18金と24金はどっちが高い?特徴と違いを詳しく紹介

資産として保有されることも多い「金(ゴールド)」は、純度の高いものほど純金に近づき、価値のある金属として扱われます。一般的な金メッキや合金とは異なり、純金には希少性が付加されるため価値がつけられています。

ここでは、金の純度と価値の関係性、「18金」と「24金」の詳しい違いに目を向けながら、それぞれのメリットとデメリットを解説します。金を使った製品や物品の売却を考えている方は、ぜひ参考にしてください。

 

金は純度が高いと価値が上がる

金は、素材そのものが100%の状態を「純金」と呼び、純金に別の金属を混ぜ込んで作られる素材は「合金」として呼び分けられています。

純金は、文字通り純粋な金を指します。純金製の製品としてはアクセサリー・ジュエリー・コイン・フィギュア・像・メダル・小判などが挙げられ、なかには食器やカトラリーなどのユニークな製品もあります。

純金製品の価値を判断する場合、金のその日の1g当たりの価格と、どの程度の量がその製品に使用されているかをチェックし、真贋や製品の状態(傷や変形がないか)もみながら価値を算出することになります。

一方、合金でも金の含有率が高いものほど価格は高くなり、反対に金の含有率が低ければ金製品としての価値は下がります。

金の含有率が低い製品を売却する場合は、金のほかに混ぜ合わせている素材の価格や製品の状態、デザイン性を総合的に判断することになります。

 

18金と24金の違い

金を使った製品は、金をどれくらい含むかによって「18金」や「24金」という数字で表されます。ここからは、18金と24金の違いについて、硬さや比重などのスペックをみていきましょう。

純度

純度とは、物質が含まれている割合のことです。金においてはその金属全体に対する金の含有率を示しており、99.9%以上が24金(24分率)で表されます。

24分率のため、24を100として4.17%ずつ含有量が増えていき、100に近づいていくという計算方法になります。18金の場合は4.17×18で75.06となり、純度75%以上の含有率であれば18金(K18)に値することになります。

24金のように純度の高い金製品ほど金そのものの価値を持つため、売却のうえで高価格が期待できます。しかし、18金だからといって価格が低く抑えられるわけではなく、その製品に使用されている金の全体量や他の金属、宝石の有無なども加味されて判断されます。

比重

比重とは、密度のことを指します。24金の密度は19.13~19.51g/c㎥(グラム米立方メートル)で、その値をピークにして比重は小さくなっていきます。

純金は他の金属と比べて柔らかいほうなのですが、手に持つとずっしりとしています。実は、金は金属でも比重が大きい特徴をもち、銀やパラジウムなどほかの金属は金よりも比重が小さいために、合金にすると軽さが出てきます。

18金は全体の75%が金で占められていますが、のこりの25%は他の金属を配合している金合金です。金合金か純金かを見分けるには、この比重をチェックすることが重要なのです。

金の比重は、すぐに見ただけでは他の金属と同じく計測することができません。そこで、金製品に記載されている刻印や保証書の説明書きをチェックして、「K18」の記載がないかどうかを調べます。

次に製品の質量を計り、比重計を使い体積を求めます。質量を体積で割って、密度(比重)を求めることができます。

強度

金の硬度は、純度によって変化します。純度の高いものほど金特有の柔らかさがあり、傷や変形がしやすくなります。その特性ゆえに、24金そのものは耐久性を必要とするような金属部品、金属製品に使用することができません。

金を含む、物質の硬度を示す尺度はビッカース硬度(ビッカース硬さ)と呼ばれ、「HV」という単位で表します。世界でもっとも硬い物質といわれるダイヤモンドは7,140~15,300HV程度であるのに対し、純金はわずか22HVになります。

24金よりも混合物が多い18金の場合は、全体の25%に金以外の金属が含まれています。そのため、硬さは約40HV〜170HVと、24金よりも安定的な硬度が確保できます。一方、純金のままでは熱による処理を行っても、約50HVまでしか高めることができません。

使用方法

24金は金そのものの高い価値をもちますが、加工の難しさからジュエリーやアクセサリーには適していません。耐久性を要求される金属製品にも不向きで、純金のまま使用する場合は観賞用の食器・置物・金貨・インゴッドなどとして使われています。

純金に混ぜものをして硬度を高め、同時に金属製品としての強度・耐久性も兼ね備えたものは「合金(金合金)」と呼ばれます。18金、20金、22金のような純金以外の金はすべて金合金であり、中に銀や銅が含まれています。

金合金の用途は非常に広く、アクセサリー・ジュエリーはもちろん、それらの貴金属や宝飾品の部品に使用したり、チェーンやフレームに使ったりと、純金よりも自由な使い方が可能です。

