【最高勲章】大勲位菊花章頸飾に価格はない?希少性や過去の受章者を紹介

「大勲位菊花章頸飾の価格は?」
「大勲位菊花章頸飾って買取してくれるの?」

このような疑問はありませんか。

大勲位菊花章頸飾は、日本で与えられる勲章のなかで最上位の種類です。

授与者が限られており、ほぼ入手不可能と言っても過言ではありません。

本記事では、大勲位菊花章頸飾の価格・中古市場で購入できるかどうか・他の勲章の種類や価値について解説します。

大勲位菊花章頸飾や、日本の勲章に興味のある方は、ぜひ参考にしてみてください。

※本記事で紹介している価格は、査定額を保証する物ではありません。
勲章の価値はさまざまな条件によって変動します。
正確な価格を知りたい方は『
買取むすび』へお問い合わせください。

 

【入手可能?】大勲位菊花章頸飾の価格

大勲位菊花章頸飾(だいくんいきっかしょうけいしょく)に市場価値は存在しません。理由は以下のとおりです。

  • ・国に対して最高級の功労があった方へ贈られる特別な勲章
  • ・授与者が、天皇陛下・皇族・元総理大臣など、極めて限定的

基本的に市場に流出しないため、市場価格もありません。

ただし、流出した場合は想像を超える価格で取引される可能性はあります。

なお、過去に一度だけ大勲位菊花章頸飾が市場に流出した事例があります。

受章者は不明ですが、海外で民間の手に渡ったとされており、6,000万円以上の価格が付けられました。

 

大勲位菊花章頸飾とは?

大勲位菊花章頸飾とは、日本の栄典制度において最高位の勲章です。

本章では、大勲位菊花章頸飾に関する以下の内容を解説します。

  • ・概要
  • ・デザイン
  • ・受章者

上記の内容を知れば、大勲位菊花章頸飾の価値をより理解できるでしょう。

 

概要

1888年(明治21年)、当時すでに存在していた最高位勲章「大勲位菊花大綬章」のさらに上位として定められました。

日本にある勲章のなかで、唯一の頸飾(けいしょく:首からかける形式)です。

対象者は「旭日大綬章又は瑞宝大綬章を授与されるべき功労より優れた功労のある方」とされており、具体的には以下の方が該当します。

  • ・日本の元首相
  • ・日本に対して極めて顕著な功績を挙げた方
  • ・天皇陛下

天皇陛下は即位の礼に際して佩用(着用)大勲位菊花章頸飾を着用しています。

また、国賓として来日した外国の国王・大統領・元首クラスの方に儀礼的に贈られる場合もあります。

なお、大勲位菊花章には2種類あり、最も序列が高いのが「頸飾」、ひとつ下のランクが「大綬章」です。

 

デザイン

大勲位菊花章頸飾のデザインには、日本や皇室を象徴する以下のデザインが用いられています。

頸飾(けいしょく)

・純金製の鎖

・金・緑・紫の七宝で「明」「治」の文字(篆書体)と桐紋が交互に配置

・中央には菊花紋章

正章(せいしょう)

・中央に紅色の七宝でできた大きな旭日

・周囲には三十の光線がデザイン

・外周には黄色の七宝による4つの菊花、緑色の七宝による葉が配置

専用のケースも漆塗りというこだわりが見られます。

素材はすべて最高級品で、金・プラチナ・天然真珠・ダイヤモンドなどが惜しみなく使用されています。

 

受章者

大勲位菊花章頸飾を授与されるのは限られた人物で、戦後に受章した日本人は4名のみとなっています。

  • 戦後の大勲位菊花章頸飾の受章者(日本人)

    受賞者名

    受章時の役職

    吉田茂

    内閣総理大臣

    佐藤栄作

    内閣総理大臣

    中曽根康弘

    内閣総理大臣

    安倍晋三

    内閣総理大臣

なお、海外の受章者には、アメリカのアイゼンハワー大統領や、イギリスのエリザベス2世女王陛下(受章当時)・チャールズ3世国王陛下などが挙げられます。

 

