金の純度を表す文字の意味は?各表記の金の割合・価値・使用用途を解説

「金の純度を表す文字の種類を知りたい」
「金商品に施されている刻印の意味を知りたい」

このように考えていませんか。

金の純度を表す文字は数多く存在します。金メッキ・金張り・カラーゴールドなどを含めると、その種類は数え切れません。

お手持ちの金商品に見慣れない刻印があった場合「純金なのか?」「偽物なのか?」と疑問を持つ方もいらっしゃるでしょう。

そこで、本記事では金の純度を表す文字の種類や、刻印がない商品の純度を求める方法を解説します。金の純度について知りたい方は、ぜひ参考にしてみてください。

<この記事でわかること>

  • ・金の純度を表す文字の種類
  • ・カラーゴールドの刻印の種類
  • ・金メッキ・金張りの刻印の種類
  • ・刻印がない商品の純度を求める方法

そもそも「金の純度」とは

金の純度とは、金と他の貴金属を混ぜ合わせた際の、金の割合を指します。金は硬度が低い性質上、熱に弱く、傷つきやすい特徴があるため、ジュエリーの素材には向きません。

そのため、ジュエリーや日用品などに加工する際、ほとんどの場合は他の金属を含有します。その際に表記するのが「金の純度」なのです。

金の純度を表す文字・表現について

金の純度を表す文字や表現はさまざまです。本章では、金の純度に関する以下の内容を解説します。

  • ・金の純度は「24分率」で表すのが一般的
  • ・24分率における「〇〇K」「K〇〇」の違い
  • ・「1000分率」が使用される場合もある
  • ・「ひし形+1000分率」の刻印は造幣局お墨付きの証
  • ・金メッキ・金張りには「GP」「GF」の刻印が追加される
  • ・すべての金商品に刻印があるとは限らない

ひとつずつ見ていきましょう。

金の純度は「24分率」で表すのが一般的

金の純度は「24分率」と呼ばれる表記を用いるのが一般的です。24分率とは、100%を24とする表記の方法で、金100%の場合は24金、金75%の場合は18金と表します。

「金」の代わりに「K」を用いることもあり、この場合は「K24・K18」と「K」が数字の前に来ます。なお「K」は「カラット(Karat)」の略称です。

金を24分率で表した際のパーセンテージは、以下の表をご参照ください。

  • 24分率における金の割合

    24分率表記

    金の含有割合(%)

    24金

    99.9

    23金

    96.5

    22金

    91.6

    20金

    83.5

    18金

    75.0

    17金

    70.0

    16金

    66.6

    15金

    62.5

    14金

    58.5

    12金

    50.0

    10金

    41.6

    9金

    37.5

    8金

    33.3

    5金

    21.0

24金が100%表記でない理由は、加工している途中でわずかな不純物が混入する可能性を考慮してのことです。0.001%でも不純物が混入すれば100%とはいえないため、99.99%と表記しています。

また、金以外の貴金属に使う種類によっては「カラーゴールド」と呼ばれる金属にもなります。カラーゴールドについては『カラーゴールドは色ごとに刻印が決められている』の項目で詳しく解説しています。

