【レア硬貨】価値のある硬貨の特徴や種類とは|高く売る3つのコツについても紹介
「価値のある硬貨ってどれ?」
「いつの硬貨は高く売れる?」
このような疑問はありませんか?
100円玉は100円の価値しかないように、硬貨は通常なら額面以上で売買されることはありません。
しかし、硬貨の中には希少性の高さから額面以上の価値が認められ、高価買取される種類があります。見た目は普通なのに、何倍もの価値がつく可能性もあるのです。
この記事では、価値のある硬貨の特徴や、高く売るためのコツを紹介します。財布や貯金箱の中にレア硬貨が混ざっているかもしれません。
ぜひ、この記事を参考にして調べてみてください。
目次
価値のある硬貨(レア硬貨)とは
価値のある硬貨とは、何らかの理由によって額面以上の価値がつき、高値で取引されている硬貨を指します。
種類や状態によっては1枚数万円で取引されるケースも珍しくありません。
レア硬貨やプレミア硬貨とも呼ばれており、コレクターズアイテムとして世界中の収集家から高い需要がある点が特徴です。
価値のある硬貨は一般的な硬貨と同じデザインの種類も多いため、よく見なければ気づかない場合もあります。
財布や貯金箱の中に眠っている可能性もゼロではありません。次章では価値のある硬貨の特徴を紹介するため、ぜひご覧ください。
価値のある硬貨の特徴
価値のある硬貨には以下の特徴があります。
- ・発行枚数が少ない年号の硬貨
- ・製造エラーが見られる硬貨
- ・記念に発行された硬貨
- ・金で作られた硬貨
製造エラーや素材の違いなどは見た目で判別できるケースがあるため、ぜひご自身で確認してみてください。それぞれ解説します。
発行枚数が少ない年号の硬貨
硬貨は毎年発行されています。ただし、流通している総数や経済の動向などを考慮して発行枚数は決められており、毎年一律ではありません。
そのため、発行枚数が多い年もあれば、少ない年もあるのです。発行枚数が少ない年の硬貨は希少価値が認められ、高価買取される傾向があります。
製造エラーが見られる硬貨
製造時のミスによってエラーが見られる硬貨は希少なため、高価買取される傾向です。
製造された硬貨は流通する前に検品作業されます。エラーが見られる硬貨は検品時にはじかれるため、市場には滅多に出回りません。
近年は製造技術の向上によってミスは生じにくくなっています。そのため、エラーの生じた硬貨は価値があるとされ、高値で取引されているのです。
記念に発行された硬貨
硬貨の中には、何かの記念に発行される特別なものがあります。過去には、万博博覧会・オリンピック・皇室の慶事などを記念して発行されました。
記念硬貨の多くは数量限定で発行されており、発行枚数が少ない種類ほど高い価値があるとされ、高値で取引されています。
反対に、発行枚数の多い種類は額面以上の価格がつかないケースもあるため、すべての記念硬貨が高値で取引されているわけではありません。
金で作られた硬貨
金で作られた硬貨は素材の希少性から高い価値が認められています。硬貨にはアルミニウム・ニッケル・銅などの安価な素材が使われる場合がほとんどです。
ただし、記念硬貨などの特別なものには金が使われるケースもあります。金の価格はここ数年で高騰しているため、金で作られた硬貨は額面以上の価格がつく可能性が高いでしょう。
額面別|発行枚数の少ない年の硬貨
実際に、どの硬貨に価値があるのか気になる方もいるでしょう。ここでは額面別に発行枚数が少ない年の硬貨を紹介します。
- ・1年玉
- ・5円玉
- ・10円玉
- ・50円玉
- ・100円玉
- ・500円玉
それぞれ見てみましょう。
1年玉
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発行枚数が少ない年の1円玉
発行年 発行枚数 昭和30年 約3億8,000万枚 昭和64年 約1億1,000万枚 平成23年 約45万枚 平成24年 約65万枚 平成25年 約55万枚
1円玉は硬貨の中でも発行枚数が多い種類です。過去には発行枚数が20億万枚に達した年もあります。
中でも1円玉が最初に発行された昭和30年のものは希少価値が高く、1枚数千円で取引されるケースも珍しくありません。
キャッシュレス決済が一般的となった平成20年代は、1円玉を使う機会が減ったため、発行枚数も激減しました。消費税が8%に変更された平成26~27年は一時的に発行枚数が増えましたが、その後再び減ります。
そのため、表中に記載されている年の1円玉は額面以上の価格で取引される可能性があるのです。
5円玉
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発行枚数が少ない年の5円玉
発行年 発行枚数 昭和23年 約7,400万枚 昭和24年 約1億7千万枚 昭和32年 約1,000万枚 平成22年 約51万枚 平成23年 約45万枚 平成24年 約65万枚 平成25年 約55万枚
