【12月の誕生石】4つの宝石の意味・効果・選び方を紹介！正しい保管方法も解説

「12月の誕生石って何？」
「誕生石の持つ効果や、適切な身につけ方を知りたい」

このように考えていませんか。

12月には、4つの誕生石が定められており、それぞれに意味や効果が異なります。

身につけ方によっても持ち主に与えるパワーが変わると言われているため、アクセサリーとして購入する予定の方は、形状選びも大切です。

自分用に、または大切な人へ贈るプレゼント選びの参考にしてみてください。

誕生石とは｜守護石との違いを解説

各月に割り当てられた宝石を「誕生石」と言います。

由来は、旧約聖書の「エジプト記」にて、司祭長の胸当てにはめ込まれていた12種類の宝石です。（※諸説あり）

古い時代には国によってさまざまな宝石が定められていましたが、1912年に米国宝石商組合にて全世界共通の誕生石が制定されました。

その後、数回の改定を経て、現在の種類に落ち着いています。

身につければ「幸運が訪れる」と信じられており、アクセサリーやお守りとして人気です。

一方、守護石とは12星座ごとに割り当てられた宝石であり「星座石」とも呼ばれ、ヨーロッパでは誕生石よりもメジャーです。

いずれも、宝石が持つパワーによって、持ち主に良い影響を与えるとされています。

なお、12月の星座石については、本記事の「12月の守護石」で解説しています。

誕生石と組み合わせれば効果が高まるとされているため、興味のある方は、ぜひ読んでみてください。

12月の誕生石はどれが正しい？4つの宝石を紹介

12月の誕生石は、以下の4種類です。

かつてはターコイズとラピスラズリのみが12月の誕生石とされていました。

しかし、2021年の改定によりタンザナイトとジルコンが追加され、現在の4種類に変更されています。

引用：日本ジュエリー協会「誕生石」

ターコイズ｜空の宝石

色	・ブルー ・グリーン
由来	フランス語で「トルコ石」を意味する「ピエール・ターコイズ」 （※諸説あり）
和名	トルコ石

ターコイズは、青やグリーンなどの色味を持つ不透明な宝石です。

有名な産地はイランのニシャブール地区で、1000年以上前から高品質なターコイズが採掘されています。

イランで採掘されたターコイズは以下の名称で呼ばれており、高額で取引されています。

現在では、上記の名称を色の判断基準としても利用しているため、必ずしもイラン産ではない可能性も留意しておきましょう。

なお、イラン以外では、中国・アメリカ・チリなどでも採掘されています。

ラピスラズリ｜夜空の宝石

色	深いブルー
由来	ラテン語の「Lapis（石）」とペルシャ語の「Lazward（青い空）」
和名	瑠璃

ラピスラズリは、深いブルーが特徴の宝石です。

種類によっては金粉をまぶしたようなパイライトが発生するため、たびたび「星が瞬く夜空」に例えられます。

パイライトの有無は産地によって異なり、チリで採れるものに多くみられます。

一方で、ロシア産のラピスラズリはパイライトを含まない濃紺が多い傾向です。

なお、産出量が最も多いのはアフガニスタンで、品質の水準も高いとされています。

タンザナイト｜青紫の宝石

色	・深いブルー ・バイオレット
由来	主要産出国の「タンザニア」に由来
和名	灰簾石（かいれんせき）」または「黝簾石（ゆうれんせき）」

タンザナイトは、透き通った深いブルーやバイオレットが特徴的です。

20世紀に発見された比較的新しい宝石で、美しい輝きから、当時の宝石市場に大きな影響を与えました。

そのため「20世紀に発見された最も美しい宝石」と言われています。

主な産地はタンザニア北部のメレラニ鉱山で、商業用のタンザナイトが採掘されている唯一の場所でもあります。

ジルコン｜ダイヤのような宝石

色	透き通ったブルー、またはイエローやピンクなど
由来	ペルシャ語の「ZAR（金）」と「GON（色）」
和名	風信子石（ひやしんすせき）

ジルコンは、ダイヤモンドのような輝きを持つ宝石です。

主要な産出国はスリランカで、特に宝石採掘地であるエラヘラから多く供給されます。

ほかにも、オーストラリア・ミャンマー・ベトナム・カンボジアで採掘されています。

なお、オーストラリアで採掘されるジルコンは、イエローなどの暖色系が多い傾向です。

12月の誕生石が持つ意味や効果

12月の誕生石は、以下の意味を持つとされています。

各宝石の意味や効果をみていきましょう。

持ち主の身を守る「ターコイズ」

石言葉	成功・繁栄・共有・解放・旅の安全
効果	・危険から身を守る ・邪悪なエネルギーを跳ね返す ・持ち主に危険を知らせる ・夢を叶える手助けをしてくれる ・視力を守る