歯科治療では生体親和性の高い貴金属をクラウン(かぶせ物)やインレー(部分修復用の補綴物)に用いることもあります。ただし強い力で噛み合わせる部分はすり減りやすく、耐久性の高い金属が必要となるため、金以外の金属の比重が高くなります。

金合金は工業用品としても優秀で、電気の伝導性が良いことから電極端子・半導体・コネクタなどに使用されるほか、金具やアダプター、金めっきや金合金めっきにも用いられています。

変色

24金は純度が99%以上であり、混合物をほぼ含んでいません。また金はイオン化傾向の小さな金属であり、酸化が起きにくい物質でもあります。そのため、他の金属の影響を受けず錆びつきや腐食の心配も少ない金属です。

酸化・錆びの心配がないことは、変色のしにくさにも関わっています。物質としての希少性が高いだけでなく、長期的な保存に耐えうる、美しく輝き続けられる点も24金の長所といえるでしょう。

一方、18金は銀や銅を含む金合金です。金が75%含まれているため変色のしにくさや金属としての美しさは保持されていますが、24金ほどの耐腐食性や耐錆性はありません。

たとえば金のほかに銅が含まれている18金は、空気に触れると徐々に酸化が始まります。イオン化傾向も金に比べて大きいため、銅の含有率が多いほど経年劣化による変色の心配があります。

参考記事:10金が錆びる理由は純度が原因!18金との違いとお手入れ方法

アレルギー反応

金属が肌に触れると、中から金属イオンと呼ばれる物質が溶け出して異物と認定され、アレルギー反応が起きます。この反応は「金属アレルギー」と呼ばれています。

金属アレルギーは、その金属がもつイオン化傾向と関わりがあるとされています。イオン化傾向の大きな金属ほど汗や水滴で溶け出しやすいため、金属アレルギーの原因になりやすいのです。

純金はイオン化傾向が非常に低い金属のため、24金のみであればすぐに金属アレルギーを引き起こす心配はありません。

18金のように、混合物が入っている金合金はイオン化傾向の小さい金属が含まれている場合があります。たとえば銀・銅・ニッケルは代表的な金合金の混合物ですが、このうちもっともイオン化傾向が大きい物質はニッケルです。

金合金素材のなかでも白い色に光る「ホワイトゴールド」は脱色のためにニッケルが含まれており、このニッケルの割合が多いものほどイオン化傾向が大きいため、金属アレルギーの可能性が高くなると考えられます。

価格

金の価格は、社会情勢や他の市場とのバランスによって常に変動しています。1g当たりの金の価格は、2022年12月2日の店頭小売価格で8,677円(税込)となっていますが、需要が減るとここからさらに価格は下がります。

24金はほぼすべてが金でできているため、1gあたりの価格をそのまま参考にすることができます。一方、99%以下の含有率の金に関しては配合の割合によって価格が決まります。

直接金を取引する場合は1g単位での取引となりますが、金でできたジュエリーなどは金以外の素材や宝石、デザイン性なども加味して価格を決定します。

素材として汎用性の高い18金のアイテムには有名ブランドの製品も数多く、ブランド物としての価値や市場での流通の状況、需要があるかどうかなども考えなくてはなりません。

参考記事:【貴金属の種類】K18(18金)とは?純度の表示と買取相場をチェック

 

18金と24金のメリットデメリット

18金と24金には、それぞれに適切な使いみちや特徴があります。ここからは、2つの金のメリットとデメリットをみていきましょう。

18金のメリットデメリット

18金のメリットは「24金よりも低価格」「素材として汎用性が高い」「資産価値も期待できる」という3点です。純金ほど柔らかすぎず、しかし金の含有率は75%以上のため資産としての価値も保持することができます。

デメリットとしては、24金ほどの価値はなく混合されている金属によってはアレルギーの問題や、錆び・変色のリスクがあります。

24金のメリットデメリット

24金のメリットは「金そのものの価値がある」「アレルギーの心配が少ない」「資産として保有できる」3点です。他のどの金属よりも高い価値をもち、資産の一部として保有する際にも適しています。

一方、18金ほどの強度や硬度がないため汎用性が低いこと、持ち運びには適していないことがデメリットとして挙げられます。

 

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金の特徴と長所・短所を押さえよう

いかがでしたでしょうか。今回は、18金と24金の違いをさまざまな角度から紹介しました。18金は汎用性の高さから、あらゆるジュエリーや製品に使われています。素材によってはアレルギーの心配がありますが、資産としての価値は十分に高く高額査定が期待できます。

24金は純金ならではの価値と美しさを保持できる素材で、汎用性は18金に劣るものの、現金以外に保有しておきたい資産のひとつです。金製品の売却は、買取強化中の「買取むすび」までご相談ください

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