24分率における「〇〇K」「K〇〇」の違い

金の純度を表す「K」は「Karat」の頭文字をとった表記です。ダイヤのカット数を表す「カラット(Carat)」と混同されがちですが、意味は異なります。

24分率において、「K18」「18K」と「K」が数字の前後どちらかに表記されますが、いずれも意味は同じです。

製造された国により記載場所が異なり、日本で製造された金は「K18」と、Kが前につきます。

海外で製造された金商品には「18K」と、「K」が後ろにつくケースが多く見られます。

通称「アトK」と呼ばれ、宝飾業界では「アトKの場合、製造場所によっては純度を偽っている可能性もあるため注意が必要」というのが一般的です。

また、海外製では稀に「KT(カラット)」と表記している物もあります。

「1000分率」が使用される場合もある

金以外の貴金属は「1000分率」が使用されます。1000分率とは、100%を1000とした表記方法です。

金の純度を表す際に用いられるケースもあり、インゴットや金貨によく見られます。また、日本造幣局が認めた金商品にも1000分率が使用されます。

造幣局が定めた表記については、次の項目をご覧ください。

「ひし形+1000分率」の刻印は造幣局お墨付きの証

日本国旗の横にひし形があり、中に数字が書かれている刻印は、日本の造幣局が厳しくチェックした後に施される物です。

画像のようなマークがある場合は、数字の純度に偽りはないと判断してよいでしょう。

なお、1000分率表記における金の割合は以下のとおりです。

  • 1000分率における金の割合

    1000分率表記

    金の含有割合(%)

    1000

    99.9

    916

    91.6

    750

    75.0

    585

    58.5

    416

    41.6

    375

    37.5

金メッキ・金張りには「GP」「GF」の刻印が追加される

金メッキ・金張りには、それぞれ「GP」「GF」刻印が追加されます。金メッキ・金張りとは、金以外の貴金属に金を薄く貼る加工をした物です。

他にも、以下表のようにさまざまな刻印があり、加工方法によって表記方法が異なります。

  • 金メッキ・金張りの刻印一覧

    刻印

    加工方法

    GF

    金張り

    GR

    GS

    RGP

    GP

    金メッキ

    HE・HGE

    (メッキの厚さ)M

    【例】1M(1ミクロンの厚さのメッキ)

    1/(メッキの厚さ)

    【例】1/10(1/10ミクロンの厚さのメッキ)

    GE・GEP

    電気メッキ

例えば、金18のメッキの場合は「K18GP」のように表記されます。金メッキ・金張りは本体が金ではないため、金としての価値はほとんどありません。

すべての金商品に刻印があるとは限らない

日本国内では、純度の刻印が義務付けられていないため、刻印がない金商品もあります。つまり、刻印がないからといって偽物とも限らないのです。

刻印がない金商品の純度を確認する方法は、以降で解説します。お手元に刻印のない金商品がある方は、ぜひご覧ください。

カラーゴールドは色ごとに刻印が決められている

金商品は、金と合わせる貴金属の種類によって特定の色を演出できます。混ぜる金属を「割金」といい、使用されるのは主に銀・銅・銀・銅・パラジウム・ニッケル・亜鉛などです。

色を調整した金属は「カラーゴールド」と言われ、主に以下の種類があります。

  • カラーゴールドの代表的な種類

    カラーゴールドの名称

    刻印

    割金

    イエローゴールド

    YG

    銀・銅

    ピンクゴールド

    PG

    銀・銅・パラジウム

    ホワイトゴールド

    WG

    ニッケル系:ニッケル・亜鉛・銅

    パラジウム系:銀・パラジウム

    グリーンゴールド

    GG

    レッドゴールド

    RG

カラーゴールドの場合は、「K18WG」「K18PG」のように、末尾に刻印が追加されます。

なお、「白金」は「金」とついていますが金ではなくプラチナ(Pt)です。間違われやすいため、購入する際は注意しましょう。

海外製・アンティーク品にみられる刻印の種類

海外に目を向けるとさらに多くの刻印が存在し、アジアだけでも以下の種類があります。

  • アジアの金の刻印

    刻印

    純度

    中国

    万足金

    ほぼ純金

    千足金

    22金程度

    中国やタイ

    965

    23金程度

    東南アジア

    916

    22金程度

表の純度があいまいな理由は、刻印が厳密に純度を表すものではないためです。計測した結果がそれに近い純度だったため、表のような表記をしています。

ヨーロッパ諸国ではさらに多くの刻印が存在します。以下の記事で詳しく解説しているため、これまで紹介した刻印以外が施されている場合は、ぜひ参考にしてみてください。

金の価格は需給バランスや経済状況などの要素によって決まる

金は、純度が高いほど価格が上がります。また、金の価格は需給バランス・世界情勢・経済状況によって日々変動しているため、将来の正確な価格は誰にも分かりません。

世界情勢が悪くなると価格が上がる傾向にあり、ゆえに「有事の金」と言われています。情勢の悪化に伴って価格が上がる理由は、資産家などが資産を守ろうとして金にお金を移すためです。

