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金価格は今後どうなる?価格予測と初心者におすすめの投資方法を解説

「金価格が今後どのように変動するのか気になる」

「金投資を始めたいけれど、デメリットがないか心配」

このように考えていませんか?

金価格は過去最高水準を更新し続け、2025年10月時点で1gあたり23,000円台に突入しています。

金の高騰にともなって、金投資に興味を持つ人も増えています。

しかし、投資経験が少ない人にとっては、興味があっても一歩を踏み出しにくいのが実情でしょう。

本記事では、過去10年の価格推移をグラフで解説しつつ、金価格が上昇する要因や2025年以降の短期・長期の見通しを整理します。

また、初心者でも始めやすい金投資の方法を紹介しています。

金投資に興味がある方は、ぜひ参考にしてみてください。

【グラフで見る】過去10年の金価格推移

金価格 今後 どうなる
過去10年の金価格推移

参照:田中貴金属「金価格推移

上記の表は、過去10年の金価格推移です。

金は2018年あたりから少しずつ上昇し、2020年の新型コロナウイルスの蔓延により一気に高騰しました。

2025年に入っても金の価値は下落せず、過去最高の23,000円/g台に突入し、2025年10月17日時点では、23,062円/gで取引されています。

金価格が上昇する7つの要因

金価格 今後 どうなる

金はさまざまな要因により、価格が上昇します。

ここでは、主に金価格が上昇する以下の7つの要因について見ていきましょう。

  • ・ドルの価値が低下している
  • ・円安の影響
  • ・工業用として需要が高まっている
  • ・新型コロナウイルスの影響
  • ・低金利の影響を受けている
  • ・需要に対して供給量が不足している
  • ・ロシア・ウクライナ侵攻