現在の5円玉は中央に穴が空いていますが、昭和23・24年に発行された5円玉には穴がありませんでした。昭和24年の発行枚数は1億枚にも及びますが、デザインの観点から希少性があるとされ、高値で取引されています。
また、昭和33年以前の5円玉には楷書体(かいしょたい)が使われていましたが、昭和34年以降からゴシック体が使われるようになりました。楷書体が使われていた5円玉は流通数が少ないため、高価買取が期待できるでしょう。
その中でも昭和32年に発行された5円玉は数が少なく、高い価値が認められています。
平成22年以降は、1円玉と同様にキャッシュレス決済の普及により発行枚数が激減しました。流通する枚数が少ないため、状態によっては1枚あたり数千円で取引されるケースもあります。
10円玉
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発行枚数が少ない年の10円玉
発行年 発行枚数 昭和26年 約1億枚 昭和32年 約5,000万枚 昭和33年 約2,500万枚 昭和61年 約6,800万枚 ※昭和61年は後期に発行されたものに限ります。
10円玉には側面にギザギザした加工を施した「ギザ10」と呼ばれる種類があります。ギザ10は昭和33年まで発行されていましたが、昭和34年以降からはギザギザした加工が施されなくなりました。
昭和34年から今までギザ10は新しく発行されておらず、流通量が限られているため、高い価値があるとされています。特に、昭和32・33年のギザ10は発行枚数が少なく、高価買取される傾向です。
また、昭和61年の10円玉は、後期に発行されたもののみ、高い価値が認められています。後期に発行された昭和61年の10円玉は、製造ミスによって62年から使用するデザインが描かれているためです。
昭和61年前期と後期のデザインの違いは以下のとおりです。
~昭和61年前期 | 昭和61年後期~ | |
平等院鳳凰堂の中央階段 | 階段上部の横線が縦線と結合していない | 階段上部の横線が縦線と結合している |
平等院鳳凰堂の屋根 | 切れ目がない | 切れ目がある |
50円玉
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発行枚数が少ない年の50円玉
発行年 発行枚数 昭和62年 約77万枚 平成21年 約500万枚 平成23年 約45万枚 平成24年 約65万枚 平成25年 約55万枚 平成31年 約110万枚
50円玉は他の硬貨と同様に広く流通しており、多い年には約2億7,000万枚も発行されています。
昭和62年発行の50円玉は、コレクション用の貨幣セットでしか入手できませんでした。流通を目的とした一般貨幣ではなく、発行枚数が少ないため高い価値があります。
また、平成21年以降はキャッシュレス決済の加速によって発行枚数が減少しており、希少性が高い傾向です。
100円玉
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発行枚数が少ない年の100円玉
発行年 発行枚数 昭和39年 約1,000万枚 平成13年 約800万枚
現在の100円玉には銅とニッケルが使われていますが、昭和41年以前には銀が使用されていました。銀貨というだけでも貴重ですが、中でも昭和39年発行の100円玉は約1,000万枚と少ないため、高い価値があります。
また、平成13年も発行枚数が少ないことを理由に希少価値が高く、高価買取が期待できるでしょう。
今回の記事の内容からは少しずれてしまいますが、100円硬貨と違い【100円札】には価値が高いものが沢山あります。価値のある100円札が気になる方は以下の記事に解説していますのでぜひご覧ください。
500円玉
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発行枚数が少ない年の500円玉
発行年 発行枚数 昭和62年 約270万枚 昭和64年 約1,600万枚
500円玉は、平成11年までは銀とニッケルを混ぜた白銅が使われていましたが、翌年の平成12年からは銅・亜鉛・ニッケルを混ぜたニッケル黄銅が使用されています。
発行枚数が少ない年は昭和62・64年の2種類のみです。ただし、買取価格は数百~千円程度が相場であり、他の硬貨と比べて低い傾向があります。
また、500円硬貨は日本国内で特別な行事があるたびに記念硬貨が発行されます。そのため500円の記念硬貨をお持ちの方も多いのではないのでしょうか。
大量に発行された記念硬貨だとなかなかプレミア価値がつきにくいものもありますが、それでもプレミア価値がついている500円記念硬貨もあるので下記記事がご参考になればと思います。
エラー硬貨
