生前整理は何をする?やることリストの一覧や進め方のコツを解説
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「生前整理って何をすればいい?」
「死後に家族へ迷惑をかけないために、やることを知りたい」
このように考えてはませんか。
生前整理には、物品の整理だけでなく、財産やデジタルデータなどの洗い出し・整理・見直しも含まれます。
膨大な時間が必要なため、やるべきことを把握して順序よく手をつけていくのが大切です。
本記事では、生前整理でやることを順序立てて解説します。
スムーズに進めるコツや業者に依頼する際の相場も紹介しているため、ぜひ参考にしてみてください。
目次
生前整理とは
生前整理とは、元気なうちに家財道具や財産の要・不要を判断し、身の回りを整理する取り組みです。
相続人の遺品整理にかかる負担を軽減できるほか、人生を見つめ直し、未来を充実させる効果もあります。
自身の最期に備える「終活」の一環として、近年取り組む方が増加傾向です。
身の回りを整理することで心も整うとして、年配者だけでなく20代から始めている方も少なくありません。
【進め方】生前整理でやることリスト
生前整理でやるべきことは以下のとおりです。
- ①身の回りの物品の整理
- ②財産目録の作成
- ③財産の整理
- ④遺言書の作成
- ⑤人付き合いの見直し
- ⑥エンディングノートの作成
狭義の「生前整理」は物品の処分を指しますが、広義では遺言書や財産目録の作成なども含まれます。
本章では、広義における生前整理の「やるべきこと」を解説します。
①身の回りの物品の整理
まずは、手をつけやすい「物品」からスタートします。
身の回りの物品整理で最もポピュラーなのが「いる」「いらない」「保留」の3つに分類する方法です。
判断に迷うものは一旦「保留」に分類することで、一つひとつの物品に時間をかけずスムーズに進められます。
「いる・いらない」の判断基準は以下を参考にするのがおすすめです。
「いる・いらない」の判断基準 |
|
いる |
いらない |
・現在使っているもの ・思い出の品など ・誰かに残したいもの ・需要や価値があるもの |
・1年以上使用していないもの ・壊れているもの ・思い入れがないもの |
以下の物品ごとに「いる・いらない」を判断するポイントを解説します。
- ・書類の整理
- ・洋服の整理
- ・家具・家電の整理
- ・思い出の品の整理
- ・有料サービス等の整理
- ・デジタルデータの整理
ひとつずつ見ていきましょう。
書類の整理
書類は、以下の基準で整理するのがおすすめです。
書類の整理基準 |
||
いる |
いらない |
保留 |
・納付書 ・領収書 ・権利書などの重要書類 |
・読まない雑誌類 ・期限切れのクーポン類 |
・手紙やはがき |
インフラや有料サービスの支払い関係書類は基本的に保管しておきましょう。
逝去後に遺族が行う手続きにおいて必要となるケースが多いためです。
洋服の整理
洋服は、以下の基準で分類すると生前整理がスムーズに進みます。
洋服の整理基準 |
||
いる |
いらない |
保留 |
・普段よく着る服 ・気に入っている服 ・状態の良い服 |
・流行遅れの服 ・穴があいている服 ・シミがついている服 ・サイズが合わない服 |
・流行の服 ・高級品 |
流行の服や高級品は、買取査定に出すと金額がつく可能性があります。着ないものでも捨てずに保留へ分類するのがおすすめです。
家具・家電の整理
家具・家電は、買取に出せそうな物を残し、不要なものは処分しましょう。買取の対象となりやすいものは以下のとおりです。
家具・家電の買取について |
|
買取の対象となるもの |
買取の対象とならないもの |
・購入から日が浅い ・高級な家具・家電 ・目立った傷がない美品 |
・購入から数年経っている ・傷や色褪せが顕著 |
※あくまで一般的な基準であり、業者によって判断は異なります。
買取されなかったものは、自治体のルールに従って処分しましょう。
思い出の品の整理
思い出の品は、デジタル化して保管するのがおすすめです。