ターコイズは、危険から身を守る、または邪悪なエネルギーを跳ね返すお守りとして使用されてきました。

また、欠けや変色によって、持ち主に危険を知らせてくれるとも言われています。

そのため、昔から旅のお守りなどに使用されてきました。

アメリカの先住民族であるインディアンには、神聖な儀式に使用する宝石として大切にされていた歴史を持ちます。

ほかにも「浮気した人が触ると色が変わる」「プレゼントとして贈ると相手が幸せになる」とも言われています。

結婚3年目の宝石にも定められているため、結婚記念日の贈り物としても最適です。

神聖なパワーを宿した「ラピスラズリ」

石言葉	幸運・健康・高潔・尊厳・真実
効果	・身の内に潜む、または外部から及ぼされる邪気を払う ・判断能力を高める ・成長を促すための試練を与えてくれる

ラピスラズリは、古くから「聖なる石」として神聖視されてきた歴史を持ちます。

持っていれば邪気を払うと信じられており、お守りとして大切に使用されてきました。

古代エジプトやバビロニアでは王族の装飾品として用いられ、ツタンカーメンの黄金のマスクにも使われています。

ほかにも、怒りや嫉妬に心を満たされた際に正しい判断を促してくれる効果や、成長のための試練を与えてくれる効果もあると信じられています。

強いエネルギーを持つ「タンザナイト」

石言葉	高貴・冷静・空想・神秘
効果	・知性を高める ・ネガティブなエネルギーをポジティブに変える ・人生を良い方向へ導く

タンザナイトは、知性を高め、ネガティブをポジティブに転換する効果があるとされています。

持っていれば、過去の悪循環を断ち切り、人生を良い方向へ変えて成功へと導いてくれるでしょう。

タンザナイトは、発見が1976年と宝石のなかでは比較的新しく、はじめはサファイアと認識されていました。

後に「ゾイサイト」という鉱物であると判明した経緯を持ちます。

また、ティファニーが産地に由来して「タンザナイト」と命名し、主要販売業者として鉱山と契約したのは宝石業界では有名な話です。

平和と幸福の宝石「ジルコン」

石言葉	生命力・行動力・無限・成功・永遠・平和・安らぎ
効果	・心に癒しを与える ・生命力と行動力を高める ・エネルギーの発散と吸収

ジルコンは「平和の石」とも呼ばれ、心の平穏や癒しを与えると信じられています。

また、エネルギーの発散と吸収、どちらの力も持つ宝石で、持っていると生命力と行動力がアップすると言われています。

宝石業界にジュエリーとして登場したのは1920年で、ダイヤモンドのような輝きから、一躍人気の宝石となりました。

ジュエリーとして日は浅いですが、古くから人々の生活に根付いてきた石でもあります。

最古の記録ではギリシャ神話に登場しており、中世ではペスト（※）から身を守るお守りとして使用されていました。

（※）当時大流行した感染症で、ヨーロッパでは人口の3分の1が命を落としました。感染者の皮膚に黒い斑点ができることから「黒死病」とも呼ばれています。

自分に合う誕生石の選び方

12月の誕生石は4種類もあるため、どれを選んだらいいか悩む方も多いでしょう。

石選びに迷った際は、以下の選択基準を参考にしてみてください。

12月の誕生石にはブルー系統が多いですが、ジルコンに関しては暖色系も存在します。

また、ブルー系統でも濃淡や透明度が異なるため、好みのニュアンスで選ぶのはひとつの方法です。

石によって持ち主に与える影響が異なるため、自分の願いや求めている効果で選ぶのもよいでしょう。

ほかにも、スピリチュアルな観点では、インスピレーションが大切と言われています。

色や効果に関係なく、手にとって「これだ！」と直感的に感じるものが自分に合う石と考えられています。

誕生石の効果的な身につけ方

誕生石は、身につけ方・所持の仕方によって異なる効果が得られると言われています。

本章では、以下の5つの身につけ方・所持の仕方による効果を解説します。

アクセサリーとパワーストーン、どちらで購入するか悩んでいる方は、ぜひ参考にしてみてください。

ピアス・イヤリング

ピアスやイヤリングは、付けたときの位置が頭に近いため、思考能力を高めるとされています。

そのため「直感力を上げたい」「アイデアを出したい」という方におすすめです。

判断能力を高めるラピスラズリと合わせれば、相乗効果が生まれるかもしれません。

ネックレス

ネックレスはトップが胸元に来るため、心をポジティブにしたり、癒しを与えてくれる効果があると言われています。

忙しい毎日でストレスが溜まっている方は、ネックレスとして身につけて心を安定させてみるのもよいかもしれません。

リング（指輪）

リング（指輪）として身につけると、誕生石の効果がダイレクトに心身へチャージされると言われています。

また、はめる指によって表のように異なる効果が得られるのも特徴です。

右手の親指	存在感アップ
右手の小指	魅力がアップ
左手の親指	心が強くなる
左手の小指	チャンスが舞い込む

ブレスレット

誕生石のパワーは、左から入り右から出ていくとされています。

そのため、ブレスレットは左手につけると効果的です。

ただし、左手に違和感がある場合は、右手につけても問題はありません。

石として持ち歩く

誕生石は、巾着などに入れて持ち歩くだけでも効果が得られます。どのような形状であれ「身につける」のが大事と信じられているためです。

また、帰宅後に運気が良い場所に保管しておくのも大切です。気の流れが良い場所に置いておけば、石の効果が長く持続します。

誕生石などのパワーストーンを自宅で休ませる方法は、以下の記事で解説しています。ぜひ参考にしてみてください。

 

