【完全攻略】年末大掃除のコツは?大掃除の由来から不用品の整理まで

年の瀬も押し迫って参り慌ただしく過ごしている方も多いのではないでしょうか。 大掃除は年末の風物詩であり、新年を清潔で快適な環境で迎えるための重要な習慣です。

本記事では、大掃除の歴史や意義から、効率的な掃除の手順、エコで環境に優しい方法、不用品の整理など、幅広く詳しく解説していきます!

大掃除の由来は?いつするのが良い?

煤払い(すすはらい)

日本の年末大掃除の由来は、新年を迎えるための清めの儀式にさかのぼります。この習慣は「煤払い(すすはらい)」と呼ばれ、神社仏閣で行われる清掃行事がルーツとされています。

江戸時代には、煤やほこりを払い清めることで新しい年を迎える準備を整える行為が一般家庭にも広がりました。

また大掃除は、歳神様(としがみさま)をお迎えするための重要な準備とされています。歳神様は昔の人の考えでは祖先の霊が田の神・山の神となり、お正月に歳神となり子孫の繁栄を見守ってくれるものと考えられていました。歳神様は、新しい年の幸福や繁栄をもたらしてくれる神様であり、清らかな家でお迎えするのが礼儀です。

そのため、大掃除を行うタイミングにはいくつかの注意点があります。

大掃除を控えるべき日は?

大掃除を控えたほうがよい日というのは年末年始が当たります。それぞれ、なぜその日に掃除をしてはいけないかの理由も合わせてご紹介いたします。

12月29日

この日は「二重苦」とされ、縁起が悪い日です。数字の「9」は「苦」を連想させ、29日が「二重苦」となるため、避けるのが一般的です。

12月30日(晦日)

昔の暦では大晦日に当たる日で、大晦日に掃除をすると「一夜飾り」になってしまうためNGとされています。一夜飾りとは、大晦日にお正月飾りを出すことを指し、急ごしらえとみなされるため縁起が悪いとされます。

12月31日(大晦日)

大晦日は1年の最後の日であり、歳神様をお迎えする日です。この日に大掃除をすると、「一夜飾り」の状態になり、歳神様に失礼だとされています。

また、大晦日になって慌てて掃除をするのは、掃除が終わらない可能性もあり、落ち着いて新年を迎えることが難しくなります。

1月1日(お正月)

この期間に掃除をすると、せっかく迎えた歳神様を掃き出してしまうと考えられています。「福が逃げてしまう」→「縁起が悪い」とされているためお正月の掃除は避けなければいけません。そもそもお正月の日に大掃除をするのも慌ただしくて避けたいですよね。

1月1日~3日(三が日)

1月1日~3日までの三が日は「水・火の神様」にお休みしていただくという考え方があります。掃除をするとき、水を使用するため水の神様にも働いてもらうことになります。三が日は水の神様にも休んでもらうため避けたほうが良いでしょう。

ちなみに三が日に料理をしてはいけないというのは、火の神様を怒らせてしまうという理由からです。その他、料理をすると水の神様・火の神様にも働いていただくことになるので三が日に料理をすることは控えるようにしましょう。

大掃除を行う最良な日は?

箒・ちりとり

大掃除の最適なタイミングとしては12月13日が良いとされています。

江戸時代には12月13日が「鬼宿日(きしゅくにち)」とされていたため、江戸城ではこの日に煤払いをされていました。

「鬼宿日」とは月に1度しか訪れない「最高の吉日」とされており、鬼宿日は字の如く、鬼が宿に籠って外に出ない日とされているため、鬼に邪魔されず物事がうまくいく日とされています。

ただし1日で大掃除を行うのも、13日が平日で掃除するのが難しいということもあるので避けたほうが良い日の29日以降とならないように、12月13日から28日までに大掃除をすようにしましょう。 上記の注意点を踏まえ、掃除を早めに済ませて清らかな気持ちで歳神様をお迎えしましょう。

大掃除の準備

効率的な大掃除を行うには、事前の準備が欠かせません。必要な掃除道具やスケジュールの立て方を以下に紹介します。

必要な掃除道具リスト

掃除道具

  • ・モップ、ほうき、掃除機
  • ・雑巾、マイクロファイバークロス
  • ・重曹、クエン酸、セスキ炭酸ソーダなどのエコ洗剤
  • ・ゴム手袋、ブラシ類
  • ・窓用ワイパー、新聞紙(窓掃除用)
  • ・ゴミ袋

掃除をする箇所によりますが、これらの道具を事前に揃えておくことで掃除をスムーズに進めることができます。また、道具の収納方法や使用後のケアも計画に含めると、次回の掃除が楽になります。