世界中で価値が認められている金がなせる特徴でもあります。

金の価格が変化する理由は、以下の記事でも詳しく解説しています。より深く知りたい方は、ぜひご覧ください。

金の買取相場

金の買取相場は日々の金価格によって変わります。そのため一概に〇〇円という基準はありません。

純度ごとの買取相場を知りたい方は、買取専門店が運営しているサイトの買取相場を確認するのがおすすめです。

過去の金相場の推移が気になる方はこちらの記事も参考にしてみてください。

金の純度別で異なる用途

金商品は純度によってよく作られる商品が異なります。本章では、以下の純度ごとに、よく用いられる商品について解説します。

  • ・24金
  • ・22金
  • ・18金
  • ・14金
  • ・10金

それぞれ見ていきましょう。

24金

24金は、限りなく金100%に近い純度です。そのため、ほとんどの場合は、インゴットに用いられます。金は硬度が低く衝撃で形が崩れやすいため、ジュエリーにはあまり向きません。

22金

ジュエリーとして加工されることが多いのが22金です。日本ではメジャーではありませんが、海外だと人気が高い純度です。割金が少なく、金特有の輝きが楽しめます。

18金

日本で最もポピュラーな純度で、ジュエリーによく用いられます。金特有の輝きを維持しつつ日常使いにふさわしい硬度まで上げてくれるバランスの取れた割合です。

18金になれば、割金による色の変化も楽しめます。また、ジュエリーだけでなく、ライターやスマホケースなどにも18金が多く見られます。

14金

文房具・日用品などによく用いられるのが14金です。金特有の輝きは減るものの、硬度・耐久性が増し、価格帯が手頃になります。海外だと、ジュエリーも14金が多用されています。

10金

手頃な価格のジュエリーとしてよく用いられます。ただし、価格が安くなるぶん、変色・サビの可能性は高くなります。金属アレルギーの発症確率も上がるため、アレルギーを持っている人は要注意です。

また、数は少ないですが、K9・8・5などのジュエリーも存在します。その場合、ほとんどが海外製です。

偽物の判別も可能|金の純度の調べ方

金の純度は、刻印がなくても以下の方法で調べられます。

  • ・重さや触感を確かめる
  • ・磁石を使用する
  • ・体積と重さから比重を計算する
  • ・試金石を用いる
  • ・X線検査をする

家庭で調べられる方法もあるため、ぜひ参考にしてみてください。

なお、本物との見分け方は以下の記事でも詳しく解説しています。

重さや触感を確かめる

金は見た目より重みがあります。そのため、手に持ってずっしりとした重みがあるかでおおよその確認が可能です。また、金は熱伝導性が高いため、手の体温に反応してすぐに温まるかも判断基準になります。

磁石を使用する

金は磁石に反応しない素材です。そのため、「GP」「GF」の刻印がないにもかかわらず磁石にくっついた場合、金メッキ・金張りの可能性を疑いましょう。

ただし、金以外にも磁石に反応しない金属はあります。「磁石に反応しない=確実に純金」ではないため、磁石を用いた方法は、ひとつの判断基準として参考にする程度がよいでしょう。

体積と重さから比重を計算する

比重を用いれば、ある程度の純度を判別できます。以下の手順で簡単に測定できるため、ぜひ試してみてください。

<金の比重を測る方法>

  1. はかりなどを使用して金商品の重さを測る
  2. 金商品が入る大きさの容器に水を張る
  3. 水を入れた容器の重さを測る
  4. 金商品を糸などで吊るし、水の入った容器に浸けて重さを測る
  5. 「3.」と「4.」の重さの差を計算する
  6. 「1.」の重さを「5.」の数値で割る
  7. 計算結果を以下の表にあてはめる
  • 比率における金の純度