日本の勲章の種類・価格

日本には、大勲位菊花章頸飾以外にもさまざまな勲章が存在します。

  • ・桐花大綬章
  • ・旭日章
  • ・瑞宝章
  • ・文化勲章

本章では、上記4つの特徴や価格を紹介します。

 

桐花大綬章

桐花大綬章(とうかだいじゅしょう)とは、大勲位菊花章に次いで序列の高い勲章です。

国家または公共に対して、大勲位菊花章頸飾・大綬章に次ぐような、極めて顕著な功績を挙げた方に授与されます。

具体的な役職は以下のとおりです。

  • ・内閣総理大臣
  • ・衆・参両院議長
  • ・最高裁判所長官…など

「桐花」をメインモチーフとし、中央に紅色の旭日、周囲に白色の桐の花が配されているデザインです。

着用する際は、大綬と呼ばれる幅広の綬を右肩から左脇に掛け、副章を左胸につけます。

市場に出回るのは稀ですが、もし取引される場合の価値は数十万円ほどとされています。

 

旭日章

旭日章(きょくじつしょう)は、桐花大綬章に次ぐ序列の勲章です。

国家または公共に対し功労のある者のうち、社会のさまざまな分野において顕著な功績を挙げた方に授与されます。

旭日章には6つのランク(等級)が存在し、それぞれの名称は以下のとおりです。

  • ・旭日大綬章
  • ・旭日重光章
  • ・旭日中綬章
  • ・旭日小綬章
  • ・旭日双光章
  • ・旭日単光章

勲章の中心に「日の丸」と、周囲に「旭光」と呼ばれる白い光線を施したデザインとなっています。

取引される場合は数十万円ほどです。旭日章のランク・状態・付属品の有無で価値が変動します。

 

瑞宝章

瑞宝章(ずいほうしょう)も、桐花大綬章に次ぐ序列の勲章です。

旭日章と並ぶ位置づけで、主に国家または公共に対し長年にわたり従事し、成績を挙げた方に授与されます。

瑞宝章にも旭日章と同様に、以下の6つのランクが存在します。それぞれの名称は、以下のとおりです。

  • ・瑞宝大綬章
  • ・瑞宝重光章
  • ・瑞宝中綬章
  • ・瑞宝小綬章
  • ・瑞宝双光章
  • ・瑞宝単光章

デザインは、古代の宝物である「宝鏡」を中心に置き、大小16個の「連珠」と四方への光線を組み合わせたものです。

取引価格の目安は数十万円ほどとされています。旭日章と同様に、瑞宝章のランク・保存状態・付属品の有無によって実際の価値は異なります。

 

文化勲章

文化勲章とは、1937年(昭和12年)に制定された勲章です。

他の勲章が国や社会への功労を対象とするのに対し、科学技術や芸術など、文化の発展に大きな影響を与えた方に贈られます。

毎年11月3日の文化の日に皇居において天皇陛下から直接授与されます。

「橘の花」をモチーフとし、中央には三つの勾玉が配されているデザインです。

価格は数十万円ほどとされており、場合によっては数百万円に達する場合もあります。

 

勲章の価値が決まるポイント

勲章の価値を決める要素はさまざまですが、主に以下のポイントによって決定されます。

  • ・勲章の等級
  • ・時代・希少性
  • ・保存状態・付属品の有無

それぞれの基準を見ていきましょう。

 

勲章の等級

勲章は、等級(序列)が高いほど価値も高くなります。特に上位の序列とされている勲章は、以下のとおりです。

1位

大勲位菊花章頸飾

2位

大勲位菊花章大綬章

3位

桐花大綬章

4位

旭日大綬章・瑞宝大綬章・文化勲章

上記の勲章は受章者が少なく市場に出回るのが稀なため、高額で取引される可能性があります。

 

時代・希少性

勲章が授与された時代や希少性も価値に影響します。一般的に、古い時代のものほど価値が高くなる傾向です。

具体的には、明治から戦時中にかけての勲章が該当します。

時代・希少性から価値があるとされている勲章の代表例は以下の4つです。

  • ・金鵄勲章(きんしくんしょう)
  • ・宝冠章(ほうかんしょう)
  • ・景雲章(けいうんしょう)
  • ・柱国章(ちゅうこくしょう)

