執筆:
買取むすび 編集部
本物?偽物?赤珊瑚ネックレスの見分け方を解説|価値の高い血赤珊瑚の特徴も紹介

「赤珊瑚のネックレスが本物か知りたい」
「赤珊瑚のネックレスを売ろうと思っている」
このように考えていませんか?
赤珊瑚は美しい輝きから装飾品として古くから重宝されてきました。現代でもネックレスやリングなど、宝飾品として需要があります。
特に「血赤珊瑚」と呼ばれる種類は希少性が高く、通常の赤珊瑚と比べて高額で取引されています。しかし、高い需要ゆえに偽物が出回っているのも事実です。
この記事では、赤珊瑚と血赤珊瑚の見分け方・本物と偽物の見分け方などを解説します。ぜひ参考にしてみてください。
目次
ネックレスに使われる珊瑚の種類
ネックレスなどの宝飾品・骨董品・美術品の材料となるのは、深海に生息する「宝石珊瑚」と呼ばれる種類の珊瑚です。
宝石珊瑚は、樹木の枝のように伸びた美しい骨格と鮮やかな色彩が特徴です。特に赤珊瑚は、骨董品や宝石として高い人気を誇ります。
ネックレスに使われる珊瑚は、大きく分けて5種類に分類されます。
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宝石珊瑚の種類
種類 色の特徴 血赤珊瑚 鮮やかな赤色 赤珊瑚 血赤珊瑚よりも色が薄くピンクがかった赤色 桃色珊瑚 淡いピンク色 白珊瑚 白色(研磨前は桃色珊瑚に似ている) 黒珊瑚 深みのある黒色や濃い茶褐色
上記の中では「血赤珊瑚」が最も高い価値を持ちます。しかし、血赤珊瑚と赤珊瑚はどちらも赤色のため、見分けるにはより詳しい知識が必要です。
赤珊瑚の価値については以下の記事で紹介しているため、ぜひご覧ください。
赤珊瑚と血赤珊瑚(ちあかさんご)の見分け方
赤珊瑚と血赤珊瑚の違いは、グレードを参考にご自身で確認してみましょう。グレードは、色味・色ムラ・傷などの状態によってSからDまでの5段階で評価されます。
Sが最上級で、Dに近いほどグレードが下がります。SまたはAと評価される高級品のみが血赤珊瑚に該当するのです。
各グレードの評価基準は下表のとおりです。
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珊瑚のグレード
グレード 特徴 S 傷・色ムラがなく、光沢面に欠点が認められない。 A 傷・色ムラがあるものの、肉眼ではほとんど確認できない。 B 傷・色ムラが肉眼で確認できる。 C ひび割れがやや目立ち、傷・色ムラが確認できる。 D ひび割れが目立ち、傷・色ムラが多い。
グレードを判断するポイントについては次章で紹介します。
赤珊瑚のグレードを判断するポイント
赤珊瑚のグレードを決める際、以下のポイントを考慮します。
- ・色味
- ・色ムラ・模様
- ・くぼみ・傷
グレードの判断は専門家による鑑定が必要ですが、ご自身でもある程度見分けられます。お持ちの赤珊瑚のネックレスを確認してみてください。ひとつずつ解説します。
色味
赤色系の珊瑚は、暗い赤から淡いピンクまで幅広く存在します。暗い赤に近いほど価値が高く、淡くピンクに近いほど価値が低くなる傾向です。
なかでも、最高級とされるのが「血赤珊瑚」です。血赤珊瑚は、別名「オックスブラッド」とも呼ばれ、その名の通り、まるで牛の血のような濃い赤色に輝きます。
色ムラ・模様
赤珊瑚は色ムラがなく、均一な色合いのものが高く評価されます。反対に、白い濁りやマーブル模様が見られるものは評価が下がる傾向です。
特に注目すべきは「フ」と呼ばれる白い斑点や模様の有無です。色ムラがないほど美しいとされる珊瑚において「フ」がないものは高い価値を持ちます。
そのため、アクセサリーなどに加工する際は「フ」の部分に穴を開けたり、表面に見えないように工夫したりするのが一般的です。
「フ」は日本産の赤珊瑚にしかなく、地中海産の赤珊瑚には「フ」がありません。そのため、産地を特定する重要な手がかりにもなります。
くぼみ・傷
赤珊瑚はくぼみや傷が少なく、艶やかなものほど高い価値を持ちます。
特に注意すべきは「虫食い珊瑚」と「ヒ」の有無です。これらの特徴が見られる赤珊瑚は価値が大きく下がる可能性があります。
「虫食い珊瑚」とは、海中で倒れて時間が経過し、色あせ・穴あき・風化が見られる状態の珊瑚です。
「虫食い」や「枯れ」とも呼ばれる珊瑚は、海中で生きていた珊瑚である「生木珊瑚」に比べて価値が低くなります。
「ヒ」とは、珊瑚のひび割れを指す言葉です。深海から珊瑚を引き上げる際の水圧変化が原因で生じてしまいます。
高知県産の珊瑚は希少価値が高い
天然の場合、日本産の赤珊瑚は世界中から高い評価を受けています。
特に、高知県は珊瑚の産地として有名で、古くから珊瑚漁が行われてきた歴史があります。