スケジュールの立て方

大掃除を効率的に進めるには、無理のないスケジュールを立てることが重要です。

  • 掃除する範囲を決める:家全体を掃除するのか、重点的に掃除する場所を選ぶのかを決めましょう。
  • 日程を分ける:一日ですべてを終わらせようとすると疲労が溜まりがちです。複数日に分けて計画を立てると効率的です。
  • 作業を分担する:家族がいる場合は役割を分け、みんなで協力して行いましょう。

例えば、1日目はキッチン、2日目はリビング、3日目は浴室といったように、エリアごとに分けると無理なく進められます。

掃除箇所ごとの効率的な掃除方法

掃除を行う場所によって、最適な掃除方法は異なってきます。以下の方法で各箇所の掃除を進めていきましょう。

キッチン

油汚れの落とし方

油汚れは、キッチンで一番問題となる一つです。特にガスコンロやレンジフード周辺は、日々の調理で発生する油が蓄積しやすい場所です。

以下の方法で掃除すると綺麗になります。

  1. 重曹ペーストを作る: 重曹に少量の水を加え、ペースト状にします。濃度が高いほど頑固な汚れに効果的です。
  2. 汚れに塗布: 汚れ部分に重曹ペーストを塗り、数分間放置します。これにより、重曹が油を分解しやすくなります。(ラップで覆うことでさらに効果が増します。)
  3. 擦り洗い: 柔らかいスポンジやブラシで擦り、汚れを落とします。必要に応じて、少量のクエン酸を加えるとさらに効果的です。
  4. お湯を活用: 重曹を溶かしたお湯で布巾を浸し、表面を拭き取ると細かい油汚れも取り除けます。

シンクの清掃

シンクには水垢や石鹸カスが溜まりやすいです。クエン酸はこれらを取り除くのに最適です。

  1. クエン酸スプレーを作る: クエン酸小さじ1を水200mlに溶かし、スプレーボトルに入れます。
  2. スプレーして放置: シンク全体にスプレーをかけ、10分程度放置します。頑固な汚れにはキッチンペーパーを敷いてスプレーを染み込ませます。
  3. スポンジで擦る: 汚れが浮いてきたらスポンジで擦り、最後に水で洗い流します。乾いた布で拭き上げると光沢が出ます。

冷蔵庫の掃除

賞味期限切れの食品がないか整理しつつ、清潔に保つことが大切です。

  1. 食品を全て取り出す: 中身を一旦取り出し、分類します。期限切れや不用品は処分しましょう。
  2. 内部の清掃: 中性洗剤を含ませた布巾で冷蔵庫内を拭きます。水で洗い流せない部分は、洗剤を薄めた水で拭き取ります。
  3. 棚や引き出しの掃除: 外せるパーツは取り外し、重曹水で洗います。乾燥させてから元に戻します。
  4. 食品の整理: 食材をカテゴリーごとに分けて戻すと、取り出しやすく管理が楽になります。

浴室

カビ取りのコツ

湿気が多い浴室では、赤カビや黒カビが発生しやすいです。定期的なカビ取りが欠かせません。

  1. 市販のカビ取り剤: 目地やゴムパッキンにスプレーし、ラップで覆って時間をおいてからブラシで擦ります。
  2. 自然素材の活用: 重曹とクエン酸を1:1で混ぜ、ペースト状にしてカビに塗ります。しばらく置いた後、ブラシで擦り水で流します。
  3. 換気を徹底: 掃除後は換気扇を回し、窓を開けて湿気を逃がします。

排水溝の掃除

排水溝は、悪臭や詰まりを防ぐために定期的な清掃が必要です。

  1. 重曹とクエン酸で泡洗浄: 排水溝に重曹を振りかけ、その上からクエン酸水を少量注ぐと泡が発生します。これが汚れを分解します。
  2. 放置後に水で流す: 10–15分程度放置した後、水でしっかり流します。
  3. 細かい汚れをブラシで除去: 排水溝のカバーや部品を取り外し、歯ブラシなどで擦り洗いします

窓をピカピカにする方法

窓掃除は、汚れが目立つ場所を効率よく清掃することがポイントです。

  1. 初めに埃を取り除く: ハケや乾いた布で埃を取り除きます。
  2. 洗剤を使う: 窓用洗剤を使用するか、薄めた中性洗剤をスプレーします。
  3. ワイパーで拭き取る: 上から下へ一方向に動かし、汚れを拭き取ります。
  4. 新聞紙で仕上げ: 新聞紙で乾拭きすると、拭き跡が残らずピカピカになります。

