十四代今泉今右衛門の買取価格とは?生い立ちから人間国宝に選ばれた経緯まで解説

「十四代今泉今右衛門の買取価格は?」
「高く売る方法が知りたい」
このように考えていませんか?
有田焼の伝統を現代に受け継ぐ名窯「今右衛門窯」の十四代目・今泉今右衛門。
伝統技法を守りながらも革新的な表現を追求し、52歳という若さで人間国宝に認定されたことで注目を集めました。
十四代今泉今右衛門の作品は、芸術的価値と市場での需要の高さから、陶芸品の中でも高価買取が期待される逸品です。
本記事では、今泉今右衛門の生い立ちや技法・人間国宝に選ばれた背景・買取価格の目安などを解説します。
「家に眠っている作品の価値を知りたい」「信頼できる業者に売りたい」とお考えの方は、ぜひ参考にしてください。
目次
【人間国宝】十四代今泉今右衛門(いまいずみいまえもん)とは
十四代今泉今右衛門について以下の点を紹介します
- ・生い立ち
- ・最年少で人間国宝に認定
- ・独自に新たな技法を造り出す
- ・十四代今泉今右衛門の陶歴
順番に見ていきましょう。
生い立ち
十四代今泉今右衛門は、1962年に佐賀県の陶芸一家・今泉家の次男として誕生しました。
今泉家では、江戸時代から伊万里焼の技法を継承しつつ、佐賀藩の御用窯として特別な器を制作しており、「鍋島焼」として伊万里焼とは区別されてきました。
幼い頃から伝統的な鍋島焼に囲まれて育ち、高校を卒業後は芸術とものづくりの幅を広げるため、武蔵野美術大学・工芸工業デザイン学科(金工専攻)に進学します。
大学卒業後は、陶芸界の巨匠・鈴木治氏のもとで修行を重ね、1990年からは人間国宝である父・十三代今泉今右衛門のもとで、家業に本格的に携わるようになりました。
色鍋島を中心とした色絵磁器の高度な技術を習得し、2002年に十三代の逝去に伴い、十四代今泉今右衛門の名を継承しました。
最年少で人間国宝に認定
有田焼の色絵磁器を手がけた名匠、十三代・今泉今右衛門は、人間国宝(重要無形文化財保持者)として広く知られています。
伝統を受け継いだ十四代目もまた、2014年に人間国宝として認定されました。
このとき、十四代目は52歳での受賞となり、色絵磁器の分野で最年少の認定となったことで話題を集めました。
独自に新たな技法を造り出す
十四代今泉今右衛門は、鍋島焼の伝統技法を継承しながら、「墨はじき」と呼ばれる技法をさらに進化させ、「雪花(せっか)墨はじき」という独自の技術を生み出しました。
伊万里焼の多くは、焼き上がった器に絵付けを行うのが一般的ですが、鍋島焼では焼成前に模様を描く「墨はじき」という技法が使われます。
墨はじきは、あらかじめ模様部分に墨を塗るため、焼成時に墨が蒸発し美しい白い線が残るのが特徴です。
十四代今泉今右衛門は、白い線を雪の結晶のように見せる表現を造り出し、「雪花」という繊細で幻想的な文様を完成させました。
この革新的な技法は高く評価され、彼が人間国宝に認定される大きなきっかけとなったのです。
十四代今泉今右衛門の陶歴
十四代今泉今右衛門の主な陶歴は以下の通りです。
-
陶歴
年代
出来事・受賞・活動
1962年
(昭和37年)
佐賀県有田町に生まれる
1985年
(昭和60年)
武蔵野美術大学 工芸工業デザイン学科(金工専攻)卒業
福岡の企業(㈱ニック)に入社
1988年
(昭和63年)
京都の陶芸家・鈴木治氏に師事
1990年
(平成2年)
父・十三代今泉今右衛門のもとで家業に従事(有田)
1995年
(平成7年)
九州陶芸八人の会展に出品
1996年
(平成8年)
日本伝統工芸展 入選
佐賀県美術展 知事賞受賞
一水会陶芸部展 一水会賞受賞(1996・1998)
日韓野外陶芸展 出品(佐賀・世界炎の博覧会)
今泉今右衛門古陶磁美術館 学芸員に就任
1997年
(平成9年)
韓日現代陶芸交流展 出品(韓国・昌原市)
出石磁器トリエンナーレ 佳作受賞
日本陶芸展 入選(〜2019)
西部工芸展 鹿児島放送局賞受賞
1998年
(平成10年)
日本伝統工芸展 日本工芸会会長賞受賞、正会員に推挙
佐賀銀行文化財団 新人賞受賞
佐賀新聞文化賞 奨励賞受賞
1999年
(平成11年)
青山グリーンギャラリーにて個展開催
2001年
(平成13年)
クレイワークス二人展に出品
2002年
(平成14年)
十四代今泉今右衛門を襲名
色鍋島今右衛門技術保存会 会長就任
