【世界にたった30個】幻のレッドダイヤモンドとは？希少な理由と市場価値について解説

「レッドダイヤモンドにはどれくらいの価値がある？」

「他のダイヤモンドに比べてなぜ希少なの？」

このような疑問はありませんか。

偶然から産まれるレッドダイヤモンドは、カラーダイヤモンドのなかでも最も希少価値が高く、取引価格は数億円を超える場合もあります。

また2020年に主要な産地が閉鎖したこともあり、今後さらに価格上昇が予測されます。

一度は手に入れたいと憧れをもったり、真の魅力について知りたいと考えたりする方もいるでしょう。

この記事では、レッドダイヤモンドが希少な理由や市場価値について解説します。

レッドダイヤモンドがどのような宝石か知りたい、あるいは実際に入手を検討している方は参考にしてみてください。

※本記事で紹介する「レッドダイヤモンド」は天然のものを指します。

【激レア】レッドダイヤモンドとは？

レッドダイヤモンドとは、ピンクダイヤモンドの赤味が強く出た非常に希少なカラーダイヤモンドで、世界にたった30個しか存在しないとも言われています。

この章では以下に示す3つのポイントから、レッドダイヤモンドについて紹介します。

順番に見ていきましょう。

なぜ赤いのか？

レッドダイヤモンドの「赤み」は、生成のプロセスでできる「結晶構造のゆがみ」によるものです。

一般的な無色透明のダイヤモンドは炭素原子が結合してできていますが、レッドダイヤモンドは生成のプロセスで窒素を取り込み、隣り合った炭素が欠落して赤く見えるようになります。

つまり赤くなるのは偶然の産物であり、レッドダイヤモンドは非常に高い希少性を持ちます。取り込んだ窒素原子の数によって発色が変わり、後述のように色味によって価値も変わるのです。

6つの意味と石言葉

レッドダイヤモンドは以下のような意味をもちます。

また、石言葉は「永遠の命」であり同じ赤色の宝石である「ルビー」にも同様の意味があります。

赤色の宝石には古来、血や炎を連想させる強いイメージがあるのです。

気力や強い精神力の象徴として、何かに強い情熱をもって挑戦したい方にぴったりの宝石と言えるでしょう。

色味による価値の違い

レッドダイヤモンドの色味は以下のようにランク分けされます。

一般的なダイヤモンドの品質は4C（カラー・カット・カラット・クラリティ）で評価されます。

一方、レッドダイヤモンドでは4Cよりも色味が重視され、最も価値があるのがFancy Redです。

次にFancy Purplish Red、Fancy Orangy Redと続きます。

次章では、実際の落札額を通して世界的に有名なレッドダイヤモンドの価値を紹介します。

【桁外れ】有名なレッドダイヤモンドの価値

世界的に希少なレッドダイヤモンドには、高額落札された有名なものもあります。今回は以下の3つを取り上げて紹介します。

桁外れの価値をもつ、それぞれのレッドダイヤモンドを見ていきましょう。

最も有名｜ハンコック・レッドダイヤモンド

「ハンコック・レッドダイヤモンド」は、世界で最も有名なレッドダイヤモンドの一つです。

1987年にニューヨークでオークションに出品され、0.95カラットのFancy Purplish Red（紫がかった赤）のレッドダイヤモンドが88万ドルで落札されました。

40年近く前の為替相場（1ドル＝120円台）を考慮しても、日本円で1億円以上に相当します。

世界最大｜ムサイエフ・レッドダイヤモンド

「ムサイエフ・レッドダイヤモンド」は、ハンコック・レッドダイヤモンドを凌ぐ高い価値のあるレッドダイヤモンドです。

5.11カラット（1.022グラム）もの大きさで、GIA（米国宝石学会）によって「世界最大のレッドダイヤモンド」と認定されました。

博物館で見学可能｜デ・ヤング・レッドダイヤモンド

「デ・ヤング・レッドダイヤモンド」は世界で3番目に大きいレッドダイヤです。

レッドダイヤモンドは市場にほとんど出回っておらず、目にする機会は宝石商であっても滅多にないほどです。

一方でデ・ヤング・レッドダイヤモンドは、アメリカ・スミソニアン博物館に展示されているため、希少なレッドダイヤモンドを実際に確認できます。

【2023年11月】国内で購入できるレッドダイヤモンド

レッドダイヤモンドは市場に流通しているものが非常に少なく、国内で購入できるものは表にまとめた以下の2つです（2023年11月時点）。

色味による価値の違いで紹介したように、最も価値の高いFancy Redの価格は桁外れです。ちなみに、同様の品質で1カラットの場合だと7億円すると言われています。

今後価値は高まるのか？

レッドダイヤモンドの価値は今後も高まり続けることが予測されます。

理由の一つとして、主要産地であったアーガイル鉱山が2020年に閉山したことが挙げられます。

アーガイル鉱山では良質なピンクダイヤモンドが産出されており、その中にレッドダイヤモンドがまれに発見されていたのです。

鉱山の閉山によりレッドダイヤモンド供給の見込みが下がれば、さらに価格が上昇すると予測されています。

また、近年では一般的なダイヤモンドの価格も上昇傾向にあります。以下の記事も参考にしてみてください。

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【他社よりも高く買います】ダイヤモンドの査定は『買取むすび』におまかせ

レッドダイヤモンドは世界に30個程度しかないと言われ、希少価値が非常に高い宝石です。

主要産地の閉鎖により今後ますます希少価値が高まり、価格が上昇することも予測されています。

また、レッドダイヤモンドに限らず一般的なダイヤモンドも近年価格が上昇傾向です。

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