換気扇やエアコン

換気扇

換気扇はパーツごとに分解できる場合は分解して下記の通り洗浄を行うと綺麗になります。分解するのが難しい場合は無理せず外さないようにしましょう。

  1. 分解して浸け置き: フィルターやファンを外し、重曹水に浸け置きします。頑固な汚れにはお湯を使うと効果的です。
  2. ブラシで洗浄: 汚れが浮いたらブラシで擦り落とします。
  3. 乾燥させる: しっかり乾かしてから元に戻します。

エアコン

  1. フィルター掃除: フィルターを取り外し、埃を掃除機で吸い取ります。その後、ぬるま湯で洗います。
  2. 内部清掃: 市販のエアコンクリーナーを使用し、内部をスプレーで洗浄します。
  3. 通気を確保: 完全に乾かしてから電源を入れ、通気を確認します。

使用頻度が高い掃除テクニック

  • 重曹: 油汚れや焦げ付きの除去に有効。パウダー状のまま使ったりペーストにしたりと用途が広いです。
  • クエン酸: 水垢やカルキ汚れに効果的。特にキッチンや浴室で大活躍します。
  • セスキ炭酸ソーダ: 手垢や軽い油汚れを落とすのに適しています。スプレーとして日常的に使えるので便利です。

不用品の整理

大掃除は不用品を整理する絶好の機会です。不用品の整理を行うことで運気もよくなります。

風水では使用しないものには「厄」が宿るとされています。「厄」とは、溜まることで運気を下げ幸運を遠ざけるものとされています。そのため使わなくなったものは捨てて、厄を年内に捨てるようにしましょう。

特に以下の3か所は風水の三大スポットともされています。

  • 玄関|運が訪れる
  • 寝室|運が貯まる
  • キッチン|運が巡る

この3か所で不要なものがあれば迷わず捨てましょう。

どういったものを不用品とすべき?

要不要

いざ不用品を捨てようと思っても、どれが不用品か決められないなんてことありますよね。捨てようと思ってもなかなか進まない方は、以下の方法を試してみてください。

  • ・使わなかった年数を基準に捨てる
  • ・範囲を決めて捨てる
  • ・残す数を決めて捨てる
  • ・捨てずに「一時保留」にする

使わなかった年数を基準に捨てる

何年クローゼット・箪笥に眠っていたら捨てる、とすれば状態の良し悪しに関係なく捨てることができます。 1年使用しないものがあれば不用品としても問題ないですが、それでは少し捨てづらい…というのであれば2~3年使用しなかったものを捨てることをオススメします。

2~3年使用しなかったのであれば、今後使う機会はほぼないといえるため、運気アップのため!と考え思い切って捨ててしまいましょう。

範囲を決めて捨てる

一度に全部捨てる、と決めたらその量の多さに「やっぱりこんな捨てるのはやめよう…」と控えめになってしまう事があります。なのでとりあえずこのクローゼットの中身だけ、台所の食器棚の中だけとするとすんなり捨てられます。

掃除は一度始めると、やっぱりここも、と気になり始めます。少しずつ捨てる成功体験を得ることで他の場所の整理整頓もしやすくなります。

残す数を決めて捨てる

例えば週5日Tシャツを着るから5枚は残す、プライベートに2個と仕事用1個バッグを残しておきあとは捨てる、と残す数を決めてから捨てると整理整頓がスムーズに進みます。

捨てずに「一時保留」にする

なかなか捨てる、といった行動をとることは気合が必要です。そのため捨てるか悩むものに関しては「一時保留」としましょう。 その一時保留の物を1か月後・3か月後と改めて確認し、一時保留が続くようなら次の年の大掃除に捨てることをオススメします。

不用品の整理で運気を上げる

不用品を整理することで運気が上がってきます。風水では、ものを捨てる行為は運気アップにつながるとされています。捨てるものによって影響される運気が異なるため、うまくいっていない事柄の原因が家にある「もの」の可能性もあります。

「運気」は「気を運ぶ」を意味し、ものが多いと運気を停滞させ、少ないと運気が滞りなく流れる、というのが風水の考え方です。

また、「使わないもの=厄」とも考えられており、収納して一見きれいな状態でも、使わないものがあると厄が存在している状況とされています。「ものを捨てる」のは、運気の流れるスペースを作り、厄を部屋から消し去るための重要な行為なのです。 捨てると運気が上がるものに関しては以下の記事を参考にしてみてください。

【捨てる】物と【売る】物を分ける

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意外と高く【売れる】不用品について

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  • ■ CD・DVD・レコード
  • ■ 着物・浴衣
  • ■ キャラクターグッズ・トレーディングカード・アイドルグッズ
  • ■ 楽器
  • ■ 香水・化粧品
  • ■ お酒
  • ■ 美術品・骨董品・工芸品
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