今右衛門古陶磁美術館 理事長就任
一水会陶芸部 会員優賞受賞
2004年
(平成16年)
日本伝統工芸展 東京都知事賞受賞
2007年
(平成19年)
日本伝統工芸展 第一次鑑査委員に推挙
2008年
(平成20年)
西日本陶芸美術展 優秀賞受賞
MOA岡田茂吉賞 工芸部門 優秀賞受賞
2009年
(平成21年)
紫綬褒章を受章
2010年
(平成22年)
第1回 金沢・世界工芸トリエンナーレ 招待出品
日本工芸会 理事に推挙
2011年
(平成23年)
日伊芸術交流展「ラ・ルーチェ展」招待出品(イタリア)
2012年
(平成24年)
日本工芸会西部支部 幹事長に推挙(~2020)
日本陶磁協会賞・佐賀新聞文化賞受賞
2013年
(平成25年)
「Contemporary KOGEI Styles in Japan」展 招待出品(アメリカ)
2014年
(平成26年)
有田陶芸協会 会長就任
重要無形文化財「色絵磁器」保持者として認定(人間国宝)
シンガポール日本大使館主催展に招待出品
2015年
(平成27年)
MOA美術館「光琳ART展」招待出品
資生堂アートハウス「工藝を我らに」展 招待出品(~2017)
2016年
(平成28年)
日本伝統工芸展 審査委員に推挙
東京国立近代美術館「革新の工芸展」出品
2017年
(平成29年)
根津美術館 茶室展示に出品
バカラ社との共作「Baccarat meets IMAEMON」発表
萩美術館ほかで「今右衛門の色鍋島展」開催(~2018)
薬師寺へ三具足奉納
2018年
(平成30年)
佐賀県陶芸協会 会長就任
日本陶芸美術協会 会長に推挙
パリ・装飾美術館「ジャポニスムの150年」展に招待出品
2019年
(平成31年)
第二次 工藝を我らに 招待出品(~2023)
ギリシャ文化博物館「日本美術展」出品
2020年
(令和2年)
日本工芸会 副理事長に推挙
東京国立博物館「工藝2020」展 出品
2021年
(令和3年)
高島屋創業190周年記念展 出品(~2022)
「未来へつなぐ陶芸」展 出品(~2023)
2022年
(令和4年)
イタリア・ベネチア「ホモ・ファーベル展2022」出品
「Baccarat meets IMAEMON II」発表
2023年
(令和5年)
日本陶磁協会賞 金賞を受賞
2024年
(令和6年)
日本伝統工芸展 審査委員に再任
十四代今泉今右衛門の作品の買取価格
高価買取が期待できる作品例は以下の通りです。
- ・色絵薄墨墨はじき時計草文鉢
- ・色絵吹墨草花更紗文香炉
- ・色絵薄墨草花文額皿
- ・色鍋島芒文花瓶
- ・色絵雪花墨色墨はじき四季花文花瓶
陶芸作品は一点ごとの個性や状態によって評価が大きく変わるため、明確な市場相場が存在しません。
しかし、十四代今泉今右衛門の作品はコレクターからの支持も厚く、需要の高い作品として知られており、陶芸品の中でも高額査定が期待できます。
ご自宅に気になる作品が眠っているのであれば、『買取むすび』で無料査定を受けてみてはいかがでしょうか。
「すぐに売る予定はないけど、価値だけ知りたい」とお考えの場合でも大歓迎です。
相談の際はお近くの『買取むすび』をぜひご利用ください。
十四代今泉今右衛門の作品を高く売るポイント
十四代今泉今右衛門の作品を少しでも高く売りたいとお考えの際は、以下のポイントを参考にしてみてください。
- ・付属品や鑑定書があれば一緒に出す
- ・自己判断で磨いたり補修したりしない
- ・他に不要なものがあればまとめて売却する
それぞれ解説します。
付属品や鑑定書があれば一緒に出す
陶芸品には、共箱・証明書・鑑定書などの付属品があれば、一緒に査定に出しましょう。
付属品は作品の信頼性を高め、査定額アップにつながる大切なポイントです。
有名作家の作品は、精巧な贋作も多いため、専門家でも見分けがつきにくい場合があります。
鑑定書があれば「本物であること」の裏付けとなり、買取価格アップが期待できます。
鑑定書が付いていない場合は、美術市場で信頼されている鑑定機関や専門の鑑定士に依頼するのもひとつの方法です。
作家の制作年代と作品の特徴、使用された素材や技法などを科学的に分析し、真贋を判断してもらえます。
※一般的に鑑定書の発行は「故人となった作家の作品」が対象です。
※存命中の作家の場合は対象外となることが多いため、鑑定の可否は鑑定機関に問い合わせましょう。
