でも要注意】金は金属アレルギー反応を起こす|アレルギーが発症する理由や対処法も紹介
「金で金属アレルギーになるの?」
「金属アレルギーの対処法は?」
このような疑問はありませんか?
金製のアクセサリーを身に着けた後に身体がかゆくなったり、赤みが出たりするなら金属アレルギーかもしれません。金属アレルギーは大人になってから発症する人もいるため、自分が発症して驚く人もいるでしょう。
この記事では、金製品によって金属アレルギーになる理由や発症する原因、対処法などを紹介しています。金属と上手に付き合っていくためにも、ぜひ参考にしてみてください。
<この記事でわかること>
- ・金で金属アレルギーになる理由
- ・金属アレルギーの症状
- ・金属アレルギーの原因や対処法
目次
金製品は金属アレルギーになる?
ネックレス・ピアス・指輪などの金製品によって金属アレルギーになる可能性があります。イオン化しづらい性質を持つ金は「アレルギー反応の出づらい金属」と聞いたことがある人もいるでしょう。
しかし、アクセサリーなどの金製品として流通しているものの多くは合金です。
合金とは、金に銀・銅などのほかの金属を混ぜた金属を指します。そのため金ではなく、含まれている銀・銅などによりアレルギー反応が出る可能性があるのです。
また、純度の低い金はアレルギー反応が出る可能性が高まります。金の純度は金製品の刻印で確認できるため、以下の表から純度を確かめてみてください。
-
金の純度と刻印
刻印
金の純度
K24
99.9%以上
K22
91.7%
K20
83.3%
K18
75%
K14
58.3%
K10
41.7%
K24(純金)はほかの金属が混ざっていないため、金属アレルギーになる可能性は低いといえます。
しかし、アクセサリーに多用されるK18の純度は75%。ほかの金属が25%含まれているため、K18と刻まれた金製のアクセサリーはアレルギー反応を起こす可能性があるのです。
金属アレルギーによる症状
金属にアレルギー反応を起こす人は、以下の症状が見られます。
- ・接触皮膚炎
- ・全身性金属皮膚炎
それぞれの特徴を解説します。
接触皮膚炎
金製品を装着していた箇所に、かゆみ・赤み・かぶれが見られる場合は「接触皮膚炎」の可能性が高いといえます。症状の度合いやアレルギー反応が出る時間には個人差があるため、自分が金属アレルギーだと気づかない人もいるでしょう。
しかし、少しでも異変が見られる場合は「接触皮膚炎」の可能性があるため皮膚科への相談がおすすめです。
参考:田辺三菱製薬『接触皮膚炎(接触性皮膚炎)』『かぶれ』の症状・治療法
全身性金属皮膚炎
全身に、赤み・かぶれ・かゆみが見られる場合は「全身性金属皮膚炎」の可能性があります。症状が酷い人は、ウミや水ぶくれが発生する場合も。
全身性金属皮膚炎は、粘膜・消化器官を通してアレルゲン物質が全身を巡ることで発症します。
食品に用いられる金箔を食べたり、金歯を装着してから症状が見られる場合は「全身性金属皮膚炎」の可能性があるため、皮膚科に相談しましょう。
金属アレルギーが発生する理由
金属アレルギーは、体内に入り込んだ異物に身体の免疫が反応することで発症します。ネックレスや指輪などのアクセサリーでも、汗などの酸によって溶けだした金属イオンが毛穴から体内へ入るのです。
金属イオンとタンパク質が体内で結合した物質が、身体から異物と見なされます。アレルギーの発症許容量を超えるとアレルギー反応が発生するのです。
発症許容量や異物への耐性は人によって異なるため、アレルギー反応が出る人もいれば、発症しない人もいます。
金属アレルギーを防ぐ方法
一度でもアレルギー反応が出ると、金属に少し触れるだけでもすぐに再発します。そのため、以下の方法で金属アレルギーを防ぐとよいでしょう。
- ・アレルギー反応の出る金属を避ける
- ・アクセサリーを定期的に拭く
金属を避け、触れないようにすればアレルギー反応は出ません。体内にアレルゲン物質が入らなければ発症しないため、最も効果的な予防法といえます。
また、アクセサリーをこまめに拭くことも有効です。金属アレルギーは、汗などの酸によって発生した金属イオンが原因で発症します。そのため、アクセサリーを定期的に拭き、金属と汗を接触させないようにするのです。
アレルギー発症後の対処法
金属によって症状が発生したら、すぐに該当の金属を外して皮膚を洗いましょう。その後、皮膚科へ行きパッチテストを受けることをおすすめします。
金属アレルギーを発症しても、すべての金属にアレルギー反応が出るわけではありません。
そのため、パッチテストで、反応する金属を把握しておくとよいでしょう。パラジウムへのアレルギー反応が出ても銅では異常がないかなどを調べられます。
アクセサリーを身に着ける際は、アレルギー反応の出ない金属を選ぶなどの工夫をすれば、自分の体質と上手に向き合っていけるでしょう。
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金属アレルギーになりにくい・なりやすい素材
金属には、金のようにアレルギー反応が出にくい素材もあれば、反応が出やすい金属もあります。
金属アレルギー反応が発生しづらい素材
- ・金
- ・銀
- ・プラチナ
- ・チタン
金属アレルギー反応が発生しやすい素材
- ・ニッケル
- ・パラジウム
- ・コバルト
- ・クロム
- ・スズ
- ・銅
- ・亜鉛
厚生労働省の「令和元年度_家庭用品等に係る健康被害病院モニター報告」によると、最もアレルギー反応が見られる金属はニッケルです。ニッケルは、金メッキの下地として多用されています。
そのため、金メッキを表す「GEP」「GP」などの刻印が施された金属を身に着ける際は細心の注意を払いましょう。
金アレルギーに関するよくある質問
金アレルギーに関するよくある質問を3つ紹介します。
- Q.メタルでも金属アレルギーは起こりますか?
- Q.18金のアレルギー症状は治りますか?
- Q.ホワイトゴールドは金属アレルギーになりますか?
ひとつずつ確認しましょう。
Q.メタルでも金属アレルギーは起こりますか?
A.メタルとは、金属全般を表す言葉です。よって、メタル(金属)によって金属アレルギーが発生する可能性はあります。
Q.18金のアレルギー症状は治りますか?
A.アレルギー症状は、身体からアレルゲン物質を身体から取り出さない限り自然に治りません。身体からアレルゲン物質を取り出せば症状はなくなりますが、金属アレルギー自体は治りません。
参考:もりもと歯科クリニック|金属アレルギーは完治するのか?
Q.ホワイトゴールドは金属アレルギーになりますか?
A.ホワイトゴールドは金属アレルギーを発症する可能性があります。ホワイトゴールドには、ニッケル・パラジウムといったアレルギー反応が出やすい金属を混ぜた合金を使用しているためです。
身に着けられない金製品は『買取むすび』が高価買取します
金は金属アレルギーを発症しづらい金属です。しかし、アクセサリーによく使われる18金などの合金は、金以外の金属によってアレルギー反応が出る場合があります。
アレルギー反応による症状の度合いは人によって異なり、症状が軽いケースもあるでしょう。しかし、一度でもアレルギー反応が出た人は、金属と上手に付き合っていくためにも、皮膚科でのパッチテストがおすすめです。
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