金鵄勲章は、戦争にて功績を納めた軍人に与えられる勲章です。受章者は多いものの、現存数が少ないため希少価値を持ち、数百万円で取引される場合もあります。

宝冠章は、女性にのみ与えられる勲章です。もともと受章者が少なかった点と、現在は一般人向けに運用されていないため、希少性が高く数百万円で取引されています。

景雲章・柱国章は、かつての満州国で授与されていた勲章です。時代背景や希少性から高い価値を持ち、〜数十万円の価値がつく場合があります。

 

保存状態・付属品の有無

勲章の状態が良い、または付属品がそろっているほど、価値は高くなります。チェックポイントは以下のとおりです。

  • ・勲章本体が汚れていないか
  • ・傷・欠け・錆がないか
  • ・釉薬(ゆうやく)が剥がれていないか
  • ・綬(リボン部分)が変色・擦れていないか

釉薬とは、七宝の表面に塗るガラス製の素材です。

なお、勲章の付属品には以下のものが存在し、ひとつでも残っているほど評価は高くなります。

  • ・綬:着用するためのリボン
  • ・勲記:勲章の授与を証明する賞状
  • ・共箱:勲章を収めるための箱

さらに、付属品の状態が良好なほど、価値は高くなる傾向です。

 

勲章は売買が可能

勲章は中古市場で売買してもよいとされています。受章者本人でなくても、取引は可能です。

例えば、遺品整理などで勲章を手に入れた遺族などが売却するケースも少なくありません。

本章では、勲章の売買方法について解説します。

  • ・購入方法はインターネットや販売会
  • ・売却するなら買取専門店がおすすめ

それぞれの取引内容や注意点を見ていきましょう。

 

購入方法はインターネットや販売会

勲章の購入方法は、主に以下の3つがあります。

  • ・通販ショップ
  • ・オークション
  • ・即売会

上記の方法を利用する際の注意点は、希少な勲章の場合、偽物が紛れている可能性がある点です。

購入前には、勲記や共箱といった付属品がそろっているか、販売元は信頼できるか、などを調べるのが大切です。

 

売却するなら買取専門店がおすすめ

お手持ちの勲章を売却したい場合は、主に2つの方法があります。

  • ・買取専門店に査定・買取を依頼する
  • ・オークションやフリマサイトに自分で出品する

おすすめの方法は、買取専門店です。勲章に対する専門知識を持った鑑定士が査定し、市場価格に基づいた適正な価格を提示できるためです。

オークションやフリマサイトが悪いわけではありませんが、あまりおすすめできません。

出品者本人が勲章に対する知識を持っていないとトラブルに発展する可能性があるためです。

勲章が売れた際の梱包・配送の知識も必要なため、玄人向けの方法と言えます。

気軽に勲章を売りたい場合は、買取専門店の利用がおすすめです。

 

『買取むすび』の勲章の買取事例

『買取むすび』では、勲章の買取を実施しています。過去には、以下の勲章を買取してきた実績もあり、経験と知識は信頼していただいて問題ありません。

<勲章の買取実績の一部>

 

・旭日章

 

・瑞宝章

上記のほかにも、さまざまな勲章や骨董品の買取実績があります。査定料は無料で、キャンセル料も発生しません。

買取方法も豊富に用意しており、来店が難しい方や、近くに店舗がない方も利用可能です。

店頭買取

・来店時の予約が不要

・その場で鑑定士に質問できるので安心

・即日現金払いが可能

宅配買取

・勲章を送るだけで査定・買取が可能

・送料は『買取むすび』が負担

・査定額は口座振り込み

出張買取

・鑑定士が自宅へ訪問

・出張料は無料

・即日現金払いが可能

LINEでの相談も受け付けていますので、気軽にお問い合わせください。

 

まとめ:大勲位菊花章頸飾に価格は存在しない

大勲位菊花章頸飾とは、日本で最も序列の高い勲章です。

皇室や内閣総理大臣などが主な受章者のため、中古市場に流出するケースはほぼなく、市場価格も存在していません。

そのため、仮に市場へ流出した場合は、想像以上の高額で取引される可能性があります。

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