自己判断で磨いたり補修したりしない
陶芸品に小さなキズや欠けがある場合でも、自分で修理するのは避けましょう。
市販の接着剤などで補修すると、かえって状態が悪化し、評価が下がる可能性があります。
なるべく手を加えず、そのままの状態で査定に出すことをおすすめします。
他に不要なものがあればまとめて売却する
買取店では、複数まとめて査定に出すことで全体の評価が高まるケースがあります。
『買取むすび』では、複数のアイテムをまとめて査定すると買取額がアップする「おまとめ査定」を実施中です。
業界トップクラスの買取品目を取り扱っているため、複数の不要品をお持ちの際は、ぜひ活用してみてください。
『買取むすび』が選ばれる理由
『買取むすび』には、以下のような特徴があります。
- ・ライフスタイルに合わせた3つの買取方法
- ・豊富な買取実績
- ・日本マーケティング機構の調査で3冠達成
順番に見ていきましょう。
ライフスタイルに合わせた3つの買取方法
『買取むすび』では、お客様のご利用しやすい買取方法が選べます。
買取方法は以下の3つです。
買取方法 |
詳細・特徴 |
・直接店舗に持ち込む ・買い物のついでに利用可能 ・気軽に利用したい方におすすめ |
|
・鑑定士が自宅を訪問 ・持ち運びしなくても自宅で完結 ・買取に出す品が多い方におすすめ ※一部の地域は対象外となります |
|
・商品を送って売却 ・自宅にいながら完結 ・仕事などで忙しい方におすすめ |
陶芸品は、非常に繊細なため、持ち運びの際は接触や割れに注意しましょう。
破損などのトラブルが心配な方は、「出張買取」がおすすめです。
豊富な買取実績
『買取むすび』では、これまでに多くの陶芸品や骨董品を買取してきました。
多種多様なジャンルや作家作品を見てきた経験から、有名作家の作品や一点物の芸術品でも、価値を見出し適正価格を提示可能です。
また、『買取むすび』では、国内だけでなく海外にも独自の販売ルートを持っているため、最も高く売れる市場を見極めて買取価格を決定します。
お客様から買取した品物は自社でも販売しているため、中間マージンなどの余分なコストがかかりません。
その分、お客様に満足いただける高価買取を目指しています。
日本マーケティング機構の調査で3冠達成
『買取むすび』は、日本マーケティングリサーチ機構の調査において、以下の3つの部門で1位に選ばれました。
- ・買取価格が魅力的な買取店
- ・安心・信頼できる買取店
- ・終活・生前整理・遺品整理でオススメしたい買取店
『買取むすび』は、豊富な買取実績と専門知識を活かして、高価買取を実現しています。
ぜひ、お近くの店舗をご利用ください。
【Q&A】十四代今泉今右衛門に関するよくある質問
十四代今泉今右衛門についてよくある質問は以下の通りです。
- Q.十四代今泉今右衛門の年齢はいくつですか?
- Q.十四代今泉今右衛門の花瓶はいくらで売れますか?
- Q.今泉今右衛門は何焼きですか?
順番に回答します。
Q.十四代今泉今右衛門の年齢はいくつですか?
A.1962年12月30日生。63歳(2025年4月時点)。
本名は「今泉雅登」さんです。
Q.十四代今泉今右衛門の花瓶はいくらで売れますか?
A.買取価格は、作品の需要や状態によって変動するため、一概には提示できません。
目安となる価格は以下の通りです。
- ・色絵墨はじき花瓶(高さ20.5cm・幅9.6cm):3万円前後
- ・色絵墨はじき葡萄文花瓶(高さ18.2cm・幅24.1cm):10万円前後
- ・色絵薄墨墨はじき花瓶(高さ31.5cm・幅20.1cm):13万円前後
作品の価値が気になる方は、『買取むすび』の無料査定をご利用ください。
写真を送るだけで、おおよその買取価格がわかる「LINE査定」も便利です。
※上記の価格は一例であり、実際の買取価格を保証するものではありません。
Q.今泉今右衛門の作品は何焼きですか?
A.佐賀県を代表する「今右衛門窯」は、370年以上もの長い歴史を受け継いできた老舗、有田焼の名門です。
十四代今泉今衛門の作品の売却は『買取むすび』におまかせ
十四代今泉今右衛門は、伝統ある鍋島焼の技法を継承しながらも、「雪花墨はじき」など独自の表現を生み出し、若くして人間国宝に認定されました。
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