昔の写真やアルバムなどはスキャナーで取り込めば、タブレットやフォトフレームでいつでも見られます。
保管場所を取らずに思い出を見返せるためおすすめです。
有料サービス等の整理
有料サービスとは、具体的に以下のものを指します。
- ・年会費がかかるクレジットカード
- ・ゴルフ会員権
- ・サブスクリプションサービス
年会費に見合っていないクレジットカードは解約しましょう。年会費無料でも、利用頻度が低いカードは解約して枚数を減らしたほうが管理の負担が軽減されます。
ゴルフ会員権は、利用回数と会費が見合ってない場合は解約がおすすめです。
ゴルフ会員権は相続の対象となるため、そのままにしておくと逝去後の会員費支払い義務が相続人に移ってしまいます。
サブスクリプションサービスで利用頻度の低いものも解約を検討しましょう。
参照:国税庁「ゴルフ会員権の評価」
デジタルデータの整理
デジタルデータとは、パソコン・スマートフォンまたはインターネットのクラウド上に保管してあるデータを指します。
生前に整理しておかなければ、個人情報やプライバシーに関わるデータが残り続けるリスクがあります。
不正利用やなりすましなどの被害につながる可能性もあるため、必ずチェックしましょう。
具体的な整理方法は以下のとおりです。
<デジタルデータを整理する方法>
- ・機器本体を処分する前にデータを完全削除する
- ・データ削除と機器処分を行ってくれる業者に依頼する
- ・人に見られたくないデータにはパスワードをかける
パスワードは、信頼できる遺族・親族・友人にだけ伝え、逝去後の処分方法を明記しておきましょう。
SNSを使用している方は、ログインパスワード・ID・逝去後の運用方法なども伝えておくのがおすすめです。
②財産目録の作成
財産目録とは、現時点で保有している財産をリスト化した書類です。
以下の項目を含めた、あらゆる財産を記載します。
- ・不動産
- ・預貯金
- ・株式
- ・投資信託
- ・貴金属
- ・骨董品
- ・美術品
- ・車
- ・家具
- ・家電…など
財産目録の作成は、自分の財産状況を把握できるほか、残された遺族が相続財産を調査する手間を削減できます。
生前に相続税の試算ができるなど、相続関係のトラブル回避にも有用です。
なお、ローンや借金も相続の対象となるため、負債も忘れずに明記しておきましょう。
負債を記載しないままだと、逝去後に遺族が知らずしらず引き継ぐはめになります。
③財産の整理
目録の作成によって明確になった財産を、以下の3つに分類します。
- ・相続させたいもの
- ・売却して現金にするもの
- ・生前贈与するもの
使用していない銀行口座の解約や、通帳・印鑑・契約関係書類を一箇所にまとめておくのも財産整理の一環です。
ネット銀行の口座・証券口座・暗号資産・電子マネーなど、遺族が発見しにくい財産も整理しておきましょう。
残しておくものは、所有状況・ID・パスワードをリスト化しておくのがおすすめです。
④遺言書の作成
余裕があれば、遺言書も作成しましょう。
遺言書の作成は必須ではないものの、法的効力を持つため、相続争いを防ぐ効果があります。
相続財産に関する指示や不動産の所有権移転を希望する場合、もしくは法定相続人以外に財産を残したい方は、作成をおすすめします。
⑤人付き合いの見直し
人付き合いの見直しは、今後の人生に必要だと思う人間関係を大切にするために重要です。
義理で付き合っている人・苦手な人・ほとんど連絡を取らない人との付き合いを見直し、大切な人との時間を尊重しましょう。
また、翌年以降の年賀状を辞退する年賀状じまいによって付き合いを見直す方も、近年は増えています。
葬儀へ参列してほしい方をリストアップし、連絡先を家族と共有しておくのもよいでしょう。
⑥エンディングノートの作成
エンディングノートとは、万が一に備えて自分の情報や希望などを書き残しておくノートです。
遺言書とは異なり法的な効力はないものの、自分が認知症になった際の対応や葬儀形式の希望などを家族に伝える手段として有効です。
具体的には、以下の内容を記載します。
エンディングノートに記載する項目
<基本情報>