    金の純度

    比重

    24金

    19.13〜19.51

    22金

    17.45〜19.24

    20金

    16.03〜17.11

    18金

    14.84〜16.12

    14金

    12.91〜14.44

    10金

    11.42〜13.09

なお、比重を用いる方法は、宝石など金以外の装飾がついているものでは計測できません。

試金石を用いる

試金石を用いて対象物を擦り、削られた金の具合で判断する方法です。試金石についた金がオレンジ色に近ければ純金の可能性が高く、純度が下がるにつれて、オレンジから黄色色に変化します。

ただし、素人目では判断が難しいうえに、対象物を傷つけるため、おすすめはできません。

X線検査をする

最も確実なのが、X線を照射し、反応から金属の種類を判別する方法です。買取専門店などで、行えます。

ただし、高価で最先端な方法なため、すべての買取専門店で用意しているとは限りません。『買取むすび』では、最新のX線検査機を用意して査定しております。本物と偽物の判別ができない場合は、ぜひ無料査定を試してみてください。

金を売るなら最新の検査機器がそろっている『買取むすび』へ

『買取むすび』では、金の買取を歓迎しています。3つの買取方法に対応しているため、ご自身の都合がよい方法をお選びください。

  • ・店頭買取
  • ・宅配買取
  • ・出張買取

それぞれの特徴を解説します。

店頭買取

『買取むすび』にご来店いただき、鑑定士がその場で金商品を査定する方法です。査定結果を直接確認できるため、初めて買取査定する方や、査定結果を詳しく聞きたい方におすすめです。

来店予約は不要で、査定料・キャンセル料も発生しません。お買い物やお出かけの際に、気軽にお立ち寄りください。『買取むすび』の店舗は以下のボタンから確認可能です。

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出張料・査定料・キャンセル料は無料で、玄関先での査定に対応しているため、気軽にご依頼いただけます。出張買取の申し込みは、以下のボタンから可能です。

宅配買取

金商品を『買取むすび』へ送るだけで査定が行える方法です。送料は『買取むすび』が負担し、希望の方には無料宅配キットも用意しています。

近くに店舗がない方や、事情で来店が難しい方におすすめです。以下のボタンから簡単に申し込み可能なため、ぜひ気軽にお試しください。

【Q&A】金の純度を表す文字や金商品に関してよくある質問

金の純度を表す文字や金商品に関してよくある質問をまとめました。内容は以下のとおりです。

Q.16金という刻印は存在する?

Q.18金と24金、持つならどっちがいい?

ひとつずつ回答します。

Q.16金という刻印は存在する?

A.16金という刻印は、存在します。ただし、日本ではあまりメジャーでなく、お手持ちの貴金属に16Kと書かれている場合は海外製と考えてよいでしょう。

Q.18金と24金、持つならどっちがいい?

A.何に使いたいのか、どのような物がほしいのかによって選択する純度は変わります。資産の保護目的なら価値の高い24金が、ジュエリーなら価値と硬度のバランスが取れている18金がおすすめです。

まとめ:金の純度を表す文字は種類が多い!日本では24分率・1000分率が一般的

金の純度は24分率で表すのが一般的です。24分率を用いる際は、数字の前後に「K」もしくは「金」がつきます。

造幣局の審査を通った品物には1000分率が使用され、日本国旗のイラストと、ひし形のなかに数字が書かれている刻印が施されます。

ただし、日本には純度を表す刻印をする義務がないため、全ての金商品に刻印されている訳ではありません。

自分の持っている金商品に刻印がない・純度が分からない、という方は、ぜひ買取むすびの無料査定をご利用ください。

最新の機器と熟練の知識で金の純度を確認いたします。査定料は無料で、査定後にキャンセルしてもキャンセル料はいただきません。契約いただいた際には、その場で現金をお支払いいたします。

店舗は以下のボタンから確認可能です。ぜひお気軽にお立ち寄りください。

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