高知県近海(土佐湾)で採れる血赤珊瑚は、品質・加工技術の高さによって希少価値のある種類に分類され、日本産のなかでも高い価値が認められています。
本物と偽物の見分け方
珊瑚は価値の高さゆえに偽物も出回っています。本物と偽物は見た目や性質が異なるため、ご自身でもある程度は判断可能です。
本物と偽物を見分ける際は以下のポイントに注目してみてください。
- ・色味
- ・色ムラ
- ・模様
- ・硬度
- ・重量
- ・断面
- ・熱への反応
ひとつずつ解説します。
色味
本物の赤珊瑚は長い年月をかけて自然の中で育まれるため、ひとつとして同じ色合いのものは存在しません。それぞれの個性が、唯一無二の美しさを際立たせます。
自然が生み出す独特の色合いを持ち、深みと奥行きを感じさせるのが特徴です。光の当たり方や見る角度によって色の表情が変化し、多様な魅力を見せてくれます。
一方、偽物は人工的に着色されているため、色が均一で深みに欠けています。鮮やかすぎる赤色や、不自然な色ムラが見られる場合は偽物の可能性を疑いましょう。
深みや個性はないため、大量生産された安価な偽物は比較的見分けやすいです。
光の当たり方によって色の見え方が変わるため、自然光の下で様々な角度から観察しましょう。
色ムラ
天然の赤珊瑚はどうしても色ムラが生じます。色ムラは、年輪のような縞模様や色のグラデーションとして現れ、自然な風合いを感じさせます。
その反面、偽物は色味が均一で単調なのが特徴です。色ムラを模倣している場合でも、特定の色が濃すぎたり薄すぎたりと、不自然さが際立ちます。
模様
天然の赤珊瑚は長い年月をかけて成長するため、表面には年輪のような縞模様が現れます。
縞模様は、自然の力によって形成されるため、均一ではなく丸みを帯びた筋が見られるのが特徴です。また、一定のパターンが見られることもあります。
一方、人工的に作られた偽物の赤珊瑚は、模様が機械的に均一である場合が多く、自然の風合いに欠けます。単調で平板な印象を受けるなら偽物の可能性があるでしょう。
硬度
本物の赤珊瑚は、モース硬度で3.5~4程度とされており、他の多くの宝石と比較して比較的柔らかい部類に入ります。
一方、偽物はプラスチックのように硬度が低いものや、ガラスのように硬いものの表面に色素を塗布したものが多く、本物の赤珊瑚とは硬度が異なる場合があります。
硬度テストは専門的な知識と設備が必要な場合が多いですが、市販の鉱物硬度セットを利用すれば、ご自身で硬度を確認可能です。
ただし、テストする際は赤珊瑚を傷つけないよう注意しましょう。
重量
本物の赤珊瑚は比重が約2.5gであり、手に取るとずっしりとした重みを感じるでしょう。一方、偽物の赤珊瑚はプラスチックや樹脂などの軽量素材で作られているものが多く、本物と比べて軽く感じます。
ただし、重さを感じるからといって本物とは限りません。偽物の中には、ガラスや貝殻など、比重が本物に近い素材で作られているものもあります。
重量感だけでは見分けがつきにくいため、偽物を見分けるほかのポイントと合わせて真贋を確認しましょう。
断面
本物の赤珊瑚は表面と断面の色がほぼ同じであるのに対し、偽物は表面と断面の色が異なる場合が多い傾向です。
例えば、プラスチック製の偽造は外側だけが赤く塗られていることがあり、断面は白や他の色になっています。
ただし、裁断すれば赤珊瑚の価値を下げかねません。大切な赤珊瑚は他の方法を試すことをおすすめします。
熱への反応
本物の赤珊瑚は、熱を加えても溶けたり変色したりしません。熱が伝導しにくいため、表面も冷たいままです。
一方、偽物の赤珊瑚は、表面を塗料でコーティングしていることが多いため、熱を加えると塗料が溶けたり、変色や焼け焦げが生じたりすることがあります。
赤珊瑚ネックレスの美しさを維持する3つのポイント
本物の赤珊瑚は一つひとつ個性があり、ほかの宝石には見られない美しさがあります。しかし、物質である以上劣化は避けられません。
正しく取り扱わなくては劣化が進むため、以下のポイントを押さえておきましょう。
- ・空気に触れないように保管する
- ・水・酸には近づけない
- ・使用後にお手入れする
ひとつずつ解説します。
空気に触れないように保管する
空気との接触を避けることが劣化を防ぐのに最も効果的です。
赤珊瑚は、もともと海中で生息している生物のため、空気中の酸素や湿気に長時間さらされると、変色したり品質が劣化したりする可能性があります。
保管する際は、密閉できる容器やジッパー付きの保存袋を使用しましょう。また、摩擦による傷を避けるためにも他の宝石類と分けて保管するのがおすすめです。
水・酸には近づけない
赤珊瑚の主成分である炭酸カルシウムは、酸に溶けやすい性質を持っています。
そのため、赤珊瑚のアクセサリーを着用したままプールや温泉に入ると、塩素や硫黄などの成分によって変色する場合があります。