12月の誕生石の購入価格

普段使いのアクセサリーとしてであれば数千円〜数万円で購入できます。石の品質が良い場合や、サイズが大きいものは高額になります。

ダイヤのように加工されていて重量がある場合、数十万円するケースも少なくありません。ご自身の予算・希望するデザインによって購入する品物を決めるのがおすすめです。

12月の誕生石のお手入れ方法

宝石は、種類によって適切なお手入れ方法が異なります。

また、長く愛用するためには、適切な方法で定期的にお手入れするのが大切です。以下のお手入れ方法を参考に、誕生石を長く楽しみましょう。

ひとつずつ解説します。

普段のお手入れ方法

アクセサリーとして誕生石を使用している場合、長持ちさせるためには普段のお手入れが大切です。

外したら、柔らかい布で優しく拭き取る、または柔らかいブラシできれいにしましょう。

特にラピスラズリは汚れがつきやすい鉱物のため、日々のお手入れが大切です。

また、タンザナイトは硬度が高くないため、ほかの誕生石よりも優しく扱うのが重要なポイントです。

特別なお手入れ方法

普段のお手入れで落ちない汚れがあるときは、以下の方法を試してみてください。

ターコイズは目に見えない小さな穴が複数ある鉱物のため、最終手段として上記の方法を試すのがよいでしょう。

ほかの宝石も水に強い種類ではないため、洗ったあとは水分を充分に拭き取るのが大切です。

スピリチュアル効果を上げるお手入れ方法

誕生石の効果を持続させたい方は、石を浄化するためのお手入れをする必要があります。さまざまな浄化方法があり、石によって向き不向きが存在します。

12月の誕生石であれば、以下の方法がおすすめです。

理想は毎日ですが、難しい場合は週に1回でも構いません。最低でも月に1回は浄化をしてあげましょう。

浄化は誕生石に蓄積された負のエネルギーを消すと同時に、プラスのパワーを注入する作用があるためです。

なお、浄化の手順や所要時間などは、以下の記事で解説しています。ぜひ参考にしてみてください。

NGなお手入れ方法や注意点

本章では、誕生石の劣化や破損を促してしまうNGなお手入れ方法を宝石ごとに解説します。

手に入れた誕生石を劣化させてしまわないよう、前もって把握しておきましょう。

ターコイズ

ターコイズは目視では確認できない小さな穴が複数空いている「多孔質」であるため、中性洗剤などの化学薬品とは相性が良くありません。

小さな穴に洗剤が染み込んでしまい、劣化を促す可能性があります。

また、モース硬度が5〜6と比較的柔らかく衝撃に弱い特性があります。

そのため、スチームクリーナーや超音波洗浄機も破損するリスクがあるため不向きです。

ラピスラズリ

ラピスラズリは急激な温度変化に弱いため、お湯での洗浄した場合、ひび割れが発生する可能性があります。

モース硬度は6〜7と比較的硬い宝石ですが、スチームクリーナーや超音波洗浄機はおすすめしません。

衝撃や振動に耐えられず、破損する可能性があります。

タンザナイト

タンザナイトは、特定の方向に対して割れやすい「へき開性」を持っています。

そのため、ジュエリーのお手入れ方法として一般的なスチームクリーナーや超音波洗浄機の使用は避けましょう。

どうしても落とせない汚れがあるときは、宝石店へ持参し、きれいにしてもらうのがおすすめです。

ジルコン

ジルコンも、ほかの宝石と同じくスチームクリーナーや超音波洗浄機の使用はNGです。

また、日光によって変色する可能性があるため、保管する際は、直射日光の当たらない場所を選びましょう。

すべてのジルコンが日光で変色する訳ではありませんが、変色しない種類か否かが見た目で判別できないため、総じて保管場所は日陰がおすすめです。

12月の守護石（星座石）

12月にかかる星座の守護石（星座石）の種類を解説します。

ひとつずつ見ていきましょう。

いて座の守護石（星座石）