- 氏名
- 生年月日
- 住所
- 電話番号
- メールアドレス
<家族構成>
- 家族構成
- 連絡先
<財産>
- 銀行口座
- 不動産
- 投資信託
- 借金
<医療・介護>
- 病歴
- 服薬状況
- 介護保険加入状況
- 介護や終末治療の方針
- 認知症になったときの後見人
<葬儀・お墓>
- 葬儀形式
- 埋葬方法
- お墓
<遺族へのメッセージ>
- 感謝の言葉
- 思い出
- 遺言
エンディングノートに特定の形式はないため、本人が自由に作成して問題はありません。
一度作成したら終わりではなく、定期的に見直して更新するのが大切です。
また、エンディングノートの存在や保管場所を家族に共有しておくのも忘れないようにしましょう。
エンディングノートのテンプレートがほしい方は、法務省と日本司法書士連合会が共同作成した無料のフォーマットを参考にしてみてください。
法務省/日本司法書士会連合会作成「エンディングノート」
生前整理のメリット
生前整理のメリットは、以下のとおりです。
- ・残していく家族の負担を減らせる
- ・自分の人生を振り返るきっかけになる
生前整理をしておくことで、遺品整理の手間や、相続財産をめぐる争いの防止につながります。
また、自分の人生を振り返り、人生でやり残したことを再発見できるきっかけにもなります。
必要なものと不要なものを選別することで気持ちも整理され、生活空間もすっきりするのがメリットです。
生前整理のデメリット
生前整理を行う際は、以下のデメリットがある点に留意しておきましょう。
- ・気力・体力・時間が必要
- ・生前整理の悪徳業者にだまされる可能性がある
物品整理を含めた生前整理には、判断力と気力が必要です。大型家具などの処分には、大量と時間がかかります。
また、生前整理に業者を利用する際は、悪徳業者にだまされないよう注意する必要もあります。
実際、「見積もりと実際の価格が異なる」などのトラブルが発生している事例は少なくありません。
悪徳業者を避ける方法は、『悪質な業者を避けるためのチェックポイント』で解説しています。
生前整理の進め方のコツ
生前整理には、多くの時間と体力が必要です。少しでもスムーズに進めるため、以下のコツを把握しておきましょう。
- ・日ごろから少しずつ手をつける
- ・処分の振り分けに迷ったら後回しにする
- ・前向きな気持ちで取り組む
- ・家族と一緒に取り組む
ひとつずつ解説します。
日ごろから少しずつ手をつける
一度にすべてを整理しようとせず、少しずつ進めるのがコツです。負担を感じたら休憩し、後日に回すなどしましょう。
また、年末の大掃除など区切りの良いタイミングで所持品を見直すのもおすすめです。
処分の振り分けに迷ったら後回しにする
処分の振り分けに迷った際は、後回しにするのもスムーズに進めるコツです。
とりあえず目につかない場所に移動させておき、数週間や数ヶ月後にもう一度アイテムを見ると、より客観的に判断できるようになります。
前向きな気持ちで取り組む
生前整理は、自分の人生を振り返り、大切なものに気づく重要な機会です。今後の生活をより快適に過ごすための行動でもあるため、前向きな気持ちで取り組みましょう。
物品や財産の整理だけでなく、エンディングノートの作成によって、大切な人に感謝の気持ちを伝えたり、本当に大事にしたい方との関係性を深められたりするきっかけになります。
家族と一緒に取り組む
近くに家族が住んでいる方は、一緒に生前整理に取り組むのがおすすめです。
生前整理をするなかで、伝えておきたいことを思い出したり、作業がスムーズに進んだりするケースがあります。
生前整理がきっかけで、普段は話さない思い出話や、相続の話し合いも可能になります。
生前整理を始める年齢
生前整理を始める年齢に決まりはありません。
ただし、気力・体力・決断力・時間が必要なため、40〜50代のうちに始めておくのがおすすめです。
近年は、ミニマリストな生活が流行した影響などもあり、20〜30代の若者世代にも生前整理を始める方が増えました。
かつては60〜70代が行う活動と思われていましたが、年齢の垣根はなくなりつつあります。