ひとつずつ紹介します。

ドルの価値が低下している

金は国際的にドル建てで取引されるため、ドルの価値が変動すれば金価格にも直結します。

たとえば、アメリカ経済に不安が広がりドルの信用が揺らぐと、世界中の投資家はドルを売り、安定資産の金に交換するため、需要が高まり金価格が上昇します。

円安の影響

ドル建ての金価格に加えて、国内では「円安」が高騰の要因となっています。

2025年9月時点での為替は、「1ドル=148円前後」と円安の状況が継続中です。

円安による国内金価格の変化を例で示します。

たとえば、金の価格が1g=50ドルと仮定した場合。

  • ・1ドル=90円(円高) → 1g=4,500円
  • ・1ドル=150円(円安) → 1g=7,500円

このように、円安が進むほど国内での金価格は上昇します。

工業用として需要が高まっている

金は、スマートフォンやパソコンの普及によって、工業分野での需要も拡大しています。

電子機器の内部では、回路基板に金メッキが施されるなど、金が欠かせません。

こうした工業用途への広がりが、金価格を上昇させている一因となっています。

新型コロナウイルスの影響

新型コロナウイルスも、金価格を高騰させる要因となりました。

景気悪化に伴う株式や通貨などの資産価値の低下を懸念して、投資家がより安全とされる金を資産として保有しようと動いたためです。

その結果、世界的に金の価格が上昇しました。

以前に比べ話題は少なくなったものの、2025年現在でも、コロナウイルスの脅威は残っており、今後も感染拡大の可能性は否定できません

低金利の影響を受けている

現在、世界中の金融緩和によって金利が低水準に抑えられているため、債券から得られる利息はあまり期待できません。

金は債券と異なり利息を生みませんが、比較的リスクが小さい傾向があります。

そのため、安全性のある金を選ぶ動きが広がり、金価格が上昇しています。

需要に対して供給量が不足している

地球上の埋蔵量には限界があります。

2024年における年間の金鉱山からの生産量は3,661.2トンでした。

このままのペースで供給が進めば、あと数十年で底をつく可能性があると指摘されている状況です。

需要が増える一方で供給量は減少傾向にあるため、希少性が価格を押し上げる大きな要因となっています。

ロシア・ウクライナ侵攻

2022年以降の金価格に強い影響を与えている要因のひとつが、ロシアとウクライナの紛争です。

2022年2月にロシアが侵攻を開始して以降、安全資産としての金需要が急増しました。

国家や企業が破綻すれば株や通貨の価値は失われる可能性はありますが、金の価値がゼロになることはありません

そのため、先行きが不透明な状況では金を選ぶ人が増え、相場も上昇しやすくなります。

ロシア・ウクライナ情勢は依然として解決に至っていないため、今後も金価格に大きな影響を与えると考えられるでしょう。

金価格は今後どうなる?【2025年以降の短期・長期予想】

金価格 今後 どうなる

金の価格が今後どのように変動するのか、以下の2点から見ていきましょう。

  • ・短期的予想|現在の高騰は一旦落ち着く
  • ・長期的予想|さらに価格が上がる

それぞれ紹介します。

短期的予想|現在の高騰は一旦落ち着く

現在、高騰が続いている金の価格は近い将来、一旦落ち着くと考える見方があります。

金はテロや戦争などの地政学リスクが高まったときや、アメリカ経済への信頼が揺らいだときに値上がりしやすい傾向があります。

ただし、こうした出来事を正確に予測するのは非常に難しく、金価格の変動を見通すのは一層複雑になるのです。

また、巨額の金を保有する投資家が一度に売却すれば、それだけで相場が下落に傾くこともあります。

短期的な金価格の変動については、プロであっても先行きを正確に読むのは容易ではありません。

長期的予想|さらに価格が上がる

長期的な視点で見ると、今後さらに金価格は上昇する予想です。

金価格が上昇すると考えられる理由は以下のものがあります。

  • ・金の埋蔵量に限りがある
  • ・金の需要が増えている
  • ・金の採掘コストが増える

順番に解説します。

金の埋蔵量に限りがある

人類がこれまでに掘り出してきた金の総量は約18万トンとされています。

これはオリンピックで使用される公式プールに換算すると、およそ3.8杯分です。

一方、まだ地中に眠っていると考えられる埋蔵量は約5万トン程度で、プール1杯分ほどしか残っていない計算になります。

このままの状況が続けば十数年後には地中の金が尽きてしまう可能性があるのです。

そのため、将来的に金の希少価値は上昇すると考えられています。

金の需要が増えている

金の埋蔵量に限りがある一方で需要は拡大を続けています。

資産運用の世界では、インフレや通貨下落への備えとして金を組み入れる動きが世界的に広まっている状況です。

さらに各国の中央銀行も外貨準備として金の保有を増やす傾向が強まっています。

スマートフォンや半導体など、電子機器の製造には金が欠かせず、需要は今後も拡大していくと言えるでしょう。

また、インドや中国といった新興国では、ジュエリー需要が所得向上とともに増えており、長期的に需要を支える要因となっています。

金の採掘コストが増える

供給側の課題として、採掘コストの上昇も無視できません。

鉱石品位の低下によって、同じ量の金を得るためにはより多くの岩石を処理する必要があり、その分エネルギーや薬品のコストが増大しています。

さらに、人件費の上昇や環境対策への投資、採掘開始までの許可手続きの長期化などもコストを押し上げる要因です。

結果として、採掘コストが価格の下値を引き上げる形になり、相場全体が高止まりしやすい状況をつくっています。

金投資のメリット・デメリット一覧

金価格 今後 どうなる

金価格の高騰が続くなか、金の投資に興味を持つ人も増えています。

しかし、金の投資は多くのメリットがある一方で、デメリットもあるため、初心者はとくに注意が必要です。

ここでは、金投資の種類とそれぞれの特徴を紹介します。

  • 金投資の方法とメリット・デメリット一覧

    投資方法

    概要

    メリット

    デメリット

    純金積立

    毎月一定額で少しずつ金を購入する方法

    ・まとまった資金がなくても始められる

    ・ドルコスト平均法で購入単価を平準化できる

    ・実物を保管する必要がない

    ・信頼できる運営会社を選ぶ必要がある

    ・年会費や購入手数料がかかる

    ・年間利益が50万円を超えると確定申告が必要

    実物資産の購入

    金地金(インゴット)や金貨などを直接購入

    ・購入手続きがシンプル

    ・手元に実物を所有できる安心感がある

    ・保管コストや盗難リスクがある

    ・購入にはある程度まとまった資金が必要

    金関連投資信託

    投資家から集めた資金を金に投資するファンド

    ・少額から投資できる

    ・実物を保管する必要がない

    ・取引は1日1回でリアルタイムにできない

    金ETF

    株式市場に上場している金の投資信託

    ・少額から投資可能

    ・リアルタイムで売買できる

    ・実物保管が不要

    ・配当や分配金がない

    ・金の相場と乖離する場合がある

    ・信託報酬のコストがかかる

    金関連株

    金を扱うメーカーや商社などの株式

    ・配当金や株主優待を得られる場合がある

    ・投資にはまとまった資金が必要

    金先物取引

    将来(最長1年先)の金の売買価格をあらかじめ決めて取引する方法

    ・値上がりすれば市場価格より安く購入できる

    ・少額資金で大きな取引が可能

    ・価格が予想と逆に動いた場合、大きな損失になるリスクがある

初心者におすすめの金投資3選【リスク・特徴を比較】

金価格 今後 どうなる

投資経験の少ない方にとっては「安全性」と「始めやすさ」が重要です。

初心者でも取り組みやすい代表的な金投資の方法を3つ紹介します。

  • ・純金積立|少ない金額から始められる
  • ・現物の金を購入する|口座の開設などの手続きが不要
  • ・金投資信託・金ETF|少額から始められ保管の心配がない