いて座は、自由奔放で楽天的な性格の持ち主とされています。守護惑星は木星で、守護石は主神ゼウスです。関連して、青や紫系の宝石が守護石とされています。

具体的な種類は以下のとおりです。

12月の誕生石であるターコイズとラピスラズリも、いて座の守護石のひとつです。

なお、守護石のひとつである「アメジスト」の石言葉やパワーについては以下の記事で解説しています。

やぎ座の守護石（星座石）

やぎ座は、守護惑星が土星で、守護神がクロノスです。関連して赤や茶色系統の宝石が守護石とされています。

具体的な種類は以下のとおりで、ほかの星座と比較してカラーバリエーションがさまざまです。

やぎ座の守護石である琥珀に関しては、以下の記事で解説しています。石言葉やパワーストーンとしての効果を知りたい方は、ぜひ参考にしてみてください。

運気を上げるためには行動も大切

誕生石は、持っているだけで持ち主に幸運を運んでくれると言われています。

しかし、ただ身につけるだけで必ず運が良くなる訳ではありません。運気を上げるためには、自分自身の行動を変えていく必要があります。

具体的な内容は、以下のとおりです。

誕生石の効果だけに頼るのではなく、自分から運を高める行動を心がけましょう。

そのほかの運気を高める方法については、以下の記事で解説しています。ぜひ参考にしてみてください。

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12月以外の誕生石と石言葉

誕生石は、自分の生まれた月以外のものを持っても良いとされています。

月毎に身につける宝石を変えるなど、楽しみ方は人それぞれです。

以下の表に、12月を含めたすべての誕生石と石言葉をまとめました。

誕生月以外の石を選ぶ際の参考にしてみてください。

• 誕生石一覧

  誕生月	誕生石	石言葉
  1月	ガーネット	真実・友愛・忠実・繁栄・実
  2月	アメジスト	誠実・心の平和
  	クリソベリルキャッツアイ	守護・慈愛・寛大な心
  3月	アクアマリン	聡明・勇敢
  	サンゴ（珊瑚）	幸福・長寿
  	ブラッドストーン	勇気・聡明・献身・救済
  	アイオライト	道を示す・貞操・誠実・愛を貫く
  4月	ダイヤモンド	永遠の絆・変わらぬ愛・純真無垢
  	モルガナイト	愛情・優美・優しさ
  5月	エメラルド	幸福・幸運・希望・夫婦愛
  	ジェイダイト（翡翠）	繁栄・長寿・幸福・安定
  6月	パール（真珠）	富・健康・長寿・無垢
  	ムーンストーン	秘めた思い・情熱・高貴・安らぎ
  	アレキサンドライト	愛の予感・癒し・幸運・円満
  7月	ルビー	情熱・純愛・良縁・勝利
  	スフェーン	純粋・永久不変・成功・幸運
  8月	ベリドット	夫婦の幸福・和合・希望
  	サードオニックス	夫婦の幸福・結びつき・誠実
  	スピネル	魅力・活力・勝利
  9月	サファイア	誠実・慈愛・徳望
  	クンツァイト	無償の愛・無限の愛・純粋さ・可憐・癒やし
  10月	オパール	歓喜・希望・純真無垢・幸運・幸福
  	トルマリン	希望・忍耐・安楽
  11月	トパーズ	友情・友愛・希望・潔白
  	シトリン	繁栄・幸福・希望・友情・輝き・生命力
  12月	ターコイズ（トルコ石）	成功・繁栄・共有・解放・旅の安全
  	ラピスラズリ	幸運・健康・高潔・尊厳・真実
  	タンザナイト	高貴・冷静・空想・神秘
  	ジルコン	生命力・行動力・無限・成功・永遠・平和・安らぎ

   

まとめ：12月の誕生石にはさまざまな種類や効果がある

12月の誕生石は、ターコイズ・ラピスラズリ・タンザナイト・ジルコンの4種類です。

ブルー系統のカラーバリエーションが多く、濃紺から水色まで、さまざまな色から選択できます。

それぞれ異なる効果を持つため、ご自身が求めているものを身につけて、人生を良い方向へ導いてもらいましょう。