思い立ったときが生前整理を始めるのにふさわしい年齢と言ってもよいでしょう。
また、子どもの進学や結婚、自分の退職(還暦)などの節目に定期的な生前整理を行うのもおすすめです。
生前整理を業者に依頼する際の費用相場
生前整理で業者を利用する際は、主に以下2つのいずれかに依頼するケースがほとんどです。
- ・生前整理業者
- ・不用品買取業者
それぞれの特徴や費用相場を解説します。
生前整理業者
生前整理業者とは、生前整理を依頼者と一緒に行う専門業者を指します。
一般的な相場は以下のとおりです。
-
生前整理業者の費用相場
生前整理業者の一般的な相場
1K・1R
3〜8万円
1LDK
5〜12万円
2LDK
10〜15万円
3LDL
15〜20万円
生前整理に特化しているため、経験豊富なスタッフにより適切な対応・アドバイスを受けられるのが特徴です。
体力的に難しい作業も任せられるほか、整理整頓や収納に関するサポートをしてくれる業者もあります。
不用品買取業者
不用品買取業者とは、使わなくなった物品を買取してくれる業者です。
どのような不用品も一括で買取してくれる業者と、取扱ジャンルのみを買取する業者に分かれます。
「不用品回収」ではなく「買取」のため、基本的には「査定額−業者の手間賃=依頼者の取り分」となるため、費用は発生しないケースがほとんどです。
ただし、不用品買取業者には高額な品物を安価で買い叩く悪徳業者も存在します。
次章では悪徳業者を避けるポイントを解説しているため、自分の最期をより良くするための生前整理で損をしないよう、ぜひ参考にしてみてください。
悪質な業者を避けるためのチェックポイント
悪質な業者を避けるためのチェックポイントは以下の4つです。
- ・許可証や資格の有無をチェック
- ・過去の経験や実績をチェック
- ・見積もり内容が明瞭かチェック
- ・スタッフの対応をチェック
一般廃棄物収集運搬許可証の有無をチェックしましょう。
また、必須ではありませんが遺品整理師の資格を持っている業者は信頼できると言えます。
過去の経験や実績もチェックポイントです。
すべての業者に当てはまるわけではありませんが、実績を掲載していない場合は不正な処理方法で不要品を処分している可能性があります。
見積もりの内容が詳細で明瞭かも確認しましょう。明細内容が大雑把で、項目が細かく記載されていない場合は、あとから作業料の追加報酬を請求される可能性があります。
スタッフの対応も重要なチェックポイントです。「質問に丁寧に答えない」「顧客に威圧的な態度をする」など不適切な場合は、依頼するのを再検討したほうがよいでしょう。
より具体的なトラブル内容や対策方法については、一般社団法人・家財整理相談窓口の資料に掲載されています。ぜひ参考にしてみてください。
一般社団法人・家財整理相談窓口「家財(生前・遺品・空家)整理・特殊清掃サービスの現状・課題」(5ページ目「ご依頼者様とのトラブル事例とその対策」より)
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本項では、『買取むすび』の生前整理・買取に関する以下の内容を解説します。
- ・査定料・出張料・キャンセル料は0円
- ・不要品が思わぬ金額になることも
- ・実際に生前整理をした方の口コミ・評判
ひとつずつみていきましょう。
査定料・出張料・キャンセル料は0円
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<買取可能な品目の一例>
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- 時計
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- カメラ
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まとめ:生前整理はやることを明確に把握するのが大切
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