それぞれ解説します。

純金積立|少ない金額から始められる

純金積立は、毎月決まった金額を自動的に積み立てて金を購入していく方法です。

たとえば、月3,000円など少額から始められるため、投資資金が限られている方や無理なく長期的に投資したい方に向いています。

また、金価格が高いときにも安いときにも一定額で購入するため、結果的に購入単価を平準化できる「ドルコスト平均法」の効果が得られる点も魅力です。

金の現物を自分で保管する必要がないため、盗難や紛失のリスクを気にする必要もありません。

ただし、運営会社によっては年会費や手数料がかかる場合があり、長期で続けるほど大きなコストがかかる点には注意が必要です。

※ドルコスト平均法とは、価格の変動がある商品を定額で購入する投資方法のことです。

現物の金を購入する|口座の開設などの手続きが不要

金投資でもっともわかりやすい方法は、インゴット(金の延べ棒)や金貨といった現物を購入するスタイルです。

証券口座や専用の積立口座を開設する必要がなく、販売店や金融機関で直接購入できるため、初心者でも始めやすい方法と言えるでしょう。

手元に実物の金が残るため、「資産を目に見える形で持ちたい」という人には、とくに人気があります。

金融システムの混乱や為替変動の影響を受けにくい点もメリットのひとつです。

しかし、自宅で保管する場合は盗難リスクがあり、銀行の貸金庫を利用すると保管料が発生します。

また、まとまった購入資金が必要になることから、資金面でのハードルはやや高めと言えるでしょう。

金投資信託・金ETF|少額から始められ保管の心配がない

現物の金を買わずに投資できる方法として人気なのが、金投資信託や金ETFです。

これらは金融商品として提供されており、証券口座を通じて少額から購入できます。

金そのものを保有しないため、保管や管理に悩む必要がないのが大きなメリットです。

金投資信託は、ファンドを通じて間接的に金へ投資する仕組みで、購入や売却は1日1回となります。

リアルタイムでの取引はできませんが、長期的な積立や分散投資の一環としては使いやすい商品です。

一方、金ETFは株式市場に上場しているため、株と同じようにリアルタイムで売買できます。

相場の動きを見ながら柔軟に投資したい人には向いている投資方法と言えるでしょう。

ただし、どちらも配当や利息はなく、信託報酬などの運用コストがかかる点は理解しておく必要があります。

【Q&A】金価格の推移についてよくある質問

金価格 今後 どうなる

金価格の推移についてよくある質問は以下の通りです。

Q.金価格が2倍になることはありますか?
Q.金の高騰はいつまで続きますか?
Q.2030年の金価格はいくらになる予想ですか?
Q.金価格の暴落を予想することは可能ですか?

ひとつずつ回答します。

Q.金価格が2倍になることはありますか?

A.短期間で金価格が2倍になるケースは稀ですが、長期的に見れば可能性は十分にあります。

実際に2023年頃から2025年にかけて、国際的な金価格は約2倍に上昇しました。

短期的な2倍上昇は予測困難ですが、地政学リスク・金融市場の混乱・ドル安の進行といった要因が重なることで、金の価値が急速に高まる可能性があります。

Q.金の高騰はいつまで続きますか?

A.金の上昇がどこまで続くかは、世界情勢や経済政策に大きく左右されるため、確実な予想はできません。

金は「安全資産」としての性質を持つため、不安定な状況が続く限り需要は高まりやすく、相場は高い水準で推移する傾向があります。

ただし、経済が安定し金利が上昇すれば、金の魅力は相対的に薄れ、価格が一時的に落ち着く可能性もあります。

したがって「高騰がいつ終わるか」を正確に言い切ることはできません。

Q.2030年の金価格はいくらになる予想ですか?

A.2030年の金価格を正確に予想するのは困難ですが、長期的には上昇傾向が続くと考えられます。

金の埋蔵量は限られており、新規鉱山の開発はコストや環境面の制約から計画が進みにくい状況です。

一方で、電子機器・電気自動車・再生可能エネルギーなどの需要は増え続けており、さらに新興国のジュエリー需要も拡大傾向にあります。

需給バランスの変化を踏まえると、2030年には現在よりも高い水準に達している可能性もあるでしょう。

Q.金価格の暴落を予想することは可能ですか?

A.金価格が暴落するかどうかを事前に正確に予想することはほぼ不可能です。

世界的な金利上昇や経済の安定が続けば、金の需要が一時的に減少し、価格が下落する可能性は考えられます。

しかし、歴史的に見ても金は暴落した後に再び価格を戻し、長期的には上昇トレンドを維持してきました。

暴落のタイミングを狙うよりも、資産の一部として金を分散投資に組み込み、長期的に保有することがリスクを抑える現実的な方法といえるでしょう。

金価格は今後も上昇すると予想されている

金価格 今後 どうなる

金は埋蔵量に限りがあるなかで需要が拡大し、長期的には上昇すると考えられているため、投資を始めるには良い機会といえるでしょう。

投資を始める際には、『買取むすび』で不要品を現金化して投資資金を準備してみてはいかがでしょうか。

金・貴金属・プラチナ
今日の参考買取相場

2025/11/12 09:53:39更新
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今日の金買取参考価格

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