また、汗・お酢など、身近な酸性のものに触れる際も避けましょう。赤珊瑚のジュエリーを着用したまま料理をしたり、濡れた手で触れたりすると赤珊瑚の劣化を早めてしまいます。
使用後にお手入れする
赤珊瑚を使用した後は必ずお手入れしましょう。使用後の赤珊瑚には、汗・皮脂・ほこりなどが付着している可能性があります。
汚れは酸化や変色の原因となるため、放置せずに取り除くことが大切です。お手入れの際は、セーム革やメガネ拭きなど柔らかい布で優しく拭き取りましょう。
赤珊瑚は、宝石のなかでも比較的柔らかい部類に入るため、丁寧に優しく扱うのも大切なポイントです。
汚れがひどい場合は、水で濡らした布を固く絞ってから拭き取るようにしましょう。
ただし、赤珊瑚は水に弱い性質があるため、拭き取った後は必ず乾いた布で水分を拭き取ってください。
白くなった赤珊瑚を元に戻す方法
赤珊瑚は、汗・皮脂・化粧品に含まれる酸などによって表面が溶かされ、光沢が失われることがあります。美しさを損なってしまいますが、白くなる現象は本物の証拠です。
元の美しい赤色に戻すためには専門家による研磨が必要です。
真珠と同様に、赤珊瑚も表面を数ミクロン研磨すれば、美しい状態に戻せます。変色を防ぐためにも、着用後は汚れを拭き取る習慣をつけるのが大切です。
見分けがつかない赤珊瑚のネックレスは『買取むすび』の査定に出すのもおすすめ
赤珊瑚の真贋を正確に判断するには、色味や模様など専門的な知識が必要な判断基準が多く存在するため、決して簡単ではありません。
精巧に作られた偽物は見慣れた人でも見極めるのは困難です。鑑定機関に提出すれば真贋を判断してくれますが、費用がかかります。
無料で赤珊瑚が本物かどうか確かめたい場合は、専門の買取業者に査定を依頼するのがおすすめです。
買取業者は、肉眼では判断が難しい色味や模様も細かくチェックします。また、買取価格も提示するため、赤珊瑚の価値も把握できます。
買取業者に査定依頼するなら『買取むすび』をお試しください。査定料無料で、査定経験が豊富な鑑定士が赤珊瑚ネックレスの価値をお調べします。
赤珊瑚ネックレスを高く売る3つのコツ
赤珊瑚ネックレスは種類によっては高値で取引されています。手放す予定があるなら、より高く売るために以下のポイントを押さえておきましょう。
- ・きれいな状態を維持する
- ・付属品を揃える
- ・複数業者へ見積もり依頼する
ひとつずつ解説します。
きれいな状態を維持する
赤珊瑚ネックレスは状態が良いほど価値が高いため、日頃から丁寧にお手入れして、美しい状態を維持しましょう。
赤珊瑚は、汗・皮脂などの酸に弱いため、使用後は柔らかい布で優しく拭き取り、汚れを落とします。水洗いは可能ですが、洗浄後は必ず水分を拭き取ってください。
保管する際は、他のアクセサリーとの接触による傷つきを防ぐため、個別に保管しましょう。空気に触れないように密閉された容器で保管するのも重要です。
付属品を揃える
購入時の付属品が揃っているほど、買取価格が上がる可能性があります。付属品とは、ネックレスを入れるケースや箱などを指します。
特に、産地証明書・保証書・鑑定書は、赤珊瑚の品質を証明する上で重要な書類です。
複数業者へ見積もり依頼する
赤珊瑚のネックレスを売却する際は、複数の買取業者に見積もりを依頼し、買取相場を把握するのも重要です。
買取相場を知っておけば、安い価格で買い叩かれるリスクを回避できます。また、買取業者を選ぶ際は、査定料の有無を確認しましょう。
査定料がかかると、最終的な手取り額が減るためです。買取業者の公式サイトなどで査定料の有無を確認することをおすすめします。
『買取むすび』の買取方法
『買取むすび』では、お客様のライフスタイルに合わせて3つの買取方法を用意しております。
買取方法 | 特徴 | おすすめな人 |
店頭買取 | 専門の鑑定士と対面でじっくり相談しながら査定を進められます。 | 相談しながら納得して売りたい方
鑑定士と直接話したい方 |
宅配買取 | 自宅にいながら、お好きな日時に査定依頼できます。 | 忙しくて店舗に行く時間がない方
自宅でゆっくりと査定を待ちたい方 |
出張買取 | ご自宅まで鑑定士がお伺いし、査定・買取します。 | 査定品が多くて運ぶのが大変な方
自宅でまとめて査定を済ませたい方 |
いずれの方法も査定料は無料です。お客様のご都合に合わせて、お好きな買取方法をお選びください。
赤珊瑚を見分けてネックレスの価値を把握しよう
赤珊瑚のネックレスを選ぶ際には、種類・色味・色ムラ・傷などを確認しましょう。本物かどうか判断が難しい場合は『買取むすび』におまかせください。
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