製造過程のミスにより生じるエラー硬貨は年代問わず高い価値があります。エラー内容は以下のように種類があり、珍しいミスほど高価買取される傾向です。
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硬貨一覧
エラー内容 特徴 穴なし・穴ずれ ・中央の穴が無かったりズレていたりする ・5円玉や50円玉に見られる
刻印ずれ ・刻印がはみ出している ・図柄の角度にズレがある
・表面と裏面の図柄角度にズレがある
影打ち ・表面と裏面の図柄が同じ ヘゲエラー ・面にめくれやシワが生じている
いずれも、穴のズレや角度のずれなどが大きいものほど価値があるとされています。その他のエラーコインについては下記記事を参考にしてください。
記念硬貨
記念硬貨の発行枚数は、一律ではありません。そのため、発行枚数が少ないものほど価値があり、高価買取が期待できます。
また、発行から長い年月が経過しており、流通量の少なくなった硬貨も高値がつく場合があります。
記念硬貨の買取価格は以下の記事で紹介しているため、ぜひご覧ください。
金貨
記念硬貨の中には希少性の高い金を使用した種類があります。近年における金は、1gあたり1万円以上の価格で取引されており、金貨も価値があるとされ、買取価格は高い傾向です。
金を使用した記念硬貨には「天皇陛下御即位記念10万円金貨」「長野オリンピック記念硬貨」などが挙げられます。
天皇陛下御即位記念10万円金貨については以下の記事でも紹介しているため、ぜひご覧ください。
昭和64年の硬貨は希少価値が高い
発行枚数が少ない年の硬貨は希少性があり、高値で取引されています。流通量の調整や時代背景などの理由によって発行枚数は毎年異なりますが、その中でも昭和64年に発行された硬貨は希少価値が高い傾向です。
昭和64年は約1週間しかありませんでした。平成元年の硬貨は流通量が多いですが、昭和64年は全体的に少ないのです。
価値のある硬貨を高く売る3つのコツ
価値のある硬貨はそのままでも高く売れます。しかし、以下のコツを押さえておけばさらに買取価格が上がる可能性があるため、実践してみてください。
- ・変色・錆びを防ぐ
- ・劣化する前に売る
- ・付属品を揃える
それぞれ紹介します。
変色・錆びを防ぐ
硬貨は保存状態によって価値が異なります。状態が良好なものほど買取価格が高くなる傾向があり、反対に変色や錆びが見られると価値が下がるのです。
美品と状態の悪いものは買取価格に差が出るため、保管する際は以下の点に気を付けると良いでしょう。
- ・直射日光を避ける
- ・高温多湿の環境を避ける
- ・素手で触らない
- ・磨かない
- ・洗わない
コイン専用のケースがある場合は、中に入れて保管するのがおすすめです。また、キレイなものほど価値が高くなると思い、磨く方がいます。
しかし、自分で磨くとキズがつき、かえって価値が下がるリスクが伴うため、おすすめしません。汚れやキズがある場合は、自分で手入れせずにそのまま査定に出しましょう。
劣化する前に売る
硬貨は、発行されたときの状態に近いものほど買取価格が上がります。いくら適切に保管しても経年劣化は避けられないため、高く売るにはできるだけ早く売るのがおすすめです。
また、売らずに自分で保管していると、キズや汚れがつくリスクがあります。キレイな状態で保管できているなら、劣化する前に売るのが高価買取のコツです。
付属品を揃える
付属品が揃った状態なら買取価格が高くなります。付属品が揃っているものはコレクションとして価値があり、需要が高いためです。
特に記念硬貨などは、ケースの中に入った状態で販売されるケースがあります。説明書などがセットになっている場合もあるでしょう。
付属品が手元にあるなら一緒に査定に出してみてください。
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買取方法 | 特徴 |
店頭買取 |
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出張買取 |
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宅配買取 |
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※出張買取の対応エリアはこちらをご覧ください。
いずれの方法でも査定料は無料です。買取価格にご納得いただけなくても無料で品物をお返しいたします。
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まとめ:価値のある硬貨を高く売るなら『買取むすび』へおまかせ
発行年やエラーなどによって硬貨は額面以上の価格で取引されます。『買取むすび』では、レアな硬貨の高価買取が可能です。
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